加納朋子 『月曜日の水玉模様』2016/06/12



死んだように眠る犬。
弟のヨーキーはクッションの下でしか寝ないので寝顔は見られないのに、兄はどうどうと平気で寝ています。
よく目が開いているのですが、ぐっすり眠れているのかしら?



加納さんの本はいつ読んでもほんわかとするので安心して読めます。
今回は日常の謎を解くお話です。

丸の内にある中小企業のOLの片桐陶子には朝の通勤電車の中で気になる男性がいました。
といっても、別に男性として好きとかいうのではなくて、彼が彼女より先に電車を降りるので、彼の前のポジッションを確保していれば必ず座れるからなのです(笑)。
ところが、ある日を境に彼はいつもの駅で降りませんでした。

そんなこんなで(本を読んでね)その男性、リサーチ会社の調査員の萩と陶子は知り合いになります。
萩は陶子のことが好きなのですが、陶子には全くそんな気もないし、彼の気持ちにも気づきません。
二人はホームズとワトソンのように謎を解いていくのですが・・・。

毎日の通勤は、特に東京は電車が混雑するので嫌になりますよね。
1時間以上もかかって通勤している人に「大変ですね」というと、「広島から転勤してきたので、東京の満員電車の通勤は苦にならない」と言われてことがあります。(そんなもんですかね)
満員電車に乗るのが嫌いな私は職場が変わるたびに職場の近くへと引越をしていました。
今は転職して自転車で通える所になりました。
身体的に楽ですが、電車の中で人を観察できなくて、ちょっと残念といえば残念かな。

題名の『月曜日の水玉模様』とは、萩さんのネクタイなんです。
彼は3着の背広と5本のネクタイを着まわしているんです。
ちょっと頼りない萩としっかりものの陶子さんは相性がよさそうなのですが、どうなるんでしょうね。
陶子の母とのことも気になるので、続篇を書いてもらいたいものです。