やんばるへドライブ2010/08/01

枕が変わると眠れない私が、昨夜はぐっすり眠れました。ホテルのベッドが硬く、枕もちょうどよかったようです。 
どのホテルに行っても枕はなかなか合うのがないので、いつもはタオルを2枚使っています。このホテルの枕は羽毛を使っていますが、硬いのです。

朝食はバイキングです。
午前中は屋外プールでのんびりし、午後2時過ぎから北部のやんばるの方へドライブに行きました。
ガイドブックに載っていたカフェで遅いランチをしようと思っていたのですが、見つけられず、結局辺戸岬まで行き、岬にある食堂で炎天下の中、熱いソーキそばを食べて、汗だくになりました。馬鹿ですね。



写真を撮っていて困ったのが、湿気と明るさです。湿気のためレンズが曇ってしまいますし、明るすぎるらしく画像が真っ白になってしまいます。どうしたらいいんでしょう?家に帰ってからソフトを使い、明るさを変えてみますわ。

辺戸岬からぐるっと回って、東村まで行き、ヒロコーヒーファームを探します。道沿いにあるので、簡単に見つかりました。都会のカフェを望んではいけません。素朴なところです。
ここでは沖縄産のコーヒー豆が買え、コーヒーも飲めます。私はコーヒープリンを食べてみました。コーヒーの苦味とプリンの甘みが合っています。豆はストロングローストとミディアムローストがあります。当日炒ってあるので、2,3日後に飲むとおいしいそうです。

6時過ぎになったので、そろそろ帰ることにしました。夕食は帰り際に取ることにしました。ちょうど夕暮れになったので、名護市民ビーチで夕日を見ることにしました。ビーチの前のホテルにはインターハイに出る高校生も泊まっているらしく、バットを振っている女子学生や海で泳いでいる男子学生がいます。男子は8人ぐらいで遊んでいて、浜辺にいた女性に頼んで写真を撮ってもらっています。
 

おもしろそうなので、私も彼らを撮ってみました。若いっていいですね。

明日は南部の方へ行ってみようかと思います。

伊計島へ2010/08/02

今日も午前中はプール、午後はドライブへ出かけました。

相棒の知り合いの人の子供がインターハイに出ているそうです。今日行こうと思っていた伊計島への途中の体育館で試合をやっているので、見に行くことにしました。ナビに住所を打ち込むと迷うことなく行けます。ホント、便利な世の中になりましたね。
残念ながら試合は負けてしまいました。それでも10代でインターハイに出たのですから、いい思い出になりますよね。

伊計島へ行く途中に沖縄の古い家、「中村家住宅」を見ることにしました。屋根の上や家の前ににシーサーがいます。家は風通しのよい家屋です。



詳しくは東京に帰ってからHPに旅行記を書きますね。
中城城跡にも寄ったのですが、山の上にあるようで時間的に遅かったのでパスしました。

伊計島には海中道路を通って行きます。海中というので、海の中の道(トンネル)と思っていたら違いました。海の上を通る道と言った方がいいようです。沖縄本島から道路で平安座島から宮城島、伊計島へと通じる道があります。
伊計島ビーチは遅かったので閉まっていました。その次にあるビーチに行ってみると、ここも終わりだそうで、ビーチを見たいというと入れてくれました。
前回行った古宇利のビーチの方がよさそうです。

帰りに宮城島の浜から海を見ていると、犬を連れた男性が話しかけてきました。
「海はどう?」「きれいですね」「40年前はここは砂浜だったんだよ」
昔、砂浜だったのに、今はコンクリート。どうしてきれいな砂浜をつぶしてしまったのでしょうか?






