安村明史 『9タイプ・コーチング 「エニアグラム』で自分と部下の本質がわかる』2006/04/01

たまたま『9タイプ・コーテング』の本が身近にあったので、紹介します。エニアグラムとコーチングが組み合わさっているようです。

『エニアグラム』では人間を9つのタイプに分けます。
どの人もこの9つのタイプになるそうです。
まず自分の性格(心や気持ちの仕組み、感情の出方、考え方や言動、行動の傾向)を知り、その上で他の人のタイプを知り、よりよいコミュニケーションの方法を探る(コーティング)、という感じです。

検索で探すと結構いろいろなHPがあります。
本もありますが、90問ぐらいの問に答えていくので、HPを活用するのが簡単です。
因みにこういうタイプに分かれています。

タイプ1 完全でありたい人
タイプ2 人の助けになりたい人
タイプ3 成功を追い求める人
タイプ4 特別な存在であろうとする人
タイプ5 知識を得て観察する人
タイプ6 安全を求め慎重に行動する人
タイプ7 楽しさを求め計画する人
タイプ8 強さを求め自己主張する人
タイプ9 調和と平和を願う人

だいたい私はタイプ1・5・9の3つのうちのどれかだろうと思い、昨日検査をやってみましたらタイプ5でした。『千年堂エニアグラム性格鑑定室』で簡単にできます。

性格検査と言えば、簡単にできるのが『エゴグラム』です。どの性格検査でも自分のいいように操作ができますが、これはその時の気分でやると結構シビアな結果がでます。『エゴグラム性格診断』が詳しいです。

エゴグラムをやってて良く思うのですが、仕事上ではCP(Critical Parent)が強く、プライベートではFC(Free Child)が強くなる傾向が誰にでもあるのではないでしょうか。『ストレスケア・ドットコム』では、仕事と私生活上のエゴグラムの比較が出来て面白いですよ。是非試みてください。

東京デビュー塾2006/04/03

4月1日の東京新聞の記事に『新入学「田舎者」って言わせない!「東京デビュー塾」続々』というものがありました。
なにかな、と思うと、なんと上京したての新大学生のための塾なのだそうです。
この塾に入ると、東京での日常生活がスムーズになり、自然な振る舞いが出来るようになるそうです。
そんなに田舎者に見られるのが嫌なのでしょうかね。
今いる東京人だって、みんな地方から来ているのに。

塾長曰く「今の十代は、小さな失敗を引きずってしまう。自力で東京デビューできれば理想的だが、強い子ばかりではない。いずれ社会人デビュー、新婚デビューの塾も必要になる」だそうです。
そんなもんでしょうか。
田舎から出てきた私は、田舎者丸出しで、渋谷や新宿を歩き回っていましたけれどね。
別に馬鹿にされるいわれはないから。
こういうのが普通なんじゃないのかしら。強いわけではなかったけれど。
今の状況が異常に思えるのですが・・・。

わたしのように、こんな塾本当にある?と思ったらコメント見てね。

上流自治体はどこ?2006/04/04

アエラで「上流自治体はどこだ」という記事が載っていました。
様々な統計指標を「学ぶ・育てる」「安心・安全」「住む・暮らす」「働く・稼ぐ」「楽しむ・生きがい」の5つに分類してランキングを出したそうです。
さて、どこが1位でしょうか。
なんと総合1位は福井県です。
福井県にはなにがあったかと一瞬考えてしまいました。
そう、有名なのは敦賀原発ですね。(私が知っているだけよ)
その他になにがあったか、全然思い浮かびません。(私が知らないだけね)
共働き率2位、年間収入額、消費支出額の高さ共に1位。
しかし、娯楽施設は少なく、趣味・娯楽に使う時間は全国最低だそうです。
趣味・娯楽に時間をかけなくて、上流なのですか・・・。
2位 滋賀県 3位 石川県 4位 広島県 5位 富山県だそうです。
北陸は住みやすいのでしょうか?
わが故郷は下から数えた方がよさそうです(悲)。

情けないことに、別の記事の「首都圏上流度ランキング」でも、今住んでいる所は下でした。

ランキング、日本人は好きですね。

ローラ・チャイルズ 『グリーン・ティーは裏切らない』2006/04/05

お茶と探偵シリーズの二作目。原題は"Gunpowder green"というお茶の名前になっています。日本語の題は、雰囲気を壊しているように思いますけどね、笑。

チャールストンにあるインディゴ・ティーショップのオーナーのセオドシア・ブラウニングが主人公で、彼女が殺人事件に首をつっこみ、なんとか解決していくというお話です。
今回は、ヨットレースのゴールのピストルを撃とうとした資産家が、銃の暴発のために死んでしまい、セオドシアは殺人だと思いこみ、勝手に捜査を始めてしまいます。

紅茶が好きな私としては、おいしそうなお菓子類やいろいろな種類の紅茶が出てくるので、それだけでうれしくなります。
この本に出てくるように、ティーポットにお茶を入れ、ゆっくりと味わいたいものです。

