谷崎泉 『高遠動物病院へようこそ!』 ― 2019/02/17
読む本の傾向が固定してきてますね。
動物や美味しい食べ物がでてくる本かミステリ、この3つが主ですかね。
今回はライトノベルで動物関係の本です。
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会社を辞めて、WEBデザイナーとして独立した日和は、姉夫婦が海外に転勤することになったため、2年間、家賃タダで姉夫婦のマンションに住めることになりました。
姉たちが飼っている雑種の保護犬「安藤さん」の面倒をみるということが条件です。
安藤さんの予防接種に近所の動物病院に行ったところ、獣医は高遠というぶっきらぼうな男のみで、病院には受付係もいず、診察券もなく・・・。
そのためたまたまそこにいた日和がスタッフと間違えられる始末。
果てに日和の働きを認めた高遠の知人に見込まれて動物病院に勤めることになってしまいます。
動物病院で起こるドタバタ喜劇(?)。
安藤さん、かわいいです♡。
漫画的な感じで、お暇で動物のでてくる軽い本を探している人にお勧めです。
高田郁 『あきない世傳金と銀 6 本流篇』 ― 2019/02/19
この頃、兄のお下がりのツリーベッドに寝ている弟。
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昨夜、とんでもない兄の行為を見てしまいました。
兄が柵の中にいる弟に向けておしっこをしていたのです。
変なところにおしっこの跡があるので変だと思っていたら、兄がやっていたのです。
マーキング行為だとしたら、弟の場所も自分の領域だと言いたいのですかね。
困った兄犬です。
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大阪天満の呉服商「五鈴屋」は江戸進出に向けて準備を整えていました。
ところが、六代目店主の智蔵が急に倒れて亡くなってしまいます。
大阪には「女名前禁止」の掟があり、女の幸は店主になれません。
どうやってこれから暖簾を守っていこうかと悩む幸たち。
苦肉の策でとりあえず三年に限り幸が七代目となり店は続けていけることになりました。
いよいよ江戸へ進出です。
大阪とは違う商い習慣のある江戸で幸はどのように奮闘していくのか。
これでもかというぐらいに不幸が幸に押し寄せてきますが、その不幸を物ともせずに進んでいく幸。
そうでなくては海千山千の商人の世界ではやっていけませんよね。
江戸でも同じように苦労するのでしょうが、最後は幸せになって欲しいです。
続きを楽しみに待ちますわ。
田丸深久 『眠りの森クリニックへようこそ 「おやすみ」と「おはよう」の間』 ― 2019/02/20
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眠れない人が読んでみると、眠れるヒントが・・・ありません。
全くそういう本ではありませんから、間違って買わないでください。
蜂蜜入りのホットミルクを飲むとかアロマオイルを使うぐらいしか描いてありませんよ。
札幌の藻岩山の麓にある睡眠外来専門のクリニックに勤める有間薫のお話。
両親が交通事故で亡くなってしまったため、高校生の弟と古いアパートに貧乏暮らし。
大きい病院の医療事務をしていたのですが、合歓木医師がクリニックを開くにあたり、彼のクリニックに転職することにします。
色々とありますが、優しいクリニックや近所の人々に囲まれ、薫はなんとか暮らしています。
舞台が札幌だからどんなかなと思って読みました。
ライトノベルかと思っていたら、キャラクターノベルだそうです。
色々とジャンルがあるのね。
強烈にキャラ立ちしているのは合歓木医師と鍼灸師の空田直人ですね。
その点、主人公の薫はいたって普通。
合歓木医師といい感じなので、続きがあると最後はハッピーエンドになるのかな?