ホテルの近くに戻り、ステーキレストランに入ろうとすると、すごく混んでいて 30分ぐらいも待ちました。ところが肝心の食事は・・・。サラダは作り置きしているらしく、サラダ菜が乾燥しています。海鮮サラダだというのに、ほんの少しの海老とホタテ。ヒレステーキは全然おいしくありません。  
昨日の沖縄料理の店もそうでしたが、これではホテルのレストランで食べる方がいいようです。旅先でまずいものを食べるのは嫌ですわ。

そうそう、一眼レフカメラは私には扱えないようです。プログラムモードで写すと白くなってしまいます。絞りなどをかえても変わりません。オートにすると普通に写るのです。なぜなのかしら?説明書を家に置いてきたので帰ってから考えます。

沖縄から帰りました2010/08/05

昨日、沖縄から帰りました。今朝は夏には滅多に見られない富士山が見え、いいことありそうです。


2007年にも沖縄に行っていますが、その時のブログを読むと子供が五月蝿かったようです。今回は静かでした。ホテルは子供が泊まれないところだったのです。
4日目と5日目は帰りが遅くなったので、ブログを書かずに寝てしまいました。沖縄ではよく眠れるんですよ。東京の暑さはねっとりと肌にまつわりつく感じですが、沖縄の暑さは心地よく、頭がボーとして何も考えるのが嫌になるのです。沖縄に住んだら、悩みとか嫌なことを考えなくなりそうです。

4日目にはちょっと足を伸ばし、沖縄本島北部の「聖地」で世界文化遺産の斎場御嶽(セーファ)と知念城跡に行きました。
 

有名な「三庫理(サングーイ)」。拝所から外を見たところです。この2人の関西人らしい女性。写真を撮るのに熱中しちゃって、なかなかシャッターを押してくれず、拝所に入れなくて困りました。ずーといるので、私の写真に登場。仕方ないですね。ここは平日でも人が多いです。今度は秋か冬に来て、パワーをもらいますわ。
拝所から久高島が見えます。


この後、近くにある知念城跡に。駐車場が坂道の途中にあるので、通り越してしまいました。これから観光客に見せられるようにするようです。


軽く食事をしようと、ガイドブックにあるレストランで海ブドウのパスタを食べに行くことにしたのですが、なんと閉まっていました。二時過ぎだったからかしら?
仕方ないので知念城までまた戻り、カフェくるくまで軽く食事をしました。と言っても、カレーを食べたので全然軽くないです。
ここは見晴らしのいいレストランですが、途中にオーナーの趣味なのか、中国の兵馬俑などが飾ってあり、「?」でした。


この後、ビーチに行きました。この近くのビーチは7時までやっています。

5日目は11時にホテルをチェックアウトし、飛行機の時間があるので、空港の近場にしました。
首里城は沖縄に最初に来た時に行ったのですが、記憶があまりないので、もう一度行ってみることにしました。
私が行った時は正殿しかなかったような気がするのですが・・・?南殿と北殿はいつできたのでしょう?
気にいったのが、シーサー。右の口を開けているのが雄で左は雌です。


すぐ近くに王家のお墓、「玉稜」があるので、行ってみました。ここで相棒はギブアップ。暑さで頭がボーとするとかなんとか言っています。
「玉稜」には私以外誰も来ていません。でも管理人の人がいたのでよかったです。お墓に一人なんて、炎天下でもゾーとしますから。


この後、涼みにDFSに。何も買わずにただ歩いただけでした。空港へ行き、お土産を買い、食事をしようと思い、中にも食べるところがあるだとうと思ったのが間違いでした。羽田と同じだと思っちゃいけませんでした。立ちながら沖縄そばとタコライスを食べました。
相棒曰く。「沖縄そばはどこで食べても同じ味だ。美味しくもないし、まずくもない」
そんなもんでしょ。

次回は安いホテルに一週間ぐらい泊まりドライブか、ホテルライフを楽しむためにオリエンタルヒルズ沖縄に数日泊まるかどちらかにしますわ。

「エトワール・ガラ2010 Bプログラム」を観る2010/08/06

今日は広島の原爆記念日。アメリカがやっと式典に参加します。

「エトワール・ガラ」を見に行っていたのですが、旅行のため今頃書いています。実はAプログラムのチケットも買ってあったのです。相棒の予定を優先して旅行を入れたので、何ヶ月も前にチケットを買ってしまうと無駄になることがあります。仕方ないですね。感想を見るとBプログラムの方がいいと言う人が多いので、ラッキーでした。でもAプログラムのハンブルク・バレエ団の人たちの踊りは見たかったです。


2010年7月30日(金)  19時開演

「コッペリア」第二幕より
ドロテ・ジルベール
ジョシュア・オファルト

ドロテの衣装が白いレースのスカートで、とってもキュートでした。
二人が楽しそうに踊っているのがわかりました。

「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのシーン
振付:K.マクミラン
エフゲーニャ・オプラスツォーワ
マチュー・ガニオ

