樋口有介 『彼女はたぶん魔法を使う』2019/02/26



柚木草平シリーズの一作目です。
実は最初に読んだのは別の本で面白かったので、一作目から読み始めました。

簡単に草平の紹介をしときましょう。(詳しくは本を読んでね)
永遠の38歳の柚木草平は元刑事で、刑事事件専門のフリーライターですが、それだけでは暮らせないので、探偵みたいな仕事もしています。
女、特に美女が大好きで、ついつい顔とか足とかをガン見してしまい、いつも顰蹙をかっています。
妻も子もいますが、現在別居中。
趣味が洗濯です。

元上司の紹介で、交通事故で妹が亡くなった姉から調査を依頼されます。
轢いた車の車種も年代もわかっているのに、犯人も車も発見されていません。
妹は殺されたのではないかと姉は思ったのでした。
草平は地道に妹の交友関係をあたっていきます。

草平は現役刑事よりもキレます。
というより警察の方がダメなのかな。
読み手にも犯人が早々にわかってしまいますが、ミステリ小説と思わず草平のきどった会話を楽しむものだと思っているのでいいのですが。
草平と若い美女や妻子との会話が面白いです。
たまに臭いセリフで笑えますが。
お金がないというわりに飲み歩いています。
飲むのを止めればお金に苦労しないのにね。
色々なダメダメぶりがよかったりします。

草平が好きかどうかで続けて読めるかどうか決まるシリーズでしょう。
私ははまりました。