「ねこあつめの家」を観る2024/01/28

わたしへのお勧めとして勧められていたので、観てみました。
猫好きにはたまらない映画です。


若くして新人賞を取ってから一躍人気作家になった佐久本勝はスランプに陥っていた。
週刊誌の連載の担当には主人公をゾンビにしろと言われる始末。
デビューが同期のイケメン作家、北風裕也の新作の大きな看板を見かけ、ショックを受ける。自分の方が先に新人賞を取ったのに…。
snsで自分で自分の作品を褒めると、すぐに否定される。
夜の街を彷徨っていると、占いの看板を見つける。
占い師の老女は「タコ」としかいわない。

家に帰り、真剣に「タコ」を検索する佐久本。
なかなか当てはまるものがなく、たまたま「タコ 物件」で検索すると、多古町が出てくる。
そんなわけで、多古町に家を借りて住むことにする。
そんな彼のところに猫が現れる。

住居をかえても本は書けない。
二週間穴をあけたところに、担当の十和田が現れる。
どうやって居場所を知ったのかと問うと、不動産屋の女性が佐久本のことをsnsに投稿していたのだ。

とりあえず書けた原稿を十和田に渡すと、彼女は黙って持って帰ろうとする。
感想を聞くと、今一。なんでそんな原稿を持っていくのかと、絡んでしまう佐久本。
十和田は仕事だからと答える。
彼女は佐久本にどう接したらいいのかわからないけど、放っておかれずに来てしまったという。

佐久本は書店に行く。
そこには北風の新作が並んでいる。
自分の作品が載っている週刊誌を買って帰り、よせばいいのに、snsを見て、悪評に傷つく。
十和田が置いて行った手鏡に気づき、彼女がやっていたように光で猫の気を引こうとするが、猫は去って行く。

佐久本はペットショップでキャットフードを買い、庭に置く。
いつの間にか器が空になっていたので、もうひとつ増やしてみる。
そうすると、猫が三匹も来ていた。
写真を撮ろうとするが、猫は逃げていく。

猫の写真をもっと撮りたいと思った佐久本はペットショップにおもちゃを買いに行く。
そうすると、店長の洋子に「ガツガツしないこと。逃げるよ、女といっしょ」とからかわれる。

買って来たおもちゃを庭に置いていると、十和田がやって来る。
十和田は原稿にダメ出しして、「何とか続けましょうね」といって帰って行く。

佐久本は猫に夢中になり、庭を猫たちがくつろげるようにしていく。

編集会議で佐久本の連載は打ち切りとすることになる。
十和田は佐久本に言い出せずにいるが、察した佐久本は彼女に最後の原稿を渡し、「しばらく猫と暮らしてみる」と告げる。

帰りのバスの中で十和田は原稿を読みながら泣いている。
編集長に原稿を読ませ、佐久本に新作を書かせてやってくれというが、相手にされない。

佐久本は猫たちとの生活を続けるが、やがて家賃が払えなくなる。
そんな彼に気づいたペットショップの店長の洋子は佐久本をバイトで雇ってくれる。

バイトは上手くいくが、書く方は…。
そんな佐久本に洋子は彼のデビュー作を読んだ、子どもの頃から猫が好きだったのねという。
なんと佐久本は猫のことを書いたことなどすっかり忘れていたのだ。
そんなところに十和田がやって来る。
彼女が佐久本に告げたことは…。


この映画の原作は人気ゲームアプリなのだそうです。
猫が沢山出てきて、癒やされます。
設定が野良猫のわりに綺麗な猫ばかりですけどね。
彼みたいに家や庭を改造しちゃったら、大家さんに怒られそう。
ようするにスランプに落ち込んでいた作家が猫と接するうちにいつしか再生していくというお話です。

猫も飼いたいのですが、残念ながらうちのマンションは犬か猫、二匹しか飼えません。映画を観て、飼ったつもりになりますわ、笑。

佐久本のようにスランプに落ち込んでいるあなた、観るといいですよ。勇気づけられます。
ただの猫好きも、可愛い猫たちに癒やされますよ。
ただし、猫が嫌いな人は観ないように。
猫好き限定の映画です。