遠藤彩見 『給食のおにいさん 受験』 ― 2015/08/13
ソファの上で弟がちょっかいを出し取っ組み合いをした後、兄はこんな風にくつろぎ、弟はつまんなそうにしています。
病院にノミ・ダニの薬をもらいに行った時、診察台の上で弟はブルブルふるえていました。
家ではやんちゃなのに、外では臆病者です。
体重が3キロでした。(ヨーキーのスタンダードは3.1キロ以下。ギリギリです)
二重に生えている前歯をどうするかと医師に聞きましたが、医師はおじいちゃんなので儲けようとかいうことがなく、よけいな医療行為はしようとしません。
歯石を取る時に麻酔をかけるから、その時でいいんじゃないとなりました。
まあ、食べるのに特に困っていませんから、いいのでしょう。
三作目で一応区切りがよかったのですが、評判だったからでしょうか、続きがでてしまいました。
ホテルのメインダイニングで働き始めた佐々目宗は年がくっているのですが下っ端で、雑用係で身も心もボロボロになり、くじけそうになりますが、なんとか持ち直し、自分の夢達成のために、心を閉ざして働いていました。
そんな宗に、また学校給食をやるようにとの命令がでます。
今度は名門私立女子中学校です。
ホテル給食なんて、本当にやっている学校があるのでしょうか?
年間15万円もの給食費なんて、公立学校は月に平均4500円(文部科学省HPより)といいますからの約3倍ぐらいの費用ですね。
内容を見てみると、はっきり言って私は毎日は食べたくないです。
ホテルで毎日ランチをするのを想像してみてください。
たまに何の変哲もないものを食べたくなりませんか。
女子校経験なしの私にはこの中に出てくる女子中学生って謎です。
絶対私に合わないことだけは確実。
宗と二年目研修でこの私立中学校に配属された犬顔栄養教諭の毛利が奮闘します。
食べるということは生きることと密接にかかわっていて、どこか心に詰まりがあると食べれなくなるそうです。
食べれることに感謝。
というか、私の場合食べ過ぎなんだよね。
これも心の歪みかな?
舞台設定に難ありですが(女子校出身の人にはそうでもないか)、それでも食べるということを考えさせられる内容でした。
4作目もでたということは、次もでるのでしょうね。
公立小学校給食の路線でやっていれば苦労はなかったと思いますがね。
どうせなら給食を究めるということで海外に進出して、肥満大国アメリカから難民キャンプまでの給食のおにいさんをやってはどうでしょうか。
ほんわかした雰囲気が壊れるので無理だよねぇ・・・。
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