亜樹 直 『マリアージュ 神の雫 最終章1~5』 ― 2016/11/01
遊んでくれと訴える目。
家の犬たちは走るのが好きで、散歩に行っても走ろうとしてグイグイリードを引くので困っています。
トボトボと歩いている犬が多いので、目立ってしまいます。
「随分元気がいいね」と交通整理のおじさんに笑われてしまいました。
『神の雫』の続きが出ていたのですね。
マリアージュとはワインと食事の結婚のことです。
お酒をあまり飲まない私にとって、食事にワインはなくてもいいもの。
マッチすると、とてつもなくいいらしいです・・・。
ワインの武者修行を終えて、日本に帰ってきた神咲雫は置き引きにあいお金がないことから、あるイタリアレストランでバイトをすることになります。
このレストランの向かいに料理も似ていて(パクッたから)、その割に料金が安いレストランができ、お客がそちらに流れていました。
そこで雫君の出番です。
あれ?
戦いはどうなったの?
と思っていたら、途中からでてきました。
サッサと決着をつけてほしいですわ。
この漫画はワインを飲んだ時の表現の仕方が面白いので、読んでいます。
本当に一口飲むと、このようなイメージが湧いてくるものなのでしょうか?
下戸の私にはわからない世界です。
ワインのソムリエとか評論家になるには想像力が必要なのですね。
『ゴッホとゴーギャン展』@東京都美術館 ― 2016/11/02
肌寒い中、上野に行ってきました。
西洋美術館の前には行列ができていたので、この展覧会も行列かと恐れていたのですが、それほどではありませんでしたが、それでも結構な人出でした。
アルルでゴッホとゴーギャンの同居生活はたった2ヶ月しか続かず、ゴッホが耳を切ったことで解消になり、それ以降は手紙のやり取りはあったものの、直接には会っていないそうです。
ゴーギャンの描く絵があまり好きではありません。
彼の絵には哲学的なものがあるようですが、私には訴えかけてこないのです。
ただ見たものを描いたゴッホの絵の方が、私の心に訴えかけてきます。
わかりやすいからでしょうか?
この美術展には見たことのない絵が多くあったので、よかったです。
例えば、「パイプをくわえた自画像」(1886年)。
よく出てくる自画像は明るい色調ですが、それとは違いますね。
この「靴」(1886年)という絵も初めて見ました。
結構写実的な絵も描いているんですね。
風景画ではこの1枚。
「収穫」(1888年)。
青い空と黄色い麦畑。
アルルの風景が目の前に浮かびます。
この「タマネギの皿のある静物」(1889年)も好きな一枚です。
ゴーギャンとの共同生活の破綻後に入院し、退院後すぐに取り組んだ作品だそうです。
ゴッホの絵に描かれたアーモンドの花が好きです。
「グラスに生けた花咲くアーモンドの小枝」(1888年)は、彼の中にある純なものを感じさせてくれます。
一応、ゴーギャンも載せておきます。有名な(たぶん)「タヒチの3人」(1898年)。
なんか寓話かなんかに出てくる人って感じですね。
ゴーギャンにとってゴッホは何だったのでしょうか。
ゴッホが亡くなってからタヒチにくらしていたゴーギャンが、わざわざひまわりの種を取り寄せて描いた絵があります。
「肘掛け椅子のひまわり」(1901年)。
ゴッホを思って描いた作品であろうと解説に書いてありますが、どうでしょう。
ゴーギャンの中でゴッホはそんなに大切な人だったのでしょうか?
ゴッホの片思いだったのでは?
60点ほどの作品が展示されています。
人のいない金曜日の夕方などにもう一度行って、ゆっくり見たいと思いました。
部屋で暴れる ― 2016/11/03
我家の犬たちは大暴れ。
二匹でドタドタとやっていると思っていたら、スヌーピー小屋が動かされ、ハウスの中のクッションは外に飛び出しています。
暴れたせいで兄の耳の毛が乱れています。
今回の顔のカットは今一かな?
