東野圭吾 『どちらかが彼女を殺した』&『私が彼を殺した』2012/03/12

加賀恭一郎シリーズの三作目と五作目です。
二つ一緒に紹介するのには理由があります。この二作、実は犯人が最後まで読んでもわからないのです。どうしても犯人がわからない場合は、袋とじの「推理の手引き」が最後にありますので、それを利用して推理することになります。
純粋なミステリー好きには最適な本です。


愛知県警豊橋署に勤務する和泉康正が東京に住む妹に会いにいくと、妹は部屋で死んでいました。一見自殺に見えますが、他殺であると気づいた和泉は現場を偽装し、自殺したと思わせ、独自の捜査をして復讐を果たそうとします。
しかし、彼の前に練馬署の加賀が立ちはだかります。



禁じられた関係の兄妹である神林貴弘と美和子でしたが、美和子が結婚をすることになります。
結婚式が明後日に迫った日、婚約者の流行作家・穂高誠の家に行った貴弘は美和子が席をはずした時に、庭に白いワンピースを着た幽霊みたいな女がいるのを見ます。それは穂高の昔の女でした。穂高に裏切られたことを知り、女は穂高の家の庭で服毒自殺をします。女との関係を美和子に知られることを恐れた穂高たちは死んだ女を女のマンションまで運びます。

結婚式の日、鼻炎のカプセルを飲んだ穂高が死にます。そのカプセルは自殺した女の家にあったもののようです。
穂高を殺したのは一体誰なのか。カプセルを手に入れられたのは三人。
加賀が真相に迫ります。

はっきり言って犯人捜しの本であって、殺しの動機は全然目新しくありません。
私がミステリーを読むうえで楽しみにしているのが、謎解きではなくて動機とか事件の背景なのです。その点で物足りない本でした。

もっと人間加賀をしりたいですわ。