トリミングの日♫ ― 2022/08/21
毎月一回のトリミングに行ってきました。(Lさん、髪カットしました?)
暑いので、〇〇ちを出した後は歩かせないで、抱えていきました。
弟は重くなったなと思っていたら、3.5㎏に増えていました。
兄は膝の緩いのが治らなく、たまに片足をあげていることがあります。
トリマーさんは前と特に変わりがないと言っているそうです。
ママが心配そうにしているので、わざと足をあげているのかしら?
医師によると、弟も右足が緩いとか。
無理をさせずに歩かせようとは思うのですが、うちの犬たちはグイグイ行く方なので、困っています。
何歳になったらゆっくり歩くのかしら?

兄はいつもと同じように切ってもらいました。
耳がもう少し短くてもよかったかも。

弟は前よりも短くとお願いしました。

二匹にすると、相変わらず弟が兄に近寄らないようにしていますwww。

近くに寄せて、おやつで釣って写真を撮りました。
弟はそれほど太って見えませんが、胴体がたくましくなりました。
受付の女性によると、弟は兄のことが大好きだそうです。
兄は他の犬にも威嚇することがあるそうですが、一匹になると、良い子になるそうです。自分だけかまって欲しいというわがまま犬なのね(恥)。
兄を優遇すると、弟まで同じ待遇を要求します。
兄がご飯を吐いたので、ご飯の回数を増やしたのですが、犬にはそういうことがわからないので、弟は兄が羨ましいようです。
わざと吐くような振りをします。
兄に餌をやるときに少しあげていたら、太ってしまいました。
子育てと同様に犬育ても難しいですね。
山本幸久 『花屋さんが言うことには』 ― 2022/08/20
お花屋さんのお仕事小説。連載短編8篇。

君名紀久子がブラック企業のハラスメントに疲れ果て、もう身体も心ももたないからと退職願いを出すも、拒絶されようとしていた時に、助けてくれたのが、外島李多という女性。
紀久子は李多と意気投合し、飲み明かし、次の日には川原崎花店でバイトすることになる。
同僚は190㎝程もあるカレー作りの上手な農大研究助手の芳賀泰斗と、元高校国語教師で短歌や俳句を暗唱出来る、おしゃべり好きな丸橋光代で、李多は店長だった。
実は紀久子、美大のデザイン科出身で、グラフィックデザイナーになるという夢を持っていた。
しかし就活で失敗し、ブラック企業だった食品会社からしか内定をもらえなかったのだ。
花屋でバイトしながら、デザイン事務所への就職を目論むが…。
花屋の仕事は体力勝負。それでもやりがいはある。
駅前のロータリーから目立つように花を飾り、写真を撮ってインスタに載せる。
ツイッターでその日のオススメの花を紹介する。
店の黒板に、花言葉や花にちなんだ俳句や短歌、詩などを書く。
バラの花が咲き乱れたラッピングが車全体に施されている、ラビアンローズ号というやたら目立つ三輪自動車に乗り、配達するなどetc.。
いつの間にかラビアンローズ号の写真を撮って待受画面にすると、恋愛が成就するという噂が出回っていた。
ブラック企業では罵倒されるか、下品なジョークしかなかったのに、ここでは褒められ、感謝される。
いつしか紀久子の心の傷は癒やされていく。
デザイン事務所には雇ってもらえないが、彼女がデザインした川原崎花店のショップカードが気に入られ、包装紙や定期便サービスの箱のデザインまでさせてもらえた。
それが<衣通姫>のショップカードや菓子屋の創業百五十周年記念のお菓子のパッケージデザインコンペ参加へと繋がっていく。
章題になっている花の花言葉が、その章のテーマになっています。
今まで花言葉を意識して花を選んだことがありませんでした。
今度誰かに送るときに、参考にしてみます。
そうそうカーネーションって母の日だけの花だと思っていたら、愛の告白にも使えるんですね。
フリル菊が気になったので調べてみましたが、ショウメイキクのことでしょうか。

