加納朋子 『魔法飛行』&『スペース』2013/06/15

ノミ・ダニ駆除の薬をもらいに獣医さんに行ってきました。
本当は先月行った方がよかったのですが、なかなか行く暇がなくて、遅くなってしまいました。
家のフランシスは「内弁慶の外味噌」で、家では大暴れなのに獣医さんではビビッて震えています。
ポトッと液を垂らしてもらうだけなのに、嫌がって動いてしまいます。
薬のつけ方を教えてもらいました。
首、頭、尻尾の付け根ぐらいのところに分けて、毛は立てたままでポトっと一滴ずつ垂らしていくのがいいそうです。
昨年行っていた獣医さんは背中の所に垂らすようにと言ったので、一滴ずつゆっくり垂らさずにつけたら、背中が赤くなって痛そうでした。
正しい薬のつけ方を教えて欲しかったですわ。

いつのまにか体重が増えていて、2・72㎏になっていました。


『ななつのこ』の続編です。
題名を見ると、SFかと思うかもしれませんが、日常にひそむ謎を解くという話で、手紙が重要な役割をしています。


駒子があの方に「近況報告のように綴る物語」です。
大学祭が出てきて、懐かしく思いました。
私は大学祭では、二年で秋田出身の人がいたので「きりたんぽ鍋」を、三年では「焼き鳥」を販売しました。
「焼き鳥」の時は近所の居酒屋に行って、タレの作り方を教えてもらい、タレを作りました。醤油と味醂が半々だそうで、その通り作ると結構評判がよかったです。
この時に一緒に日本酒を売ったのですが、大学祭で酒販売はよかったのでしょうか?今になって心配になりました、笑。

駒子のクラブは何をやったのかは本を読んでのお楽しみに。


『スペース』とは「宇宙」というよりも「空間」とか「居場所」のことです。
人は自分の居場所を求めてさまよう。

「人にはそれぞれ<あるべき場所>っていうのがあるのよね。正しい居場所。自分が最も幸福になれる場所。もし<間違った場所>に居続けなければならないとしたら・・・それは間違いなく悲劇だわ」

また、駒子があの方に謎かけをします。

本の中に素敵な言葉がありました。

「喜んで食べてくれる誰かのために作られた料理の匂いは、千の言葉よりも多くのイメージを伝えてくれます。生きるためのエネルギーそのものの香り…と言ったら大袈裟でしょうか」

食べることは生きること。
どんなものを作り、何を食べるかが生き方にも現れるのでしょうね。
ちゃんと料理しなくては…。

「生きていればきっと、逃げ出すよりほかに道がないときだってある。遮二無二突進していって、その結果無惨に激突するよりは、回れ右して逃げ出す方がずっといい。(略)少しぐらい、後戻りしたっていい。やり直したっていい。まったく別な、新たな文字を打ち込むことだってできる。そう思っていた方が、人生どんなにラクだろう」

私も逃げ出すことには賛成ですが、逃げる前にどこまで踏ん張ったかが大事なように思います。
でも、大事なのは、心がダメになる前に逃げましょう。
生きていれば、いいことがある。
何をしても生きて行ける。
どこかにきっと居場所があるはずだから。

駒子とあの方の仲がなかなか発展しませんね。
続編に期待しましょう。