米澤穂信 『巴里マカロンの謎』2020/03/20

米澤さんの本では『満願』とか『王のサーカス』とかの方が好きですが、一応この小市民シリーズも読んでいたので読んでみました。
11年ぶりの新刊だとか。


高校生の小鳩君と小佐内さんは中学校時代に何でも推理したがる性格で苦い目にあっていたため、小市民を目指すべく互恵関係を結んでいました。
今日もスイーツ好きの小佐内さんに誘われ小鳩君はマカロンを食べに新しくオープンしたお店に行きます。
彼らの行く所に謎が現れる。
何故か小佐内さんのお皿には3種類乗っているはずのマカロンが4種類のっていました。
一体誰が置いたのか。
お店の人に聞けばいいのに、彼らはそれをせず、自分たちの力で謎を解こうとします。(「巴里マカロンの謎」)

小佐内さんと小鳩君はマカロン事件で出会ったパティシエの娘に誘われ、中学校の文化祭に行きます。
娘のクラスでニューヨークチーズケーキを出すのだとか。
ところが二人の行く所に事件が起こるのが鉄則。
小佐内さんが中学生に拉致され・・・。(「紐育チーズケーキの謎」)

小鳩君が新聞部にアンケートを届けに行くと、何やら雰囲気がおかしいのです。
どうしたのかと聞くと、友人の堂島から謎解きを頼まれます。
ドイツ風揚げパンの中に1つだけマスタードを入れ、その1つに当たった人が記事を書くことにしていたのに、誰もマスタードが入っていたと言わないというのです。
誰が一体嘘を言っているのか。(「伯林揚げパンの謎」)

また例の中学生が小佐内さんと小鳩君を呼び出します。
今度は行ってもいないパーティで飲酒をしていたということで停学をくらったというのです。
一緒にいたという子たちはみんな彼女がいなかったと言っているのに何故なのか。
二人は無実を証明するために奔走します。(「花府シュークリームの謎」)

小市民になりたいというわりに色々な事件に自分たちから巻き込まれに行っているような小佐内さんと小鳩君です。
二人の性格からして小市民になるのは無理そうですねぇ。
一緒に行動しても全く何もないという二人。
これからも付き合うなんてことはなさそうですね。
どちらかに恋人ができたら互恵関係も終わりかな。
私としてはかわいい高校生はいいから次の太刀洗さんの活躍を読みたいです。

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