弟は兄にいじめられるので、自分のテリトリーの中に戻ります。
寒がっていたので、今年のお年玉袋に入っていた洋服(のようなもの)を着せました。
嫌がっていないので、そのまま着せておきます。
弟もどうやらトリミングが必要になってきたようです。
近藤史恵 『モップの精は旅に出る』 ― 2016/11/04
近藤さんの書くシリーズ物の中で好きなものの1つです。
どうもこの本が最後になるようです。
夜間にビルの清掃をやっているキリコですが、今回は英会話学校の入ったビルの清掃をやっています。
社員さんと親しくなり、その学校に起こる事件の謎を解くことになります。(第一話「深夜の歌姫」、第二話「先生のお気に入り」)
学校のいじめが随分取り上げられていますが、大人になっても同じようなことをする人がいるのは残念なことです。
「嫉妬」という感情は何歳になってもなくならないものなのですね。
第四話「ラストケース」では、キリコの姉が亡くなり、失望のキリコは夫の許しを得て、姉との間に起こったことを清算するために旅立ちます。
相変わらず夫君はキリコのことを心配しています。
心配し過ぎなのではないかと思います。
キリコはそんなにやわではないですもの。
世の中には密かな「悪意」が潜んでいます。
そんな「悪意」にからめとられないように、暮らしていきたいものです。
畠中恵 『おおあたり』 ― 2016/11/05
散歩に行くと、喉が渇いたのか、がっついて水を飲む弟犬。
飲み方が下手でいつも水を気管に入れてしまうから、ゆっくり飲めばいいのに。
兄犬は弟の勢いに負けて飲むのを躊躇しています(笑)。
しゃばけシリーズの最新刊です。
いつものことですが、若だんなは病気で床にふせっております。
幼馴染の栄吉は餡子はダメでも「辛あられ」を作って売りだし、おおあたりとなります。
しかし、嫁取りは・・・。
妖たちが栄吉の作ったお菓子で当たりを競うなんて、栄吉がかわいそうです。
ちゃんと修行をしているのにそんなにひどいものはどうやって作れるのか、疑問ですがね。
栄吉もそろそろ餡子を作るのを諦めて、おかき屋にでもなればいいのにね。
これといって新展開はありませんが、安心して読めるシリーズです。
久しぶりの殿ヶ谷戸庭園 ― 2016/11/06
ママを待つ犬たちです。
天気がよくない日が続いていたので、国分寺に行くことがあっても殿ヶ谷戸庭園にもなかなか行く気がしませんでした。
たまたま天気がよかったので、思い切って行ってみました。
そうすると、少し雰囲気が変わっていました。
入館料が目立つように掲示されていますし、なんと、放送が入り、その放送が日本語、英語、中国語なんかなんです。
それだけ外国人が来るようになったってことなのでしょうか?
七五三の写真用に赤い傘とベンチが用意されていました。
萩の花は終わっていましたが、トンネルらしくなっています。
残念ながら花はそれほど咲いていませんでした。
池のところに外国人夫婦がいて、写真を撮っていました。
まだまだ紅葉には早いようです。
静かな庭園ですが、これから観光客が増えるのも仕方ないのでしょうね。
弟犬のトリミング ― 2016/11/07
ヨーキーの弟犬は新しいトリマーさんの所に行ってきました。
何故か終わった後、機嫌が悪そうです。
自分一人だけ行ったので、おもしろくないのかしら?
写真を撮ろうとすると、こんな感じに・・・。
疲れたのでしょうか?
やっとお座りしてくれましたが、なんか元気がないです。
期間限定のサービスで写真を撮ってくれましたが、なんか今一。
顔が大きくて、胴が細いからかしら?
