クレオ・コイル 『名探偵のコーヒーのいれ方』2006/10/05

今回のミステリーはなんとコーヒー店が舞台です。
前に紅茶の専門店のミステリーを紹介しましたが、やっぱりコーヒー店もあるのですね。
こういう本のおもしろさは、推理そのものより、コーヒーに関するうんちくです。
例えば、コーヒーの保存方法。

「『コーヒーは冷蔵庫で保管してください』などという指示に従うと、スーパーで買ったコーヒーを開封し、冷蔵庫にしまい、毎日それを取り出して使う、ということになる。これはおおまちがい!
コーヒーを入れた袋あるいは容器を冷蔵庫や冷凍庫から毎日のように出し入れすれば、そのたびに空気中の湿気がついて、それが冷蔵庫あるいは冷凍庫で凝縮されてコーヒーが台無しになる。
長期の保存であれば、冷蔵庫や冷凍庫を使ってもいい」

私は今まで、飲んで余った分の粉を冷蔵庫に入れていました。知らないというのは、恐ろしいことですね。どうりであまり美味しくないはずです。

この本の内容と言うと、舞台はNYの老舗コーヒーハウス。
ここのオーナーのマダムの息子と結婚していて、大分前に離婚をしていたクレアは、マダムからの破格の申し出を受け、コーヒーハウス、ビレッジブレンドのマネージャーになります。

ある日、店の上にある住居に引越をするので、翌日、店を開けるのをダンサーであり、店のアシスタント・マネージャーをしているアナベルにまかせます。
ところが、店に行くと、店は閉まっていて、ステンレス製のゴミ入れが変なところに置いてあります。
不審に思い店を調べてみると、地下にアナベルが横たわっていました。
急いで救急車を呼び、彼女を病院まで運びます。
これは事件だという変な勘が働いたクレアは、事件に関わることにします。
さて、一体誰がアナベルを地下に突き落としたのでしょうか?

ホント、読んでいると濃いラテを飲みたくなります。
私のお気に入りは、スターバックスのラテです。ストレートでは飲めないのよ。
明日職場に行きがてら、買っていきましょうか。
紅茶もいいのですが、疲れているときのコーヒーの香りは紅茶より上だと思うのですが、どうでしょうか。