クリスティン・ペリン 『白薔薇殺人事件』 ― 2024/08/25

ミステリ作家志望のアナベル(アニー)・アダムズは弁護士からの手紙でキャッスルノールで行われる大叔母のフランシス・アダムスとの会合に呼び出される。
大叔母のフランシス・アダムズは十六歳のときに占い師に未来を占ってもらうと、「おまえの未来には乾いた骨がある。(中略)正しい娘を見つけ、彼女を手放すな。すべての印はおまえが殺されることを示している」と告げられた。
それ以来、フランシスは予言が現実になると確信し、田舎の大邸宅と莫大な資産を持つ変わり者の老婦人として地元の伝説になっていた。
アニーの母がフランシスの遺産を相続することになっていたが、彼女は考えを変え、アニーを「正しい娘」としたらしい。
会合の日は、画家の母の展覧会初日だったため、アニーは一人でキャッスルノールに赴く。
フランシスの車が故障したため、会合は彼女の屋敷のグレイヴズダウン・ホールになる。
弁護士のゴードンたちと屋敷に行き、フランシスを探しに図書室に行くと、彼女は床に倒れて死んでおり、そばに白薔薇が数本落ちていた。
大叔母は隣の部屋に自分自身の殺人に関するボードと、フランシスの友人で十七歳のときに行方不明になったエミリー・スパロウに関する殺人ボードを作っていた。
アニーはフランシスがほんとうはどういう人だったのか、どうしてこれほどの強迫観念に囚われるようになったのか、知りたくてたまらなくなる。
次の日、フランシスの遺言が読まれる。
そこには一週間のうちに彼女の殺人の謎を解明したフランシスの義理の甥で検死医のサクソン・グレイヴズダウンかアナベル(アニー)のどちらかに遺産を遺す。解明できなければすべてを国庫にと書かれていた。
アニーはフランシスの日記と彼女が調査した記録を手がかりに、犯人捜しに挑む。
フランシスの日記に記された過去とアナベルが犯人捜しをする現在が交互に描かれています。
登場人物が多くて、途中で誰が誰かわからなくなったりしますが、イギリスの田舎町ですから、こんなもんでしょう。
あまり魅力的な人物がいなくて、その点が残念でした。できればフランシス大叔母さんが途中まで生きてて、殺された方が面白かったかも。
「ホロヴィッツと並ぶクリスティの後継者による犯人当てミステリ!」とは言い過ぎではないですかww 。
<久しぶりのお取り寄せおやつ>

カフェタナカの「ビジュー・ド・グラッセ~リュバーブ&アプリコット」。
見た目は可愛いけど、前に食べたチョコの方が私の好みです。
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