こんなに可愛い花です。菊には思えませんね。
花言葉は「薄れゆく愛」、「淡い思い」だそうです。
まだはっきりとは定まらない紀久子の未来ですが、幸せが待っているような終わり方で、ほっこりしました。
この頃お疲れ気味の働く女性に読んでもらいたい本です。
きっとお部屋に花を飾りたくなりますよwww。
畠中恵 『こいごころ』 ― 2022/08/19

しゃばけシリーズの最新刊。五つのお話。
表紙の狸さんがカワイイですね。
「おくりもの」
廻船問屋兼薬種問屋、長崎屋の若だんなの一太郎は贈り物について悩んでいます。
長崎屋とつき合いのある商家、三野屋の当主が父の藤兵衛に縋ってきたのを聞き、若だんなも考えてみたのです。
ことの始まりは、三野屋の上の子がはしかに罹り、まだ発疹があるのに、瀬戸物問屋伊和屋の息子たちと遊びたくて、伊和屋に行ってしまったことです。
それから伊和屋の息子たちだけではなく、子どもの世話をしている主の妹、お沙江まで麻疹に罹ってしまい、運の悪いことにお紗江は治った後に床に伏す日が長く続いているというのです。
お詫びに甘味を持っていったのですが、もう一回、詫びの品を贈りたいので、何がいいかということなのです。
妖たちと話し合い、若だんなたちは伊和屋に客として行ってみることにします。
「こいごころ」
若だんなのところに厄介なお願い事が持ち込まれます。
熱があるというのに、夢の中にやって来たのが、妖狐の老々丸とその弟子の笹丸。
老々丸は笹丸の力が尽きかけているので、若だんなの祖母のおぎんのいる荼枳尼天の庭に入れてもらえないかと言うのです。
その時、誰かが夢を引き裂いてしまったため、若だんなと小鬼たち、老々丸、笹丸は遠くに吹き飛ばされてしまいます。
飛ばされた若だんな達は、寛朝のいる広徳寺に向かうことにし歩いていると、途中で化け狸の田貫屋に出会います。田貫屋は広徳寺の金印を食べてしまい、糞と一緒に出てくるのを待たれていたのに、身の危険を感じ、広徳寺から逃げて来たのでした。
田貫屋を連れて広徳寺に着いた途端に若だんなが倒れてしまいます。
寝るとすぐに悪夢を喰らう漠、場久が現れます。
若だんなが広徳寺にいることを聞き、場久はひとまず安心したのですが、笹丸を見ると様子が変わり、老々丸と笹丸は何を本当に望んでいるのかと知りたがります。
笹丸は若だんなとまた会いたかったのだと答えます。若だんなは覚えていなかったのですが、前に二人は会っていたのです。
とりあえず妖狐達は広徳寺に置いてもらえることになりますが、気づくと田貫屋がいません。
若だんなは田貫屋を探すために長崎屋の妖達を呼びます。
田貫屋は見つかるのでしょうか。そして笹丸は…。
「せいぞろい」
長崎屋では一太郎の誕生の日のお祝いをすることになります。
しかし妖達は加わることができません。
妖達を可哀想に思った一太郎は、妖達だけの宴をすることにします。
しかし、そのことを聞きつけた日限の親分が参加すると言い出したのが発端に、次々と…。
「遠方より来たる」
若だんなを長く看てくれていた源信医師が隠居することになります。
そのため長崎屋がどの医師を選ぶかが注目されています。
候補者は五名。源信の弟子の黄源と信青、鳥辺野から来た火前坊、佐助に恨みがあるらしい喜田庵、そして白岩。
さて、一体誰に決まるのでしょうか。
「妖百物語」
日限の親分が、通町近辺に住んでいる大店の旦那方が、新しい医師と若だんなを、百物語の会に招きたいと言っていると言ってきます。
この頃江戸では百物語が流行っているのです。
しかし長崎屋の妖たちが顔を出す百物語の会に本物の妖が現れたら、色々とまずいことが起りそうです。
どうしようかと話し合う一太郎と妖達。
マンネリ化している感じのしゃばけシリーズでしたが、今回は面白かったです。
妖は不死身だと思っていたのですが、そうではないのですね。
悲しい別れがありましたが、新しい出会いもありました。
これからもこのシリーズは続いて行くようです。
毎年楽しみにして、読みますわ。
若だんな、いつ病弱から脱却できるのでしょうねwww。
<今月のスコーン>