ガニオ君はもう大人になってしまいました。もうロミオに必要なキラキラした若さが見られません。もっと前に踊っているのを見たかった・・・。
急にパートナーが替わったからか、リフトが大変そうでした。
「ロミオとジュリエット」は若い二人が悲劇に向かっているからこそ、このバルコニーの場面が心を打つんですね。

「フラジル・ヴェッセル」
振付:J.プベニチェック  音楽:S.ラフマニノフ
シルヴィア・アッツォーニ
アレクサンドル・リアブコ
イリ・ブベニチェック

このガラで一番好きな踊りです。
ラフマニノフの曲に合わせて、三人が踊ります。振付がイリです。彼は才能がありますね。三人の絡みが美しい。
「「ヴェッセル」は、私の中では器であり船もイメージしています。私の中の人間としての弱さを意識しました。私達はみなか弱く、そして一種の器としての存在でもあります。我々の魂のためにそれを受け止める器としての肉体があるように」
(パンフレットより)

「プルースト~失われた時を求めて」より囚われの女
振付:R・プティ    音楽:C.サン=サーンス
エレオノラ・アバニャート
バンジャマン・ベッシュ

最初にパンフレットを読んでから踊りを見ればよかったと思いました。
「プルースト」は第一幕「プルーストの天国のイメージ」は若い男女のきらめくような恋の諸相、第二幕「プルーストの地獄のイメージ」は同性愛や若さへの執着が渦巻くくらい愛欲の画だそうです。(パンフレットより)
これは男女の踊りで、主人公が眠る女を見て、彼女の夢すらも自分のものとしたいという嫉妬心と、それが不可能であるというやるせなさを感じる場面。
 
「ディーヴァ」
振付:C.カールソン     音楽:U:ジョルダーノ
マリ=アニエス・ジロ

ジロ姉御の出番です。
黒いドレスに身を包み、マリア・カラスが歌うアリア「私の死んだ母が」が流れる中、存在感いっぱいで、最小限の踊りで表現しています。
どうしてもジロさんの逞しい肩と筋肉に目がいってしまいます。そう、体操選手の体格だ!
 
「薔薇の精」
エフゲーニャ・オヴラスツォーワ
マチアス・エイマン

オペラ座にはジャンプの得意な男性ダンサーがいないと思っていたら、いました。最後の「スターズ アンド ストライプス」を見てから思うに、ここではエイマンはまだ実力を見せていませんでした。
今回のガラではイリとエイマン、この2人が新しい好みのダンサーの仲間入り。

 
写真の左がイリで右がエイマンです。
バレエ・リュスへのオマージュとして踊られたのですが、やはり古い振付だなという感は否めません。
舞踏会から戻り、その余韻に包まれながら眠りに落ちた少女の手から薔薇の花が落ちると、薔薇の精が現れ踊ります。
ピンクのタイツが全く変ではありません。エイマン君はピンクが似合う?

「瀕死の白鳥」
マリ=アニエス・ジロ

ジロの一人舞台です。
誰か後から入って来る人がいて、迷惑なと思って振り向くと、ジロさんが客席から現れました。タバコをくゆらせ、物憂い雰囲気。バーに女が一人。男は来ない。愛の終わり・・・?女の心の痛みが感じられます。

「牧神の午後」よりプレリュード
エレオノラ・アバニャート
バンジャマン・ペッシュ

前に日本人の踊る「牧神の午後」を見てガッカリしたので、今度もか・・・と思っていましたが、全く違ってよかったです。
牧神が女でニンフが男と性が入れ替わっていますが。
最後にニンフが抜いたTシャツを牧神が愛しそうにしているのを見て、汗臭くないと馬鹿なことを思ってしまったのは、私だけでしょうか。