「やかんが甲高い音を鳴らして蒸気を吹きあげ、淹れたてのお茶の香りがあたりにただよった。ほのかに果物の香りがするニルギリ、薫り高いアッサム、それに中国南西部原産のピリッとした雲南紅茶」

こんな文を読むと、たまりません。
これから抹茶ケーキと一緒にプリンス・オブ・ウエールズを飲むことにします。

絵門ゆう子さん逝く2006/04/07

朝日新聞に闘病記を載せていた元NHKアナウンサーの絵門ゆう子さんがなくなったそうだ。彼女の書く記事をよく読んでいた。癌が全身に転移していたにもかかわらず、彼女は明るさを忘れずに、癌患者の気持ちを訴え続けていた。ご冥福を祈りたい。<

重松清 『舞姫通信』2006/04/08

ある私立女子校の古文の教師をしている岸田宏海が主人公。
彼の双子の兄、陸男は周りには分からない理由で飛び降り自殺をしていました。
宏海は陸男の死後、彼の恋人だった佐智子と彼女を慰めるために関係を持ってしまいました。

入学式が終わって数日後、舞姫がやってきます。
『舞姫』とは学校の校舎から飛び降り自殺をした少女のことで、いつしか『舞姫』と呼ばれるようになっていました。
誰が作るのか分からないのですが、毎年『舞姫通信』が生徒に配られます。
「空に踊る舞姫を、私たちは愛します。地に横たわる舞姫を、私たちは愛します」と通信には書かれていました。

そんなある日、佐智子は身ごもり、自分の芸能プロダクションで、心中未遂をした片割れの少年、城真吾を売り出すといいだします。
城はテレビの討論会で、「人は理由がなくても死ねる。自分は自殺志願者として、いつでも死ねる自分として生きていく」と発言します。

10代の頃は「死」は遠くのことで、実態のないものでした。
そのため「死」を美化する傾向があります。
でも、年を経るにしたがい「死」は身近になり、人は「死」を意識しながら生きることになります。
人の生と死を考えさせられる本でした。

働くということ2006/04/09

昨夜のテレビに美輪明宏と村上龍がでていました。
村上氏は『シールド』という新しい本を紹介する目的があったらしいのですが、この2人の話はおもしろかったです。

『シールド(盾)』には2人の主人公がいるそうです。
1人は大企業に就職したけれど、リストラにあいます。
もう一人はひきこもりだったけれど、犬の訓練士になります。
村上はこの2人を対照的に描きたかったそうです。

村上はこう書いています。
「わたしは一つの仮説を立ててみました。わたしたちの心とか精神とか呼ばれるもののコア・中心部分はとてもやわらかくて傷つきやすく、わた したちはいろいろなやり方でそれを守っているのではないか、というものです。
そして守るためのいろいろな手段を「盾・SHIELD」という言葉で象徴させることにしました。さらに「盾」には、個人的なものと集団的なものがあるのではないかと考えて、それをわかりやすく伝えるためにこの絵本をつくりました。 自分はどんな盾を持っているのか、 あるいは持とうとしているのか、読者のみなさんが考えるヒントをこの絵本で得ることができればと思います。」(「おわり」から)

村上氏は『13歳のハローワーク』などという本を書いていることから、キャリア教育に興味があるようですが、「好きを仕事にする」などという考えはなさそうです。40代で教員免許を取り、それ以来好きな小学校の代用教員をしている女性が、代用教員だけではお金が足りず、生活保護を受けることになったという話のあと、そっけなく「好きでやっているんだからいいんです。食べていけないわけでないでしょう」というようなことを言っていました。

美輪明宏が常日頃言っているのが、「好きなことをしてお金をもらっちゃ駄目なの」「仕事は嫌なことをしているから、そのご褒美としてお金を貰えるのよ」ということです。
今の若者が好きなことを仕事にしたいから仕事につかないこともあります。
三輪さんの言葉を聞かせたいなと思いますし、自分に対しても、この言葉を噛みしめなければと思います。
大変なこと、難しいこと、嫌なことなどをやっているからこそ、お金が貰える、楽をしようと思ってはいけないと・・・。

天童荒太 『包帯クラブ』2006/04/12



天童荒太の『包帯クラブ』を読み始めました。別にこういう本を探して読んでいるわけではないのですが、図らずも心がもろく傷ついた人たちの話を立て続けに読んでいます。
『シールド』で村上氏は心の中心のやわらかくて傷つきやすいものを守るために、私たちはいろいろな手段を取っていると書いていました。人によって、心の傷つきやすさは違います。周りの襲撃に対し、強い人や避けられる人はいいのでしょうが、そうじゃない人にとって、特に若者にとって、生きにくい世の中なのではないでしょうか。
『舞姫通信』には、投身自殺をした少女に対する思いを通信として書くことによって、生きていける少女たちがいます。いつでも死ねると思って生きていくことを選んだ人のことが書いてあります。何故生きていけないのか、言葉で言い表せられないことがあります。すべてに理由がつけられるわけではないのです。
『包帯クラブ』とは、人が傷ついた場所に包帯を巻きにいくクラブのことです。包帯を巻くことによって手当をされたから、いつかその傷が治っていくと思うからです。