自分で作るのが面倒になったので、スコーンは頼んでいます。
九州の<トミーズショートブレッドハウス>のスコーンです。
ケーキが二つあり、嬉しいです(ダイエットが…)。
「マンスリースコーン」シリーズで月一回の配送予定だったのですが、来月のスコーンがまだ発表されていません。
二回で終わるのかしら?
読んだ本 ― 2022/08/17

ほしおさなえ 『言葉の国のお菓子番 森に行く夢』
お菓子が12月分出たので、続きはあるのかと思っていたら、ちゃんと出版されました。表紙の絵とサブタイトルが素敵です。
今回は連句会「ひとつばたご」にゲストが沢山参加します。キャラがいい人たちが多いので、これからも登場してくれると嬉しいです。
豊田一葉は本屋を辞めた後、ブックカフェ「あずきブックス」で働きながら、ボップの仕事もしています。
「あずきブックス」では少女マンガイベントをすることになります。
ほしおさんの他の本でもイベントが出てきますが、よく思いつきますね。
出てきた漫画を全て読んでいるわけではありませんが、懐かしかったです。
大島弓子の『夏のおわりのト短調』を買って読んでみたのですが、解釈が難しい漫画ですね。
途中から読んでも問題ないお話ですので、昔の漫画に興味のある方、読んでみると面白いかも。
「ひとつばたご」はモクセイ科の樹木で、別名「なんじゃもんじゃの木」とも言われ、深大寺境内にあるそうです。四月下旬から五月上旬に見頃になるそうです。
深大寺には行ったことがありますが、この木には気づきませんでした。
新しく出てきたお菓子は、御菓子司塩野の桜干菓子と越後屋若狭の水ようかんです。どちらも美味しそうです。
辻村深月 『レジェンドアニメ!』
『ハケンアニメ!』のスピンオフ小説集です。
懐かしいあの人たちが出てきます。
スピンオフなので、『ハケンアニメ!』のような熱血お仕事本という感じはまったくなく、あれからこうなったのね…という感じで軽く読んでいけます。
図書館から借りた単行本で読みましたが、文庫になってから読んでもいいかも。
秋川滝美 『ソロキャン!』
榊原千晶は心理学部を卒業し、畑違いの総合スーパー『ITSUKI』を軸とするグループ会社『五木ホールディングス』の商品開発部で働いている。
この頃、月曜日の通勤時間を苦痛に感じ始めている。
そんな時に課長の鷹野からキャンプにもう一度行くべきだと勧められる。
ブランクが十年。もうやらないつもりで、キャンプ道具はほとんど後輩に譲ってしまった。
しかし思い立ったら吉日ということで、千晶は仕事帰りの足でスポーツ用品店に向かう。
百円ショップでキャンプ用品が売っているのですか。知りませんでした。
大学でワンゲル部でしたが、私は人に着いていくだけで、キャンプ用品は部のものを使っていましたから、どんな物がいいのかも知りません(恥)。
犬連れでキャンプしてみたいなとは思いますが…。
もしソロキャンプをしたいと思っている人がいたら、読んでみると、参考になることがあると思います。
したくなくても、ソロキャンプをしている気になれますよww。
木宮条太郎 『水族館ガール 9』
最終巻です。
アクアパークは千葉湾岸市から運営見直しを通告され、新規事業プランの公募で選ばれた巨大企業の連合グループと競うことになります。
プレゼンに勝たなければ、アクアパークの未来はないのです。
由香と梶たちはプレゼンに向け、これからの水族館の姿を模索していきます。
その一方、由香と梶の結婚式は…。
このシリーズを読んでいると、自然保護は必要だとは思いますが、そんなに簡単なものじゃないことがわかります。
是非読んでみてください。
由香と梶の結婚式は思っていた通りでした。
何年か経ったら、二人と彼らの子どもたち、そしてもちろんイルカたちのその後を書いて欲しいです。
岡崎琢磨 『珈琲店タレーランの事件簿 8』
アオヤマは珈琲店≪タレーラン≫のバリスタ兼店長の切間美星と正式にお付き合いをしており、美星の大叔父の藻川が狭心症の発作で倒れ手術を受けたため、今年の春からタレーランで働いている。
そんな頃、平安神宮前の岡崎公園で開催されるコーヒーイベントに誘われ、出店することになる。
かつて関西バリスタ大会(『珈琲店タレーランの事件簿 3』参照)で競った≪イシ・コーヒー≫も参加しており、何か企みがあるのではないかと危惧する美星とアオヤマ。
イベント当日、恐れていたことが起こる。
美星の推理はまたまた冴えます。
しかしアオヤマとの仲は…。アオヤマは振り回される運命なのか?
どの本も軽く読める本ですので、お暇な時にどうぞ。
髙田郁 『あきない世傳金と銀 十三 大海篇』 ― 2022/08/16
毎回読むのを楽しみにしていたこのシリーズが、終わってしまいました(泣)。