「幻想~”白鳥の湖”のように」第一幕より
振付:J.ノイマイヤー   音楽:P.I.チャイコフスキー
シルヴィア・アッツォーニ
アレクサンドル・リアブコ

アッツォーニとリアブコは公私共にパートナーなんですね。知りませんでした。前の『マラーホフの贈り物』ではシュツットガルト・バレエ団の二人が回りを食っていましたが、今回はハンブルク・バレエ団の二人です。ドイツのバレエ団って表現力がすばらしいですね。さすがゲーテの国(特に意味はないですが)。
「白鳥を愛したルートヴィッヒ二世の死を描いた作品で、今回のは王の友人アレクサンダーとその恋人のクレア妃のパ・ド・ドゥ。幻想の世界に耽溺するルートヴィッヒとは対照的に、現実的な世界の恋人たちによる幸せに満ちた踊り」(パンフレットより)
とても素敵でした。

「プルースト~失われた時を求めて」よりモレルとサンルー
振付:ローラン・プティ
音楽:ガブリエル・フォーレ
マチュー・ガニオ
ジョシュア・オファルト

私は男二人の踊りって結構好きです。この二人、体型が似ていて、陰と陽、二つの合わせ鏡みたいでした。ちょっと無機質な感じがしました。もっとケミカルなものが欲しいかな。
モレルは才能と魅力に溢れたヴァイオリニスト。サンルーはモレルに引かれる高慢な貴公子。
ガニオは「ロミオとジュリエット」よりこういう踊りの方が合ってますね。

「アパルトマン」よりグラン・パ・ド・ドゥ
マリ=アニエス・ジロ
イリ・ブヴェニチェク

ジロさんの迫力にイリはたじたじかな・・・?
この演目を見るのも2度目。男と女の関係が象徴的ですが、あまり好きな振付ではありません。

「スターズ アンド ストライプス」
振付:G.バランシン
音楽:J.P.スーザ
ドロテ・ジルベール
マチアス・エイマン

最後を飾るにふさわしい演目でした。盛り上がって終わりました。
エイマンがすごい。これからの彼に注目していきたいです。

「ローザンヌ・ガラ2010」@青山劇場2010/08/07



 2010年8月7日 18時開演

「Pas de Dix des Petites Etoiles」
~2009年・2010年ローザンヌ国際バレエコンクール出場者により~

ローザンヌに参加した男女5組、10人が踊ります。この中から誰が有名になるでしょうか。

第一部:
「ラ・バヤデール」よりヴァリエーション
佐々木万璃子(2010年ローザンヌ国際バレエコンクール第3位
       スカラシップ受賞)

今年度受賞者の踊りです。これからどう伸びていくのか楽しみです。

「眠れる森の美女」第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
神戸里奈(K・バレエカンパニー) ・ 蔵健太(英国ロイヤルバレエ団)

もともとこの2人は出ることにはなっていなかったのですが、急遽でることになったようです。(蔵さんのブログによる)
このパ・ド・ドゥは幸せな気分になるので好きです。もう少し女性の踊りにメリハリがあればいいのにと思いました。

「譜と風景」
金田あゆ子(金田・こうのバレエアカデミー) 
横関雄一郎(山本禮子バレエ団)

私の苦手なタイプのコンテンポラリーダンス。踊りが長くて単調で、他のことを考えてしまいました。

「タイス」パ・ド・ドゥ
崔由姫(英国ロイヤルバレエ団) ・ 平野亮一(英国ロイヤルバレエ団)

オレンジの衣装が印象的。アシュトンによる叙情性溢れるパ・ド・ドゥです。

「In The Middle, Somewhat Elevted」より
斉藤亜紀(ロイヤルフランダースバレエ団)
ウィム・ヴァンレッセン(ロイヤルフランダースバレエ団)

ロイヤルフランダースバレエ団はベルギーにあるんですね。知りませんでした。これもコンテンポラリー。曲は現代音楽で不協和音ですが、踊り(振付はフォーサイス)が格好よく、思わず引き込まれてしまいました。こういうコンテンポラリーは好きです。


第2部:
「海賊」よりグラン・パ・ド・ドゥ
河野舞衣(ミュンヘン・バレエ)
ルカス・スラヴィツキー(ミュンヘン・バレエ)

ガラではよく踊られるので、踊りの差がわかってしまい、恐ろしい演目ですね。

「Traces」
佐々木万璃子

万璃子ちゃんは古典よりコンテンポラリーが上手いですね。

「ロミオとジュリエット」よりパ・ド・ドゥ
荒井裕子(Kバレエカンパニー)
清水健太(Kバレエカンパニー)