そろそろ寒くなるので、胴体の毛を伸ばそうかしら。
トリミングはうちの犬たち、嫌いみたいです。
兄犬もこんな風に不機嫌でしたもの。
ジェフリー・ディ―ヴァー 『煽動者』 ― 2016/11/08
”人間嘘発券器”キャサリン・ダンス・シリーズの最新作。
キャサリンが無実だと太鼓判を押した男が、実は麻薬組織の殺し屋だという情報が入り、キャサリンは麻薬捜査から外され、民間のトラブルを扱う民事部に異動させられてしまいます。
そこでは銃の携帯も許されず、割り当てられたのはコンサート会場で火事だと誤解した観客がパニックを起こし、非常口に殺到。
その非常口がトラックで塞がれていたという事件です。
調べていくと、何者かが仕組んだのではないかという疑惑が・・・。
この事件の後に同じような不可解な事件が続きます。
キャサリンは麻薬捜査から外されたのにもかかわらず、自分の能力を盾に捜査にかかわりつつ、煽動者を追い詰めていきます。
さすが、ディーヴァ―。
思わぬところに彼のお得意のどんでん返しがありました。
それにしても恐ろしい。
もし、コンサートや、エレベーターなどでこういうことが起こったらと思うだけでも冷や汗が出てきます。
期待を裏切らない本です。
大田黒公園へ行く ― 2016/11/09
紅葉の頃になると行きたくなるのが、荻窪にある大田黒公園です。
イチョウはまだ黄色にはなっていません。
11月25日から12月4日まで紅葉のライトアップをするようです。
今年も行けたら行きましょうかね。
紅葉の頃にはここが真っ赤になります。
池のあずま屋で買ってきたパンを食べながら池の鴨を見ていました。
この鴨はつがいなのか、いつも2匹でいます。
着かず離れず、仲がいいです。
池の底の藻がきれいです。
ライトアップへ向けてか、小川や池の掃除をしていました。
人が少なく、のんびりできる所です。
あまり人が増えないで欲しいです。
人間の老いたカップルも仲がよさそうでした。
木宮条太郎 『水族館ガール 1~3』 ― 2016/11/10
私が家にいると、吠えてうるさい弟犬です。
夜中も吠えることがあるので、この頃はハウスの戸を閉めておきます。
そうすると朝までぐっすり寝ます。
変な仔です。
表紙が漫画チックですが、意外と真面目な水族館のお話です。
一巻目では、市役所の観光課に勤めて3年になる嶋由香は突然、水族館「アクアパーク」への出向を命じられます。
魚になんか興味ないし、どうして私がと思いながら行くと、水族館でも同様に思われており、とりあえずイルカ課に配属になりますが、先輩の梶良平は冷たく、イルカには遊ばれる始末。
どうなる由香。
二巻目では、梶先輩といい線までいったのに、先輩は出向で関西の水族館へ行くことになります。
一年間離れ離れ・・・。
先輩の代わりに来たのは、イルカを扱うのが初めての男の子。
一年目なのに新人に教えることになった由香です。
どうする由香。
三巻目。
先輩の出向も終わり、やっと一緒に働けると思ったら、なんと、先輩は長期出張!
またまた離れ離れになる由香と梶。
実は梶には秘密裏に運ばなければならない仕事が託されていたのです。
由香は由香で、新プロジェクトのリーダーになり、イルカはサブでラッコの面倒をみなければならなくなり大変な毎日です。
二人の関係はいかに。
遊び好きなイルカ、かわいい見かけなのに神経質なラッコ、のんびりしてるようなのに手のかかるマンボウなど水族館の魚たちの意外な一面がわかります。
赤ちゃんの圧死など悲しい現実もかかれていますし、もちろん水族館に勤める人たちのお仕事の大変さも満載です。
動物園もそうですが、自然ではない環境でいかに自然な動物の生態を見せるかに苦労しているんですね。
一巻のちょっとコミカルな夢に「えー!」と思いましたが、二巻目からは結構真面目な内容になってきました。
四巻目あたりで二人は結ばれ、終わりになりそうですが、どうなることやら。
おもしろいお仕事本です。
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