宝暦元年に浅草田原町に江戸店を開いた五鈴屋は呉服商いに復帰しましたが、武家を顧客に持つことで豪奢な絹織も扱うようになります。
そのため今までのお客が気後れするようになり、どうしたらいいのか考える幸。
吉原の衣装競べが始まりました。
五鈴屋は花魁ではなく、初めて吉原で芸者になった歌扇の衣装をそろえます。
音羽屋との競り合いになるのですが…。
衣装競べの日に、幸は思いがけない人たちが引手茶屋の二階にいるに気づきます。
そんな頃、菊次郎がいい話を持ってきます。
菊栄と五鈴屋がそれぞれ探している売家が間口五間。
菊次郎が呉服町の末広屋から直々に口添えを頼まれたのが、間口十間の売家。
『菊栄』と五鈴屋、二店で分けるのはどうかと言うのです。
菊次郎と末広屋のつき合いは長く、店主も奉公人も間違いがないと言います。
呉服町に新店が開店し、穂積家の嫁荷を依頼され、歌舞伎役者、吉次の色が決まり…五鈴屋は順風満帆でしたが、好事、魔多し。
沽券状(家屋敷の受け渡しを証する書面)が二通あり、沽券帳(沽券状の記録)が一冊しかないことが発覚します。
運の悪いことに「菊栄」所有の沽券帳がないのです。
もう一方の名義人から家屋敷を買い戻そうとするのですが、応じず、立ち退きしてもらいたいとのこと。
五鈴屋呉服町店も菊栄も暖簾を下ろさなければならなくなります。
両店を奈落の底に突き落とした相手は、意外な人でした…。
最後まで気の抜けないお話でした。
人が何を考えているのか、なかなかわからないのが世の中。
惣ぼんはこれで溜飲を下げたのか?
彼が彼なりに納得のいく生き方ができたのならいいのですが、これは淋しい孤独な生き方だと思います。
「生涯をかけて、金を生かす銀となります」と言った賢輔には泣かされました。
是非とも幸と幸せになってもらいたいです。
ちょっと私的には消化不良な終わり方だと思ったら、特別篇ってものが2冊、これから発売されるそうです。
楽しみに待ちますわ。
<今週のおやつ>

夏限定の「Cheesy Poche ナツカン」。
レモンメレンゲ入りの方を食べて美味しいと思ったのですが、ナツカンの方は普通でした。
「ブータン 山の教室」を観る ― 2022/08/15
美しい山の風景がみたい、ということで、今度はブータン映画を観てみました。
前に観たグリーンランドが舞台の映画「北の果ての小さな村で」のように、風景が圧倒的に綺麗です。大画面で観たいですね。
(予告編)