ごめんなさい。私この2人の「ロミオとジュリエット」には拒否感(見かけの)が強く、駄目でした。

「アダージェット~アレス・ワルツより」
SHOKO(ベルリン国立バレエ団)
ヴィエスラフ・デュデック(ベルリン国立バレエ団)

やっと祥子さんを見られました。テレビで彼女と妹の出ているドキュメント番組を見て以来、彼女の踊る姿を見たいと思っていたのですが、機会がなかったのです。
マーラーの曲に合わせて、黒い服を着たデュデックが黒いレオタード姿の祥子さんをまるでマリオネットのように扱います。心を無くし、抜け殻になったような女性かしら?なんとも物悲しい踊りでした。
祥子さんの脚が美しいですね。

「The Well-tempered」
中村恩恵   首藤康之

自ら振付をしたものを踊っている中村さんです。パンフレットを読むと今、首藤さんと組んで創作活動を行なっているそうです。

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
加治屋百合子(アメリカン・バレエ・シアター)
ジェルド・マシューズ(アメリカン・バレエ・シアター)

これもよくガラで踊られる演目です。
なんと来年、アメリカン・バレエ・シアターが来日するそうです。嬉しいです。私がバレエを見だしたのも、アメリカン・バレエ・シアターのガラを見て、バレエって楽しく、美しく、そして叙情性豊かだと思ったからです。
今からチケット代貯めときますわ。

今回のガラは古典作品よりコンテンポラリー作品がとってもよかったです。
熊川哲也芸術監督なんて書いてあるから、ちょっと心配していましたが(何を?)、サプライズがなくて、残念でした。
 

横浜に行く2010/08/09

横浜のみなとみらいにあるホテルに泊まりに行ってきました。スウィートが安く利用できるというので予約をしてみたのです。
結果は、同じようなお値段ならやっぱり東京のホテルに勝るものはないですね。
 
 


みなとみらいにあるショッピングモールにインテリアのお店があったので見てきました。そろそろ自宅のインテリアを変えようかと思っているのです。
北海道の旭川で作っている家具とか、モダンなテーストの家具とかあって、どれにしようか迷います。お店がなかったけれど北欧家具もいいし・・・。
いろいろと考えるのが楽しいですね。

ローラ チャイルズ 『ホワイト・ティーは映画のあとで』2010/08/10

沖縄旅行記アップしましたので、お暇なら見てみて下さい。


久しぶりのコージー・ミステリ。とはいっても、実は書けないだけで、相当前に読み終わっていたのです。

「インディゴ・ティーショップ」のオーナーのセオドシアと彼女のショップの仲間が活躍するシリーズも9巻目になりました。

歴史あるベルヴェデーレ劇場が修復され、オープニング・イベントとしてチャールストン映画祭が行なわれることになりました。
セオドシアたちはこの映画祭でケータリングをやることになり、忙しい一週間になります。
開会の式典のためにお茶とティー・サンドイッチを準備をしていると、ジョーダン・コールという監督が舞台上で撃たれ、舞台袖でセオドシアは逃げる犯人の後姿を見ます。
ヘリテッジ協会理事長、ティモシー・ネヴィルの孫娘のイザベルがジョーダンの助手をしていたので容疑者の一人となり、ティモシーはイザベラの容疑を晴らし、映画祭を続行させるために、警察の捜査が適正におこなわれているかどうか見張るように(ようするに素人探偵をやれということ)セオドシアに頼みます。それだけでも大変なのに、セオドシアは審査委員までやることになってしまいます。
さて、さて、どうなることやら。

お楽しみのインディゴ・ティー・ショップのお料理ですが、映画祭用に「ティー・フランセ」をお店で行ないます。

椅子の背もたれに置くフランスのクッション。フランスのミニ国旗。
品のよいクリーム色、黒、金色の唐草模様があしらわれたイギリスのJ&G・ミーキンのジェノヴァ・シリーズのカップ、ソーサー、プレート。
ヴァル・サン・ランベールの脚付きのウォーターグラス。型押しガラスのコンポートにスライスしたレモンを盛り付け、シルバーの飾り鉢にはラベンダーとさまざまな花。
キャンドルとバックグランド・ミュージックはノラ・ジョーンズのアルバム『カム・アウェイ・ウィズ・ミー』(下記写真)。