「心の内の風景と、外の風景は、つながっている・・・(略)包帯を巻いて心が軽くなるのは、傷が治ったわけではなく、<わたしは、ここで傷をうけたんだ>と自覚することができ、自分以外の人からも、<それは傷だよ>って認めてもらえたことで、ほっとするんじゃないかと思った。」

こういう傷を受けないように、もしくは傷から心を保護するために、人は『シールド』で自分を守るのでしょう。

こういう本を読んでいると、自分には少しも良いところがなくて、生きていく価値がないと言った少女のことを思い出します。彼女は傷を受けていて、その傷は癒えていないのかもしれません。そういう人に対して私たちは何もできない。ただ「どうしたの・・・。」と言って一緒にいることしかできない。それが私にとって、悲しくもあるのですが・・・。

こころの包帯―『包帯クラブ』2006/04/13

『包帯クラブ』読み終えました。
主人公のワラは昔仲の良かった方言クラブの友だち、リスキとテンポに連絡を入れ、クラブに入ってもらおうとしますが、リスキだけが包帯クラブに入ります。
クラブ員は4名になり、話し合ってHPを作り、色々な人から包帯を巻いて欲しいという相談を受けることにしました。
相談をした人が傷を受けた場所にクラブ員達が行き、包帯を巻いた写真を撮り、相談者にその写真を送るのです。
活動は上手く行っていたのですが、しばらくして町の景観をいちじるしく汚している奴らがいると言われ始め、学校でも教師に呼ばれてしまい、結局活動を止めることにします。

夏休みが過ぎ、始業式に中学校時代の友人テンポが家に帰っていないといって、テンポの母親から電話があります。
昔使っていた方言でメールを送ると、やがて返信が来ます。
そのメールには包帯クラブの活動をしている彼女たちが生き生きしていたので、嫉妬していろいろな役所や学校などに迷惑だとメールを送った、自分の代わりはたくさんいる、自分が死んでも世界は少しも変わらない、と書かれていました。
テンポのために、包帯クラブのみんなは町中に包帯を巻きに行きます。

高校生の頃って自分の立っている場所が分からず、自分が何者でもないことに気づき、精神的に不安定になったりする時期なのです。
自分なりの「包帯を巻く行為」を見付けると生きやすくなるのかもしれませんね。

村上龍 『シールド(盾)』2006/04/15

主人公は2人の少年。キジマとコジマ。
やせっぽちのキジマはいつも険しい顔をしていて気むずかしく、コジマは体格もよく優等生でいつもニコニコしていました。
何故か二人は気があって、いつも犬を連れて遊んでいました。

ある日、けもの道で動けなくなっていた老人を助けます。
遊びに行っているうちに、二人はこの老人からからだの中心にあるやわらかいもの存在を教えられます。
彼はこのたいせつなものを守るためにシールドが必要だと言うのです。
どういうシールドかと二人が聞いても老人は自分で考えろというだけでした。

それから月日が経ち、キジマはからだが大きくなり高校からボクシングを始め、自分に自信を持ち始め、成績も上がりました。
高校を卒業してからは有名な自動車のメーカーに就職します。
ちょうど高度成長時代で自動車の販売は鰻登りで、彼は良いところの女性と結婚し息子も出来、それなりの地位にまでいきます。
ところが時代は変わり、車が売れなくなり、彼はその責任を取らされ、会社からリストラされてしまいます。
仕事を探そうにも、どこの会社からも断られてしまいます。
失意の中、彼は気づくのです。
会社で手に入れたシールドは巨大で強力でしたが、自分の外側にあった、そして自分の内側のシールドはカビが生えるまで放っておいたということを。

優等生だったコジマは「きれいなもの、すばらしいもの、より良いものは自分とは関係ないところにある」という感覚に支配されてしまい、だんだんと自分に自信がなくなります。
やっと就職をした印刷所もやめてしまい、家にひきこもってしまいます。
やがて25歳になったコジマは犬の訓練所で働き始めました。
訓練士として一人前になったころ、所長からドイツ語を習ってみないかと言われます。
所長はドイツでいいシェパードを探し、輸入するために、職員の誰かにドイツ語を勉強して欲しかったのです。
コジマは独学でドイツ語を学び、何回もドイツに行くことになりました。
7回目にドイツに行った時にある女性と出会い結婚をします。
何年かしてコジマは自分の訓練所を持つことになります。
彼は妻にシールドについて話します。
妻にシールドを持っているのかと聞かれ、彼は「シェパードとドイツ語、そして君だ」。シールドは「簡単には、手に入らない」と答えます。

シールドとは一体なんなのでしょうか?
自分の売りになるもの。自分は自分であるというもの。自信などいろいろな言葉で置き換わるように思います。