米原万里 『旅行者の朝食』2014/05/18



朝、私たちが目を覚ましたと思うと、ハウスから出て甘えた声でなき始めます。
まあ、寝ているところを起こすわけではないので、よしとしていますが、二度寝したい時には困ります。

ドッグフードにトッピングとして煮干しを砕いて加えると、犬でも食べるんですね。
ご飯をやる時にお座りさせるのですが、いつもはご飯から2メートル以上も離れたところに座ります。
でも、煮干しを入れ始めてからは10センチぐらいのところに座るようになりました。
待てないんですね。
見ていると古いドッグフードと新しいドッグフードを分けて食べています。
意外と味がわかるのかもしれません。
グルメのわんこですか。
面倒です。



飼い主はグルメではないけれど、食べるのが好きです。
そろそろ体重を減らさなければと思ってはいるのですが、思うだけで終わっています。

この本の作者、米原さんも食べるのが好きな方だったようです。
過去形で書いたのは、彼女は56歳という若さで2006年にお亡くなりになっていたからです。
共産党員だったお父様の仕事の関係でプラハに9歳から14歳まで住み、ソビエト大使館附属学校に通い、後にロシア語の通訳になっています。
この本には彼女が体験した東欧の不思議な食べ物が出てきます。
題名の「旅行者の朝食」はロシアの缶詰のことで、すごくまずい代物だそうで、ロシア人もまずいというぐらいだそうです。
なんでそんな缶詰を作っていたんでしょうか?

一番食べてみたいのが、「ハルヴァ」というお菓子。
見た感じはナッツ入りのヌガー。
う~ん、食べたい。

私なりにふむふむ度が高かったのが、昔、フランス料理は一品一品ではなくて一遍にテーブルに出されており、ロシア料理のマネをして今のようになったということです。
気位のたかそうなフランス人がよくロシア料理のサーブの仕方を取り入れたものです。

初めて読んだ米原さんのエッセイ集はおもしろくて、これは人前で読んではいけないと思いました。
また機会(kindleで安くなっていたら)があったら読んでみますわ。