メニューは・・・。

一皿め:クロテッド・クリームとアールグレーのジェリーを添えたラベンダー・                   スコーン
二皿め:キッシュ・ロレーヌと付け合せにシトラスとほうれん草サラダ
三皿め:三種の料理盛り合わせ(アスパラガスと生ハムのティー・サンドイッチ
    クランベリー入りチェダーチーズとスモークターキーのティー・サンドイ
    ッチ。リンゴとゴートチーズのブルスケッタ
デザート:カラーの花のクッキー(シュガークッキーをカラーの花びらの形に焼き
     中にナツメヤシとチョコレートを混ぜたものをつめたもの)
     イチゴを添えたスポンジケーキ
     イチゴのコブラー
お茶:マリアージュフレールのマルコポーロ(中国の果物と花で風味をつけた紅         茶)
   ファンダトゥール(いぶしたような風味の中国茶。フルーティな香り)
   ミラベル(フレンチ・ミラベルプラムの香りをほんのりとつけた紅茶)

金色のユリの花やルイ十四世の象徴である金色の太陽の紋章、青白赤のフランス国旗がデコレーションされている角砂糖

ちなみにJ&G・ミーキンはイギリスの陶器のメーカー、ヴァル・サン・ランベールはベルギーのクリスタルメーカーです。
マリアージュフレールはフランスの紅茶メーカーで銀座や新宿にお店があります。ここの紅茶は香りがとにかくいいので好きです。


素敵な黒い缶入りです。色々な種類があるので、迷いますよ。
こういうイベントに一度でもいいから参加してみたいですね。
 

ルイス・ミゲル ・ローシャ 『P2』2010/08/11

この本、期待して買ったのに、途中で読むのがかったるくなり、しばらく行方不明になっていました、笑。


在位33日で亡くなった法王ヨハネ・パウロ一世の死には隠された陰謀がありました。

法王の死から30年後、ロンドン在住の記者、サラのもとに一通の手紙が届きます。封筒の中には人名リストと鍵、暗号らしきものが書かれた紙が入っていました。
驚いたことに人名リストに父親の名前があります。父親に電話をして確かめようとしますが、なかなか電話が通じません。やっと父親から電話が来たと思ったら、ドアに誰かやってきて、出ようとすると、父親は出るな。書類を持って、おばあちゃんに言われたことを思い出すようにと言うのです。
何故自分の命が狙われているのかわからないまま、サラは逃げます。
やっと追い手を振り払い父親に電話をすると、父親は言います。”ウィリアム四世広場”にラファエロという男がいてサラを助けてくれると。
サラとラファエロという謎の男の二人は、無事に逃げおおせ、バチカンを巡る陰謀を暴くことができるのでしょうか。

『ダ・ヴィンチ・コード』に似ていますが、おもしろさは『ダ・ヴィンチ・コード』の方が勝っているようです。
CIA、フリーメイソン、秘密結社、ローマ・カトリック教会、ヴァチカン、ファティマ第三の秘密など色々と出てきます。これらのことに少しでも興味関心がある人には面白いかもしれませんね。私には何が何やら理解できませんでした。

久間十義 『ダブルフェイス』2010/08/12

  
 
沖縄旅行の時に本を持っていきませんでした。プールで暇なので読んだのが、たまたま相棒が持っていたこの本です。

東電OL殺人事件って知っていますか?
1997年3月、渋谷区円山町のアパートで東電に勤めるエリート女性が殺されて見つかった事件です。世間を騒がせたのは、彼女が夜の顔を持っていたことです。昼はOL、夜は売春婦。何故なのか?彼女の心の闇を探る、などと言って行き過ぎた報道があったようです。
この事件に触発されて本がいくつか書かれました。その中で私が読んだのは、佐野眞一著『東電OL殺人事件』(2000年)と桐野夏生『グロテスク』(2003年)です。やっぱり女性が女性を見る目は鋭いと思ったものです。
この『ダブルフェイス』も東電OL事件を参考に2000年に書かれていたんですね。知りませんでした。

