盲導犬訓練士、多和田 悟2007/04/19

たまたま観た『プロフェッショナル―仕事の流儀』には、盲導犬訓練士の多和田悟さんが出ていました。

彼が盲導犬に興味を持つきっかけになったのが、盲目の牧師さんの存在でした。
盲導犬訓練士になった彼は、朝早くから夜遅くまで、仕事にのめり込んだそうです。
人の命を扱うからと、彼は犬を厳しく育てました。
ところが、「あなたの犬は使えない」と言われました。
彼がいなくなると、犬はいうことをきかなくなったからです。
彼は犬の扱いを知らない視覚障害者に非があると思ったそうです。
しかし、盲導犬先進国のイギリスに行って、学ぶうちに、彼は気づきます。
犬は視覚障害者の人生のパートナーでもあるのだということを。
それからの彼は犬を厳しく育てるというのではなく、ほめて育てることにしました。
彼がよく使う言葉は「グッド」です。
人間も同じなのでしょうが、訓練士を育てている経験から、彼は言います。

「志を持つのは、彼ら。燃やし続けさせるのは、僕」

人間の場合、他に楽しいことがたくさんあります。
訓練が上手くいかなかったり、辛いことがたくさんあって、壁にぶつかった時に、それを乗り切れるかどうかは、その人の心にかかっています。
タイミングの良いときに、「グッド」と言ってもらえるか、「グッド」と言えるかどうか、それによって、人の人生が変わることもあるのでしょう。

プロフェッショナルとは、

「自分自身の生きる上での信念を持っている人。
ぶれてもいいんです。帰るところを持っている人が プロフェッショナルだと思います」

自分の使命を全うしている人の言葉です。

コメント

_ Loki ― 2007/04/20 01時49分31秒

そういえば、犬の訓練と同じ方法で奥さんが旦那をしつける、
というテレビ番組あったよー。
後で種明かしをされた旦那さん、
「オレは犬といっしょか・・・でも効果的あったね」と言ってた。
育てるのはほめるのが一番ですね。

_ CoCo ― 2007/04/20 19時59分33秒

Lokiさん、こんばんは。
エ~、そんな番組あるの。
イギリスの番組だよね。
イギリスはいろいろなことやるのね。
家でやったら、「効果あるね」などと言われず、
げんこつが飛んできそうです。
人間の場合、褒めすぎるとつけあがるのよね。
そこが問題です。

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