米山公啓 『ドクター勾坂の事件カルテ (1)~(4)』2019/02/24



ママが犬部屋に行くと、兄はよく上を見ます。


なぜかというと、そこには歯磨きガムがあるからです。
獣医に歯磨きガムで歯に歯石がつかないようにするといいと聞き、やるようにしたのですが、歯磨きガムが気に入ったようで、いつもこうやって上をみてアピールします。
そんなに美味しいのか?
それともご飯が足りないということか?
食い意地のはった兄なので、どっちかわかりません(笑)。



米山さんは医師で沢山本を出版されているようです。
小説以上に医学実用書が多いです。
医師は忙しいのにと思ったら、今は作家活動の方がメインのようです。

このシリーズは病気を扱ったミステリです。
No.1はロックド・イン症候群(閉じ込め症候群)、No.2はディメンティア(認知症)、No.3はハーレクイン症候群、No.4はエイリアン・ハンド。
No.3とNo.4は初めて聞く病気です。

34歳の勾坂俊介は城東医科大学で神経内科医をしていますが、医局では研究が認められず腐っている時に、商事会社の医務室に勤務している看護師でガールフレンドの絵美に勧められ、インターネット医療相談をすることにしました。
その医療相談に持ち込まれた中から興味を持ったものを取り上げ、相談にのります。

医療関係物だから難しのかと思ったらそうでもなく、とっても読みやすい内容です。
医師たちの書いた小説の中では一番軽いかな。
サクサクと読めます。
どう病気が事件と関わっていくのかが、このミステリの要です。