サントリー武蔵野ビール工場見学会 ①2012/03/25

サントリートピックス」さんの招待により「ザ・プレミアム・モルツ講座―ビールの最高峰を目指すつくり手たち―」に参加してきました。

サントリーの武蔵野工場はJR南武線か京成線の分倍河原駅からバスで5分ほどのところにあります。
分倍河原駅南側駅前ロータリーからシャトルバスがでており、ビール工場見学はインターネットから申し込みができます。
無料でできたてのビールが飲めますので、ビール好きにはたまらないでしょう。
アレ?なんでお酒に弱い私が行ったのかって。工場見学をしたかったのですよ。

分かりずらかったのですが、駅に続く階段を降り、少し離れた小さな公園のようなところにバス亭はあります。



ブログを書いている約30名ほどの男女(女性が多いかな)、見たところ主に30代~40代(もちろん20代や50代ぐらいの人もいますが、ちらほらです)が招待されていました。
見ていると、仲間らしい人が多く、みんな楽しそうにおしゃべりをしています。後で聞いたところによると、そういう人たちはtwitterをしていて、知り合いの知り合いがたくさんいたのだそうです。
みなさん、始めて会ったわりに仲良さそうです。

寒い中、10分ぐらい待って、やっとバスが来たので乗ります。サントリーの社色って水色ですか?それともプレミアム・モルツの色?



硝子の大きい窓の中に見学コースで見ることのできる醸造タンクがあります。


道をまっすぐ行ったところが出荷場だそうです。土曜日だからか人が少なく、トラックもあまり走っていません。


サントリー色(と無理やり決めてしまいました)のバスです。


バスから降りて入り口から入ると、ゴリラが迎えてくれます。


サントリーってラグビーが強かったんですね。このゴリラ、欲しかったのですが・・・。


入り口を入ってすぐ左側に売店があります。売店は後ということで、エレベーターで三階に行き、「ザ・プレミアム・モルツ講座」を受けます。

最初に「サントリートピックス」の方とサントリーの人からの挨拶がありました。
この後、醸造技師の山寺さんから「つくり手の思い」を語っていただき、映像を見ました。


山寺さんは入社4年目の若手のホープです。技師になるには官能試験を受けたそうです。ビールを作る人が味や匂い音痴だったら話になりませんものね。


どんな方か顔を見たい人もいると思うので、一番よく撮れている写真を載せておきます。
彼は私生活では、ビールを飲む時は、サントリーのビール以外は飲まないそうです。仕事で比べる意味もあり、他社のビールを飲むそうです。
ビール会社の人は他社のビールは飲まないという噂は本当だったのですね。

武蔵野工場で1963年にビールの製造が始まり、この時に壽屋からサントリーに名前を変えたそうです。
何故サントリーという名前にしたかというと、「赤玉ポートワイン」(懐かしい)の「赤玉」を太陽に見立て、社長の名前の鳥井をつけたんだそうです。もともとはウィスキーの名前だったそうな。(Wikipediaによる)
恵比寿ビールがあるんだから壽ビールでもよかったような気がします。レトロな感じで。

「ザ・プレミアム・モルツ」は2005年から発売していて、昨年は過去最高販売数だったとのこと。
そんな中で新しい「ザ・プレミアム・モルツ」に挑戦したのですね。
より一層、”華やかな香り”と”深いコクと旨み”を追求したのだそうです。

どうやって改良したかというと、まず二条大麦麦芽に二条大麦麦芽の一種である「ダイヤモンド麦芽」をプラスしました。



二条大麦麦芽を口に含んで噛んでみると、少し苦味が感じられました。ダイヤモンド麦芽はほうじ茶のような香りと甘さがあるように思いました。(どうかな・・・?)

この麦芽に天然水(100%です)を加え「麦汁」を作ります。
ここが他とは違うのですが、「ダブルデコクション製法」で、徐々に温度を上げて煮詰めていくのと共に、全体の麦汁の30%を2回100℃で沸騰させるのだそうです。

この麦汁に欧州産のファインアロマホップを最初と最後の2回に分けて入れていきます。ちなみにサントリーはチェコのホップ農場の支援をしているそうです。



左が「アロマホップ」で右が「ファインアロマホップ」です。
香りを嗅いだのですが、続けて嗅いだせいか、私には2つの違いがわかりませんでした。
ホップを2回に分けて入れることにより、ビールに良質な苦みと華やかな香りが加わるそうです。

天然水を100%使用しているのは、天然水に入っているミネラル分がビールの旨みを引き出すからだとのこと。
(天然水で気になったのが、昨年のセシウム事件ですが、ちゃんと検査しましたよね?)

