ドラマ「0.5の男」を観る ― 2024/09/10
このドラマもAmazon Prime Videoのお勧めに出ていました。
題名の「0.5の男」って何だろうと思って見始めると、面白くて、最後まで観てしまいました。

「第一話 家族以外と話す」
立花雅治は実家で引き籠もりをしている40歳の男。
両親は彼を隣で見守るという立場を取っている。
Q太郎というハンドル名でオンラインゲームをしており、ゲーム界のカリスマとまで言われている。
ある日、起きると母からのメモがある。
そこには家を二世帯住宅に建て替えると書いてあった。
妹の沙織は好き勝手なことを言い、雅治を擁護する両親となかなか話が合わない。
結局、「2.5世帯住宅」を建てることになる。「0.5」とは雅治のことだ。
無事に家は建つが、同居すると、仕事を始めた沙織には家事をするように、中学生になった姪の恵麻には「キモい」と言われ、家に居づらい雰囲気が漂う。
「第二話 昼に外へ出かける」
五歳になる甥の連が保育園に行きたがらなくなる。出てくるご飯がベチャベチャで嫌だそうだ。毎朝、一騒動が起る。
そんな時に母親の恵子が足を怪我してしまう。そのため雅治は保育園に行かずに家にいる蓮と遊ぶようになり、気に入られる。
姪の恵麻は新しい学校に馴染めず、早退を繰り返すようになる。
「第三話 電動自転車に乗る」
雅治は蓮を電動自転車に乗せて、保育園の送り迎えをすることになり、保育士の瞳と話すようになる。
恵麻はオンラインゲームをやり始め、知らずにQ太郎こと雅治と接点を持つ。
「第四話 アイスをおごる」
雅治はオンラインゲームのオフ会に参加する。その中にハンドル名・玉虫がいて、彼は立花家の隣に住む鴨志田家の息子、智也であることがわかる。
ある日、保育園に蓮を迎えに行くと、ある男がいた。
雅治は蓮を連れずに家に帰り、部屋に閉じ籠もる。
雅治の尋常ではない様子を見た恵麻が蓮を迎えにいき、雅治の過去の話を聞いてしまう。
鴨志田家の息子が夜間に大暴れをし、止めに入った雅治の父親が腰を再度痛めてしまう。
「第五話 働く」
雅治はそろそろ一人で暮らそうかと考え始め、父親に言うが、まだしばらく一緒に暮らそうと言われる。
思い切って瞳に保育士になるにはどうすればいいのか尋ねる。
ある夜、恵麻からQ太郎にゲームをしようという連絡が入る。恵麻はあることからQ太郎が雅治だということを知ったという。
雅治、一歩を踏み出す。
登場人物たちがいいです。
主人公役の松田龍平は雅治役がピッタリでした。
彼の醸し出す引きこもりだけど真面目でいい人感がいいです。
ニュースで兵庫県知事のパワハラ問題が大きく取り上げられているので、特に印象に残ったのが、元上司との場面です。
子ども(恵麻)に雅治のことをベラベラ話したことも信じられませんが、自分を見て雅治が逃げ出したのにも関わらず、しつこく会いたがるところがすごく嫌でした。(恵麻と瞳、そんな奴に協力するなよな)
急に辞めた雅治をみんな心配しているよといいつつ、自分はパワハラで訴えられたので会社を辞めたと話します。
それなのに、「僕、そんなひどかった」とか聞くんですよ。
「はい」という雅治に「はっきり言うなぁ」と苦笑しますが、またパワハラですかぁ。「普通でした」と無理矢理言わせて、納得するなよな(怒)。
お前のせいで心が病んで、会社に行けなくなったんだよと言えたら、どれほどいいか。この人のメンタルは兵庫県知事に似ているなと思いました。
した方は忘れるけど、された方は忘れないんですよ。
「誰かのせいとか、そういう感じではないです」なんていう雅治が痛々しいです。
母親役の風吹ジュンは、高齢女性の憧れです。何歳になっても可愛く、品があります。
子役もよかったです。
恵麻役の女の子、大きくなったら美人さんになりそう。
学校の場面はリアルにこういうことがあるのかなと、怖くなりました。
グループごとのダンスなんて、先生、恵麻ちゃんが仲間外れになっているのに気づいているわよね。それなのに放っておいて、早退が増えたから一応親に電話したのね。普通は一回目に早退させるときに親に電話しないのかな?
蓮役は最高でした。全く演技しているように見えません。孫に欲しいわ。
そうそう、ハウスメーカー「三島ハウジング」の営業マン役の河村を演じた井之脇海君は懐かしいですねぇ。「義母と娘のブルース」で見ただけなので、大きくなったなぁと思いました。
他にも色々と好きな場面とかおかしな(funnyな)場面とかあります。
とにかく面白かったので、興味のある方は観て下さい。
ほっこりするドラマです。
主題歌「たのしいひとり」 (このMVに猫型配膳ロボット『ベラボット』が登場
しています。かわいいです♡)
挿入歌「0.5の男」
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