嫌なキャラの人が出てこないほんわかした内容なので、暇な時にどうぞ。
(この頃、そういう本が多いわね)
J.D.ロブ 『邪悪な死者の誤算 イヴ&ローク 46』 ― 2019/02/21
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イヴがロークの所有するバーで人と会っている時、有名な「ゴシップの女王」が腕から大量の血を流して倒れた。
イヴはすぐに助けようとしたが、無駄に終わった。
目前で行われた殺人に強い怒りを覚えたイヴは捜査を開始する。
調べていくと、彼女は色々な有名人たちの秘密を探り、ゆすりを働いていたようだ。
そのため容疑者は多数に渡る。
自分のバーで起きた殺人に怒ったロークも参戦し、イヴと共に犯人に迫ります。
昔に培った金庫の鍵開けを披露するローク。
金持ちになっても昔の高揚感は忘れられないのね。
サマーセットに彼女がいたなんて、びっくりです。
(しばらくこのシリーズを読んでいないので、知らなかったのです)
猫のギャラハッドはかわいいし。
惜しむらくは、犯人の馬鹿な行動です。
まあ、このシリーズは推理を楽しむものじゃないので、いいのでしょう。
まだまだ続くイヴ&ローク・シリーズです。
夏川草介 『新章 神様のカルテ』 ― 2019/02/22
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本庄病院から信濃大学医学部に入局した内科医の栗原一止は、消化器内科医として勤務しながら、大学院生としての研究もしなければならなく、忙しい毎日を送っています。
2年の間に、娘(小春)が生まれ、妻の榛名(ハル)は子供のことを考え仕事を控えています。
住んでいる御獄荘の取り壊しの話が出ており、学士殿と男爵はなんとかしようとしています。
29歳の膵臓癌患者の女性の話が一止に主治医になってもらいたいと希望してきました。
本庄病院で彼女の父親を一止が看取ってくれたので自分もというのです。
彼女には7歳の娘がいました。
癌はもう手遅れで、手術はできず、抗がん剤が効くかどうかという段階でした。
彼女の望みは退院して家で最期を迎えたいということです。
一止たちは退院へ向けて準備を進めようとしますが、大学病院の訪問看護師やソーシャルワーカー、ケアマネージャーは反対します。
一止は不安を抱える人に大丈夫だ、我々が全力で支えるから心配するなと告げ、懸命に寄り添っていくのが我々医療者の仕事であると言いますが・・・。
地域医療を支えている大学病院の医局というところは、様々なルールや規則に縛られています。
そのため一止は局内の実権を握っている准教授とことごとく衝突してしまいますが、それでも彼の信念は変わりません。
彼は何よりも患者第一で、患者のためならルールに従わないこともありなのです。
一止のような医師に出会えたら、幸せですね。
患者としては病気を診るのではなく、病気もひっくるめた患者を診てもらいたいですけどね。
本庄病院にいたような医師たちが大学病院にもいるようですね。
「多彩な医者による、ゆるやかなチームワーク」が「最大の武器」という言葉が、次なる話でどう展開していくのか。
そして、一止が医師としてどのように成長していくのか。
次を待ちましょう。
「大丈夫でないことも、全部含めてきっと大丈夫です」
人生ってそんなもんなんじゃないかなと思いました。
トリミングに行ってきました ― 2019/02/23
月に一回のトリミングに行ってきました。
一ヶ月以上経ったので、兄犬の顔はボッサボサでした。
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珍しく兄が弟のところに行きました。
でも、その後はいつも通り。
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絶対に近づかない二匹です。
こうやってみると、弟の方が大きいみたいですね。
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ボーロを見せてフセをさせようとしましたが、食い意地のはっている兄はボーロのの方ばかり見ています。
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やっとこっちを見てくれました。
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顔の毛を前よりも切ってもらいました。
尻尾はフサフサ。
身体の毛は3ミリです。
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弟は一月経ってもそれほど毛は伸びていません。
毛は5ミリにカットしてあります。
珍しく夫が庭掃除をしていました。
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赤紫色のクリスマスローズがもう咲いていました。
白いのはまだ蕾です。
米山公啓 『ドクター勾坂の事件カルテ (1)~(4)』 ― 2019/02/24
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ママが犬部屋に行くと、兄はよく上を見ます。
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なぜかというと、そこには歯磨きガムがあるからです。
獣医に歯磨きガムで歯に歯石がつかないようにするといいと聞き、やるようにしたのですが、歯磨きガムが気に入ったようで、いつもこうやって上をみてアピールします。
そんなに美味しいのか?