ブータンの首都ティンプーに住むウゲンは四年前に教師になった。
しかし自分が教師に向いていないので、オーストラリアに移住し、歌手になろうと思っていた。
そんなわけで、まともに身を入れて働かず、勤務態度が悪いので、上司にブータンで一番僻地の村、ルナナに赴任するように命じられる。
冬には学校は閉まるので、それまでの数ヶ月を我慢すれば、五年間の義務年限が終わることになる。
ウゲンは車でガサに行き、そこから迎えに来た村長の使いのミチェンと一緒に七日間かけて山道を歩いた。
ルナナは標高4800メートルにある、電気も水道もガスも何もない町だ。
村人たちは総出でウゲンを迎えてくれる。
しかしウゲンは学校と宿舎を観た途端に村長に言ってしまう。
自分は教師を辞めて帰りたいと。
村長はウゲンをなじりもせず、ラバを休ませるために、すぐには帰れないとウゲンに告げるのだった。
翌朝、寝ていると、クラス委員の女の子、ペム・ザムが呼びに来る。
ウゲンは帰る準備が整のうまで、授業をすることにする。
一人一人自己紹介をしていくと、ある男の子が先生になりたいと言う。
理由を聞くと、「先生は未来に触れることができるから」と答える。
ウゲンは純朴な子どもたちに心を動かされ、冬が来るまで教えようと決心する。
友だちに教材を送ってくれるように手紙を書き、教室を整え、ミチェンに黒板を作ってもらう。
やがて教室から子どもたちの楽しそうな声が聞こえるようになる。
ヤクの糞を拾いにいったウゲンは、ヤク飼いのセデュと知り合う。
彼女の歌う「ヤク飼いの歌」に魅せられたウゲンは、彼女から「ヤク飼いの歌」を教えて貰う。
セデュはウゲンのために教室に一頭のヤクを連れてくる。
やがてウゲンは子どもたちに受け入れられていく。
だが山の頂上に雪が降り、冬が近付いてくる。
そろそろ帰る時期だ。
そんな時にオーストラリアのビザが取れたという手紙が届く。
ウゲンは後ろ髪を引かれながらも、ルナナの人々に別れを告げる。
数ヶ月後、ウゲンはオーストラリアで歌っている。
しかし誰も聞いていない。
ウゲンは歌を止める。
そして「ヤク飼いの歌」の歌詞が書かれた紙を取り出し、歌い始める…。
私、映画の最初の頃のウゲンに蹴りを入れたくなりました。僻地に飛ばされても仕方のない奴です。
臆面もなくウゲンがオーストラリアに移住したいと言った時の、村長の悲しそうな顔とことばが印象的でした。
「この国は世界一幸せな国と呼ばれているそうですが、それでも先生は幸せを求めて外国へ行くのですね」
そんなもんでしょうね。実際にブーダンの若者は国を出て行くようです。
ウゲンのことを「私のヤク」と言う村長の気持ちはありがた過ぎます。
村長が久々に歌う「ヤク飼いの歌」をウゲンはどんな思いで聞き、どんな思いで、オーストラリアで歌ったのでしょうね。
失ったものに対する郷愁を感じさせられる映画でした。
「ヤク飼いの歌」が胸に迫ってきました。
ウゲンとセデュの出会いの場面が観られます。
是非観て下さい。ここをクリック。
「久しぶりのわんこ」

「みなさん、僕のことを忘れていませんか?僕は元気ですよぉ」

「僕、調子悪いです。膝がまた痛くなりました。ご飯を吐きました…」
10歳になってから、元気のない兄犬が心配です。
弟はそろそろ8歳になりますが、中年体型になってきて、胴体がむっちりしてきましたwww。
坂木司 『ショートケーキ。』 ― 2022/08/14

