コーディ・マクファティン 『傷痕』2007/03/07

夫のマットと娘のアレクサが殺され、自分も殺人鬼に身体中を切り刻まれた、FBIロサンゼルス支局暴力犯罪分析センターの主任、スモーキー。
彼女は事件の後、精神的ダメージのために仕事を休んでいました。
そんなある日、彼女を見ている精神科医の進めにより、部下達に会いにいきます。
あんな凄惨な事件の後、元の仕事に復帰できるのか?
部下達は自然な態度でスモーキーを迎えます。

その夜、部下のキャリーの電話で起こされます。
スモーキーの親友のアニーが、何物かによって殺され、娘のボニーが死んでいる母親に縛り付けられていたのです。
何かあったら、ボニーの面倒を見ると約束していたので、彼女は部下達と一緒にサンフランシスコに飛びます。
アニーはインターネットでアダルトサイトを運営していて、自分自身を登場させていました。
犯人はスモーキーにメッセージを送っていました。
その中で、自分は切り裂きジャックの直径血族で、これからもアニーのような娼婦を殺していくと宣言しているのです。
犯人との知恵比べが始まりました。彼はスモーキー達の大事にしているものまで調べ上げ、彼らを愚弄します。

家族を失ったスモーキーの心が丁寧に描かれています。
最後まで一気に読めますが、犯人があっけなくわかり、それがちょっと残念でした。