説明を大分はしょりましたが、このようにして作ったのが「ザ・プレミアム・モルツ」です。
ヴァイタートリンケン」(飲み飽きないおいしさ)を目標に、品質を下げないように毎日官能検査を行っています。一週間で半製品100種、製品60種を検査しているそうです。

 飲み始めは華やかな香り→深いコク→きれいな余韻→飲み終わり

ビールも考えられて作られています。

次は工場見学と試飲です。

サントリー武蔵野ビール工場見学会 ②2012/03/25

ビールが出来るまでの工程は6つあります。

まず、①精麦。
「二条大麦に水と空気を与え、適度な温度で発芽させ、適度に目が出たら乾燥させて発芽を止め、根を取り除き、麦芽を作ります」

②仕込み
「裂いた麦芽に天然水を加え、適度な温度にすると麦芽中のでんぷんが糖に変ります。その後にホップを加えて煮沸し、麦汁を作ります」



ここが工場正面から見た窓の中です。

③発酵
「麦汁に酵母を加え、低温で発酵させます」


④貯酒
「発酵が終了したばかりの若ビールを、低温に調節したタンクの中で熟成させます」


使われていないタンクの中を通れます。結構大きいんです。1タンク何トンと言ったのか忘れてしまいました。


⑤濾過
「熟成を終えたビールからオリや酵母を完全に取り除きます」


⑥缶・樽詰




ここで出てきた缶はビールではなく焼酎かなにかだったようです。
凹んだり傷ついたりした缶がはじかれ、たまにポツンと一本だけ流されていました。

とにかく工場には人影が見えません。完全な機械化ですね。衛生的でいいのでしょうが、何かさびしいです。
イギリスではウィスキーの醸造所に、チェコではビールの醸造所に行きましたが、もっと人間的でした。
大量生産のためには機械化は必須ですから仕方ないのでしょうが。

サントリーは環境に優しい取り組みもしています。水の使用量を減らし、排水を自然に近い状態で排出し、ごみゼロにも取り組んでいるそうです。ズラーッとゴミ箱が並んでいました。



工場見学の後は楽しみな試飲です。ここで試飲ができます。


私たちはここではなく、講座を受けた部屋で試飲しました。


おつまみは各ビール工場の技師長がすすめるものです。
「パインジュレ」、「ねぎ味噌煎餅」、「ビーフパイ」。
意外と甘味と合うようです。


お酒に弱い私ですが、一口飲んだ感じは苦味が嫌らしくない。ビールが苦手な人はこの苦味がダメなんです。「ザ・プレミアム・モルツ」の苦味は苦くても美味しい(?)です。炭酸もそれほど多くなく、すっきりした飲み口です。
三口ぐらい飲んだ所で、顔が赤くなってきました。これ以上飲んだら危ないということで、前に座っている男性がもう飲んでしまい、もっと飲みたそうだったので、私の残りをあげました。ビールがなくなった私は一人で伊右衛門を飲んでいました。

次は黒ビールの試飲です。


黒ビールのおつまみは黒糖ドーナツ棒です。合います。黒ビールの泡がクリーミィで、結構私は好きです。

最後においしい注ぎ方を教えてくれました。
お姉さんがやって見せてくれたのですが、顔出しNGなので、手元だけで。

①グラスをよく洗い、自然乾燥させる。


②グラスの底の中央に狙いを定め注ぎ、徐々に高い位置から注ぐようにしていく。グラスの半分ぐらいまで注いだら、休止。



泡が二層になっています。上の泡は大きく、下の方がきめが細かいです。

③上の大きな泡が落ち着いたところで、泡をつぶさないように、泡の下をくぐらせ、グラスの側面を伝わらせて注ぐ。



できあがり。


缶に残ったビールとグラスのビールは味が違うそうです。

酔った勢いなのか、大分場内は盛り上がっていました。
6時20分にバスが出るまで自由時間です。


下の売店を覗き、夫へのおみやげを買いました。夫は酒好きなので一緒に行きたがったのですが、連れはなしということだったので、おみやげでごまかします。ビール2本と「樽燻(鮭とば)」。


サントリーさんからもおみやげをいただきました。


ありがとうございます。

工場も暮れなずんできました。



ビールとは関係ないのですが、工場で気になったのが、植木鉢です。


英語が書かれていて、かわいらしいですね。

この後懇親会がありましたが、約束があったので参加できませんでした。
ブロガーの集まりは2度目(たぶん)でしたが、好奇心旺盛な話好きのパワーのある人が多いですね。

半日は楽しめますので、暇があったら武蔵野工場に行ってみてください。
もちろん、ビールはザ・プレミアム・モルツを飲みましょう。
工場で飲むと、家庭で飲むよりも新鮮なので、もっと美味しいですよ。