それともご飯が足りないということか?
食い意地のはった兄なので、どっちかわかりません(笑)。
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米山さんは医師で沢山本を出版されているようです。
小説以上に医学実用書が多いです。
医師は忙しいのにと思ったら、今は作家活動の方がメインのようです。
このシリーズは病気を扱ったミステリです。
No.1はロックド・イン症候群(閉じ込め症候群)、No.2はディメンティア(認知症)、No.3はハーレクイン症候群、No.4はエイリアン・ハンド。
No.3とNo.4は初めて聞く病気です。
34歳の勾坂俊介は城東医科大学で神経内科医をしていますが、医局では研究が認められず腐っている時に、商事会社の医務室に勤務している看護師でガールフレンドの絵美に勧められ、インターネット医療相談をすることにしました。
その医療相談に持ち込まれた中から興味を持ったものを取り上げ、相談にのります。
医療関係物だから難しのかと思ったらそうでもなく、とっても読みやすい内容です。
医師たちの書いた小説の中では一番軽いかな。
サクサクと読めます。
どう病気が事件と関わっていくのかが、このミステリの要です。
樋口有介 『彼女はたぶん魔法を使う』 ― 2019/02/26
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柚木草平シリーズの一作目です。
実は最初に読んだのは別の本で面白かったので、一作目から読み始めました。
簡単に草平の紹介をしときましょう。(詳しくは本を読んでね)
永遠の38歳の柚木草平は元刑事で、刑事事件専門のフリーライターですが、それだけでは暮らせないので、探偵みたいな仕事もしています。
女、特に美女が大好きで、ついつい顔とか足とかをガン見してしまい、いつも顰蹙をかっています。
妻も子もいますが、現在別居中。
趣味が洗濯です。
元上司の紹介で、交通事故で妹が亡くなった姉から調査を依頼されます。
轢いた車の車種も年代もわかっているのに、犯人も車も発見されていません。
妹は殺されたのではないかと姉は思ったのでした。
草平は地道に妹の交友関係をあたっていきます。
草平は現役刑事よりもキレます。
というより警察の方がダメなのかな。
読み手にも犯人が早々にわかってしまいますが、ミステリ小説と思わず草平のきどった会話を楽しむものだと思っているのでいいのですが。
草平と若い美女や妻子との会話が面白いです。
たまに臭いセリフで笑えますが。
お金がないというわりに飲み歩いています。
飲むのを止めればお金に苦労しないのにね。
色々なダメダメぶりがよかったりします。
草平が好きかどうかで続けて読めるかどうか決まるシリーズでしょう。
私ははまりました。
樋口有介 『初恋よ、さよならのキスをしよう』 ― 2019/02/27
![](http://coco.asablo.jp/blog/img/2019/02/27/531fd5.jpg)
柚木草平シリーズの第二弾です。
このシリーズの表紙の絵が結構好きです。
草平は娘の加奈子と一緒に訪れたスキー場で、高校時代の初恋の女性、卯月実可子に遭遇します。
実可子は高校時代と変わらぬ美貌で、結婚し雑貨店のオーナーをしているそうです。
しかし、再会後、彼女は店で何者かに殺害されてしまいます。
彼女から私に何かあったら柚木君に相談するように言われていた姪から連絡があり、事件の調査を依頼され、高校の同級生を訪ねていくことになります。
明らかになる草平の壮絶な過去―両親の死と刑事になった理由。
初恋は成就しないものと決まっていますが、それにしても女はしたたかですね。
草平は高校時代はまったく目立たず、もてなかったみたいです。
今のようなキザで浮ついた言葉も言っていなかったようだし。
人は20年も経てば変わるのですね。
娘の加奈子ちゃんがかわいいです。
11歳でこんなにシニカルでは、どういう女性に育っていくのでしょうか?
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