ショートケーキって日本独特のものだって知っていましたか?
外国でショートケーキ下さいと言っても通じません。
英語では「ストロベリー・スポンジ・ケーキ」と言うらしいですが、フランスのガトーフレーズが一番近いものでしょうかね。
日本でどのケーキが好きかと聞かれると、ダントツ一位になるのがイチゴのショートケーキでしょうね。
それに誕生日のケーキと言えば、表紙のようなイチゴののったホールケーキが頭に浮かびますよね。
書いているうちに食べたくなりました(涎)。
ショートケーキを巡る5つの連作短編小説です。
いつも思うのですが、坂木司さんは女性の気持ちがよくわかりますね。
今回は新米ママたちの気持ちが、男性には描けないのではないでしょうか。
覆面作家で性別はわからないと言いますが、女性なのかなと思っていますが、どうでしょうね。
「ホール」
大学生のゆかとこいちゃんは父親が出て行ってから、誕生日にホールケーキが食べられなくなる。二人は『失われたホールケーキの会』を結成し、家庭環境でやりきれないことが起るたびにホールケーキを買って食べることにする。
二十歳になるという頃、二人の父親から「大切な話がある」、「伝えたいことがある」ので特別なお店で会おうと言うメールが来た。
これが最後のランチになるのかと思う二人だったが…。
「ショートケーキ」
うちのコージーコーナーには「天使」が来る。
残りがちなホールケーキを予約なしで買ってくれるお客のことを、先輩バイトの上田さんは「天使」と呼ぶ。
俺が覚えている常連の天使たちは一ヶ月か二ヶ月に一回、ホールケーキを買う。
ある日、俺が姉のことで悩んでいるときに、天使がやって来た。
彼女たちのいつもと違う様子に、俺は応援したい気持ちになり、思わず声をかけ、特別なことをしてしまう。
「追いイチゴ」
バイトのカジモトくんが恋をしているみたい。
二人連れの天使の一人らしいけど、どちらかわからない。
彼のその姿を見てわきわきしてしまう、私。
そんな私には人には言えない趣味がある。
「ままならない」
三人のママ友たちは赤ちゃんがいるとできないことを、やってみることにする。
他の二人に子どもを預かってもらって挑戦したのだが…。
「騎士と狩人」
28歳の光春には気になる人がいる。経理さんだ。経理さんの行動を観察したり、話すうちに、彼女の意外なことを知る光春だったが…。
家族が少なくなると、ホールケーキが食べられなくなるというのは、よくあるアルアルですよね。
私は年に一回、クリスマスの時だけ、一番小さいホールケーキを買い、2回に分けて食べます。
幸せなひとときです。
ホールケーキって、特別なものがありますよね。
やってみたいと思ったのが、上田さんの趣味の「追いイチゴ」。
ショートケーキの他にイチゴを買ってきて、好きなだけイチゴを追加トッピングして食べるというものです。
「イチゴ味のケーキが、ケーキ味のイチゴに逆転」するという裏技です。
「イチゴ味のケーキが、ケーキ味のイチゴに逆転」するという裏技です。
イチゴが美味しい頃に挑戦したいですね。
絶対にショートケーキが食べたくなる、心が優しくなるお話です。
あとがきにあるコージーコーナーのポスターが気になったので、探してみました。「2017年度第66回朝日広告賞入賞作品一覧」をご覧下さい。
写真をクリックすると大きくなります。写真に添えられた一言がいいです。
<今日のおやつ>

カフェタナカの「ビジュー・ド・グラッセ ベルガモットフロマージュ」。
美味しかったです。
クッキーよりも気に入りました。
「イーディ、83歳 はじめての山登り」を観る ― 2022/08/12
コロナ禍で遠くに行く気になれないので、映画で綺麗な景色を見ることにしました。
題名の文句ばかり書いていますが、「はじめて」っていうのが間違っているみたいです。
イーディは結婚するまでお父さんと一緒にハイキングとかキャンプとかに行っていたみたいですから、もちろん山も登っていると思いますよ。
いくらなんでも山登りを一回もやったことのない人が80歳を越してやろうと思うとは思えませんよね。

