「ベイクオフ・ジャパン」を観る2022/05/10



「ブリティッシュ・ベイクオフ」を観ながら、日本のアマチュア・ベイカーならもっといいものを作るのに、とか思っていたら、日本版ベイクオフができちゃいました。
(イギリスのみなさん、ごめんなさい。イギリスのベイカーも日本のベイカーも同じ技量でした m(__)m)
オープニング映像や音楽、会場の立地、白いテント、使う調理器具など見事に本場のベイクオフを再現しています。

場所は那須の「那須ファームヴィレッジ」のようですが、イギリスの風景に似ています。カメラを引くと、田んぼが見えるのはご愛敬。

司会者は坂井真紀と工藤阿須加。
二人ともどういう人が知らなかったのですが、悪くないです。
特に工藤君のファッションとお寒いギャクが見物です(いい意味で)。
二人ともコメディアンじゃないし、メル&スーのようにしなくても十分です。

審査員はパティシエの鎧塚俊彦とパン職人の石川芳美。
鎧塚さんは川嶋なおみさんの夫として知っていますが、優しい口調で相手を傷つけないように言葉を選んで講評し、こうするといいよと親切に教えてくれ、とっても心暖かい人だと思いました。好印象です。
石川さんのことは知らなかったのですが、菓子職人のフランス人の旦那様と一緒に
「メゾン ランドゥメンヌ」というお店をフランスと日本でオープンしている実業家でもあるようです。
彼女の人生は波瀾万丈。こちらを見てみて下さい。素敵な方です。
彼女にフランス語で「excellent(最高に美味しい)」と言われた時のベイカーはとっても嬉しそうです。
ポールとメアリーのような絶妙な絡みはないですが、なくても気になりません。

番組のアマチュアベイカーは最初は10人。エピソードが進むごとに一人ずつ番組を去っていきます。
ベイカーたちはとっても個性的。大学生のイケメン君や日系三世のブラジル人、マッチョな商社マン、真っ赤な髪が印象的な女性、奥さんのお弁当を毎日作る愛妻家、最年長のお菓子作り一年目の男性など様々です。
今回は途中で棄権した人がいたので、エピソード5では脱落者はいませんでした。

各エピソードには3つのチャレンジ、①オリジナルチャレンジ ②テクニカルチャレンジ ③ショーストッパーチャレンジ、があります。
制限時間があるため、作り直しなんかすると、大変なことになります。
特にテクニカルチャレンジが難しいです。何故かというと、番組側が用意した基本レシピと材料で作らなければならないからです。
レシピには焼き時間や発酵時間など書いていないらしいです。
ベイカーたちはチェルシー・バンズとかババ・オ・ラムが出てきた時に、知らない物だったので相当悩んでいました。

何を作ったか紹介しましょう。
エピソード1・「ケーキ」:①ロールケーキ ②スフレチーズケーキ、
              ③セレブレーションケーキ
エピソード2・「ペストリー」:①セイボリーパイ ②レモンメレンゲタルト
                ③シュー生地
エピソード3・「ブレッド」:①フォカッチャ ②バルカ ③パンデコレ
エピソード4・「チョコレート」:①チョコレートバー ②オペラ
                 ③チョコレートケーキ
エピソード5・「ブリティッシュ・ウィーク」
             ①バッテンバーグケーキ ②チェルシーバンズ
             ③アフタヌーンティーセット
エピソード6・「デザート」:①ミラーグレーズケーキ ②ババ・オ・ラム
               ③3Dゼリーアート
エピソード7・「パティスリー」:①エクレア ②モンブラン ③マカロンケーキ
エピソード8・「ファイナル」:①ショートケーキ ②ヴィーガンメロンパン
                ③ジャパニーズウェディングケーキ

ゼリーが固まらなかったり、形が歪になったり、シュガーペーストが切れたりと色々なハプニングがあり、見ていると可哀想になります。
最初はとんでもないものを作っていても、番組が進むうちに成長して、素晴らしいものを作りあげていく姿に感動します。
一応コンテストなのですが、他の人を蹴落とそうとかする人が一人もいなくて、足りない器具を貸し合ったり、レシピでわからないことを話し合ったりと和気あいあいの雰囲気です。
ベイカーが去るときなんか、惜しんで泣いている人もいます。

イギリスの番組の雰囲気を変えずに、日本風な味付けをしたという感じです。
お菓子作りが好きなら、是非このベイクオフ・ジャパンとブリティッシュ・ベイクオフを見てみてください。
イギリスのベイカーたちも日本のベイカー同様にいいもの作ってますよ。
お勧めの番組です。

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