円山町で外資系証券会社に勤めている女性が遺体で見つかりました。捜査していくうちに、彼女とタントラ修行者や政治家との関係が浮上し、事件は意外な方向へ。

この事件を担当している根本には証券会社に勤めている百合子という恋人がいます。彼女の会社には円山町で見つかったOLと同じように売春をやっている雅代がいました。雅代のもうひとつの仕事が同僚にバレてしまい、彼女は恐喝されていました。雅代を辞めさせたくない会社のために、百合子は一肌脱ぐことになってしまいます。
その一方、百合子はストーカー被害に会っていました。根本に相談せずに、自分でなんとかしようとするのですが…。

二つの事件が交差するのですが、別に事件を二つにする必要がなかったのではないでしょうか。本として読ませるには、OL殺人事件だけでよかったと思います。
二つの顔を持つ女性の心情も深みが感じられません。男の考える女と女から見た女との違いでしょうかね。
読まなくてもよい本でした(失礼)。

北尾トロ 『おっさん 糖尿になる!』&『裁判長!死刑に決めてもいいすか』2010/08/13

北尾トロの本はおもしろいので、新刊が出て興味のある話題なら買います。一冊目は『おっさん問答② おっさん 糖尿になる!』。


『おっさん問答②』ということは①もあるということですね。私は気づきませんでした。①は『おっさん 傍聴にいく!』だったらしいです。

この本でおっさんと言われているのはトロさんではありません。下関マグロという人です。
トロとマグロ。この2人、一体誰だ?と疑問がでてきます。なんでトロとマグロなどというペンネームをつけたのでしょうか?どこかに書いてあったような気もしますが・・・?二人で能天気商会という会社とバンドをやっていたらしいです。でも能天気商会って何でしょうね?

どうも下関さんは変った人っぽいです。フェチガイドを書いていたり、自分はADHDだとか、消費者金融からの借金で大変だとかカミングアウトしてます。
『おっさん問答』はトロとマグロの二人のおしゃべりを一冊にまとめています。
マグロさん、長年の不摂生な生活がたたり100キロを越す巨体になった上、糖尿病にもなってしまいます。これでは駄目だと20キロ以上ダイエットをします。そのことを書いたのが、この『おっさん 糖尿になる!』です。
帯に「20キロ減でもリバウンド知らず」と書いてあり、このフレーズに引かれ買ってしまいました。

それで、どうやって痩せたのかというと、特にダイエットの極意が書いてあるわけではなくて、普通の生活をするということです。適度に運動し、適度に食事をすれば痩せるということです。(まあ、この「普通」とか、「適度」が難しいんです)
 太るということはカロリー過多なんですね。満遍なく、何でも適度に食べるといいのです。おっさんは1700カロリーから始めたようです。(私なら1400~1500カロリーかな・・・。少ない!)
そんなこと頭ではわかってはいても、実際料理するのめんどくさいと、お惣菜を買ってきて、炭水化物や脂肪の多いものを食べちゃいますものね。マグロさんはコンビニのお惣菜を上手く使い、カロリー計算をし、痩せています。この点は参考になるかも。
ダイエットってやっぱり生活改革ですかね。

ちなみに下関マグロさんは糖尿病もよくなり、40歳を過ぎても独身だったのですが、今は結婚もし、借金も無事返済し、一応幸せな生活をしているようです。

二冊目はトロさんの本の中で一番好きな話題の本です。
『裁判長!死刑に決めてもいいすか』。

 
2009年から裁判員制度が執行されています。自分が裁判員候補になる確率は70人に1人といいます。それが確率的に大きいのかどうなのかはわかりません。でも、自分が選ばれてしまったらと考えると・・・。
そう考えて、トロさんは自分が裁判員になったらという観点から書いたのが、この本です。

今までにも傍聴物は書いています。でもそれは小さな事件を選び、おもしろおかしく書いているものでした。今回は裁判員になったと仮定して、そこで扱うであろう事件を傍聴し、真剣に考え、自分なりの結論を出しています。

人が人を裁くということは、難しく恐ろしいことです。もし自分が裁いた人が無実だったら。いくら残虐な事件でも死刑にしてもいいのだろうか・・・。などなど考え出すと結論のでないことがたくさんあります。
望むらくは裁判員に選ばれないように・・・などと思ってしまいます。
この本は裁判員に選ばれる前に読む、一番簡単で分かり易い本かもしれません。