(予告編)
イーディは30年間夫の介護をしてきた。
夫が倒れたのは、父からのハガキが来た時だった。
ハガキにはスコットランドのスイルベン山に一緒に登ろうと書いてあった。
結婚してからイーディは旅さえさせてもらえなかった。
そんな夫に初めて逆らって、父と一緒に行くと言ったら、喧嘩になり、夫が倒れ、歩行も会話もできなくなってしまったのだ。
それからすぐに父が亡くなったので、山に登ることはできなかった。
あれから30年が経ち、イーディが父からのハガキを見つけた日に、夫が亡くなった。
夫が死んでから三年後、家を売ることになる。
娘がイーディを老人ホームに入れようとしたからだ。
家を片付けていた娘がイーディの日記を読んでしまう。
日記には夫への不平不満と鬱屈したイーディの赤裸々な気持ちが書かれていた。
それを読んだ娘は怒り、「愛はなくても義務は果たした」と言うイーディを見捨てた。
馴染みのフィッシュアンドチップス屋でいつものメニューを頼んだ後、イーディが追加オーダーができるかと聞くと、店員が「Never too late, Edie」と答える。
この答えを聞き、イーディは父と登りたかったスイルベン山に登ることにする。
電車でインバネスまで行き、バスに乗り換えようとホームを歩いていると、若い男とぶつかる。
バスは四時間後。
たまたまバス停を通りかかった、さっきの若い男、ジョニーが車で送ろうと申し出る。
ホテルに行くと、予約は明日からで、その日は満室。
仕方なく、ジョニーの部屋に泊めさせて貰う。
ジョニーは登山用品店の店員だった。
イーディは昔の登山道具を使い、山に登ろうとしていた。
それを見取ったジョニーの同僚のマクローリンは、イーディがいい鴨になると思い、ジョニーをガイドとして雇うことを勧めてくる。もちろんマージンはいただく。
ジョニーとトレーニングを始めるイーディ。
イーディは負けず嫌いの頑固なおばあさんで、ジョニーの言うことを素直に聞こうとはしない。
ジョニーは苦戦し、二人は喧嘩を繰り返す。
しかし、だんだんと二人は心を通わせるようになる。
ジョニーに誘われ、お洒落をして飲みに行くと、マクローリンとジョニーの彼女のフィオナがやって来て、イーディをただの老女だと馬鹿にした態度を取る。
酒場でイーディは倒れてしまう。
疲れだと医師は言うが、イーディは自信をなくし、山登りを止めて帰ることにする。
ジョニーはイーディを送っていくが、「無理だと思っていたのに、なぜ希望を持たせたのか」と迫るイーディに激怒し、途中で自転車と彼女を車から下ろす。
イーディは自転車に乗り走り出すと、後ろからジョニーが自転車で追いかける。
自転車の競争はイーディの勝ち。
ジョニーはイーディに言う。
「最初は金目当てだった。嫌なババアだと思った。でも本当は楽しい人だった。この挑戦はすごいことだ。自転車でも走れたんだ。できるよ。必ず頂上まで連れて行くよ」
登山当日、急にイーディは一人で登ると言い出す。
反対するジョニーだったが、イーディは固持する。
仕方なくジョニーは自分の携帯電話を渡し、イーディを送り出す。
初めは一人でも登れそうに思われたのだが…。
イーディ役の女優さん(83歳)は本当に山に登ったそうです。
でもそこのあなた(誰?)、自分も今から山に登れそうと思いませんでしたか。
山登りには危険が伴います。特に年を取ってからの登山は無謀ですよ。
高尾山くらいの山で我慢しましょうね。
そういえばリュックが随分小さかったですね。テントも寝袋も入らないでしょうに。
それに山登りは登りよりも下りが辛いですよ。
登るだけでヘロヘロのイーディがどうやって下って行ったのか、気になります。
そうそう、天気予報は見なかったのかしら?
色々と突っ込みどころの多い映画です。
くれぐれも山登りは簡単と思わないようにね。トレーニングは必須ですよ。
映画ではイーディが一人で山を登り始めてから、心配でドキドキしていました。
イーディは夫の介護をした30年間で、状況を的確に判断し、目的のためには人に頼ることも必要だということを学ばなかったようです。
絶対これは遭難するパターンです。
唯一の救いは、素晴らしいスコットランドの景色です。


この景色を見るだけでも、映画を観たかいがあります。
私が20~30代だったら、この山に登りたいわ。
感想はこんな感じです(爆)。
エリー・グリフィス 『見知らぬ人』 ― 2022/08/11

物語は中等学校タルガース校の英語教師、クレア・キャシディと15歳の彼女の娘、ジョージア・ニュートン、そしてサセックス警察犯罪捜査課部長刑事ハービンダー・カーの三人の視点で交互に書かれていて、合間に架空の作家ローランド・モンゴメリー・ホランドが書いた「見知らぬ人」という幻想怪奇短編小説が挟まれているという、凝った作りになっています。
ゴシック・ホラー小説風ではなく、サスペンスよりのミステリーです。
クレアは中等学校タルガース校の英語教師で、中間休みに成人向け創作クラスをやっている。
中等学校タルガース校の旧館はかつてホランド・ハウスと言われ、作家のR.M.ホランドが実際に住んでいた館で、最上階には生徒立ち入り禁止のR.M.ホランドの書斎がある。
クレアはホランドの伝記を書いているが、最近は筆が止っているが、日記だけはほぼ毎日書いている。
娘が年上の男性と付き合っているのが、今の悩みだ。
ある日、クレアと仲の良かった英語科の同僚、エラ・エルフィックが自宅で殺される。
ハービンダー・カー部長刑事がやって来て、エラとの関係や七月にエラと参加したハイズでの教員研修のことを聞かれる。
遺体のそばに『テンペスト』からの引用の”地獄はからだ”というメモが残されていたという。
クレアは家に帰り、ハイズの教員研修について書かれた自分の日記を読み返してみる。
そうすると、日記のページのいちばん下に、誰かが書き込みをしていた。
それはエラのそばに残されていたメモと同じ筆跡だった。
そして今度はR.M.ホランドの書斎で新たな遺体が発見される…。
クレアはよくいる美人のイギリス人女性という感じですが、部長刑事のカーはインド系移民の娘で同性愛者。独特の見方をします。特にクレアのような女性に対して厳しいですね。
参考人や被疑者を色眼鏡で見るなんて刑事としてどうなのと思いましたけど、色々と過去にあったのでしょうね。
イギリス人は幽霊とか魔術とか好きですね。今回は白魔術師が出てきました。
子どもたちがそういう物に惹かれる気持ちもわかりますが、事件とあまり関係なく、余計に感じました。まさかミスリードを狙っていないですよね。
犬のハーバート、可愛いです。
この本の一番の登場人物です、笑。
「刑事ハービンダー・カー」シリーズとして続編が書かれていて、来週二作目の『窓辺の愛書家』が発売されます。
カー部長刑事が気になるので、読んでみますわ。
S.J.ベネット 『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』 ― 2022/08/10

2016年4月、ウィンザー城で女王主催の晩餐会が開かれた翌日、ピアノを演奏するためにやってきたロシア人音楽家、マクシム・ブロツキーの遺体が部屋のクロゼットから発見される。
早速捜査を始めた警察とM15。
M15は早々にロシアのスパイによる犯行と見なす。
しかし、納得できないのが、エリザベス女王。
ナイジェリア出身の秘書官補、ロージー・オショーディを手足として使い、事件解決に必要な情報を集めさせ、悟られないようにそれとなく警察やM15にその情報を流し、正しく事件が解決するように画策していく。
オバマ大統領とかメルケル、プーチン、安倍晋三など当時の大統領や首相の名前が次々と出てきます。
オバマは女王からものすごく歓待されたのですね。
プーチンは「冷酷で計算高い人物」と書いてあります。この本は2021年3月に発売されていますから、前からプーチンはイギリスで信用ならないと思われて、嫌われていたのかしら?
この本の設定では、エリザベス女王は12歳か13歳のころから謎解きをやっていて、謎解きがライフワークとなっているそうです。
「知識の量も深さも並外れたものだし、鷲のように鋭い眼で物事を見抜き、ウソのにおいを嗅ぎ分ける能力もお持ちだし、記憶力も抜群」なんて、すごいですね。
夫のフィリップは「ハンサムという点ではまちがいなく五本の指に入るけれど、繊細さというチャームポイントは持ち合わせていなかった」なんて、笑。
こんなこと書いていいのと思いますが、イギリスは自由なんですね。
このシリーズは「Her Majesty the Queen Investigates Book」として二冊発売されています。
二冊目の「All the Queen's Men」は今年の三月に出版されていて、2016年の秋にバッキンガム宮殿のプールでスタッフが殺されていたことからお話は始まるようです。
三冊目の「Murder Most Royal」は2023年3月に出版されるようです。
2016年に何があったか、考えながら読むのがよさそうなシリーズです。
そうそう、エリザベス女王は1926年生まれですから、2016年では90歳なんです。スーパーおばあさんですね。
最近のコメント