東京大仏(乗蓮寺)に行く ― 2026/02/01
東京に大仏があるとは知りませんでした。
奈良、鎌倉に続き、三番目に大きいのだとか。
大仏のある乗蓮寺は東京の板橋区赤塚にあります。
下赤塚駅から歩いて20分くらいかかるので、心配な方はコミュニティバス「りんりん号」に乗り、区立美術館入口で降りて歩いた方がいいようです。
この乗蓮寺周辺一帯は赤塚城跡で、お寺の境内が二の丸、裏手の小高い山が本丸だったらしいです。
東京大仏は昭和52年(1977年)に建造され、座高8.2m、頭部3.0m、蓮台2.3m、重量32トンで、「天災」や「戦災」が二度と起きないようにとの願いが込められているそうです。

階段の上に山門、右側に駐車場と閻魔堂があります。
入り口に入門は午前9時から午後3時45分まで、ペットは入れない、他のお寺の授与品のおたきあげは断るなど注意事項が書いてあります。

閻魔堂。
徳川将軍の「お鷹狩り」のお休み処になっていた600年の歴史を持つ浄土宗のお寺だそうです。

山門の両側に仁王、境内側には多聞天と広目天がいます。

山門の右側に登楼と福寿観音、宝珠観音堂があります。

山門をくぐりすぐの右側に大仏様がいます。

阿弥陀如来。
それほど多きくは見えませんね。

右側をぐるっと回ってみます。

天保飢餓の供養塔。

鉄拐仙人。足の病気平癒を願う人々の信仰対象だったそうです。
この他にいくつか石造物がありますが、豊島区駒込付近に所在していた津藩藤堂家・江戸下屋敷(染井屋敷)に置かれていたものだそうです。

がまんの鬼。

役小角。

横から見た大仏。

なかなかいいお顔をしていますね。

奪衣婆。

文殊菩薩。

池に浮かぶ弁天堂。

手水舎。写していませんが、龍が天に上るような形をしています。

本堂。

本堂から見た大仏。
右側にいる女の子たちは多分タイの子だと思います。
ずっと写真を撮っていました。一人が手を合わせ、大仏といっしょに撮っているのでしょうか?
他にも東南アジアの国の人らしき家族がいたので、このお寺は東南アジアの人たちに人気なんでしょうかね。

春や秋はさぞ写真写りがいいでしょうね。
授与品を見たかったのですが、間口が狭く、家族の方がいたのであきらめました。
お寺のそばにある赤塚溜池公園は犬のお散歩ができるというので、次回はわんこたちを連れて来ようと思いました。
ジル・ペイトン・ウォルシュ 『セント・アガサが揺れた夜』 ― 2026/02/02
<イモージェン・クワイ>シリーズの四作目ですが、作者がお亡くなりになっていますので、シリーズの最後の作品となります。

セント・アガサ・カレッジの学寮付き保健師イモージェン・クワイの自宅に、フランセス(フラン)・ブリャンとジョシュ・コリフッドのカップルが下宿している。
ある日、フランから演劇クラブ<キッド・プレイヤーズ>の役員会を家で開いてもいいかと聞かれ、イモージェンは承諾し、役員会を傍聴することにした。
<キッド・プレイヤーズ>は、稽古場が火災で焼け、火災保険に入っていないかったため破産目前だったが、大富豪の息子マーティン・モトルが救済を申し出てくれたという。
ところが彼のつけた条件がとんでもないものだった。
これから上演する『ハムレット』をモトルが演出し、主役を演じるというのだ。
困ったことにモトルはひどい大根役者なのだ。
普通に演じると、とんでもないことになる。
そう考えて、急遽、全幕が一時間ぐらいで終わる<粗悪な四つ折本>を使うことにする。
ところが『ハムレット』の公演中、モトルは思いもかけない行動を取る。
昨年、セント・アガサ・カレッジの学寮の塔から<ハーディングの悪ふざけ>をしようとした英文学科のフェロー、ジョン・タレンタイアーが転落死していた。
モトルはタレンタイアーの死は単なる事故死ではなく、殺人だと示唆したのだ。
同じ頃、寮から学生がいなくなる。
イモージェンはいきがかり上、彼女の養母に会いに行く。
何も関係のなさそうな二つの出来事だったが…。
過去の恋人の裏切りを未だに忘れられないイモージェンは、高齢の男性との穏やかな付き合いの中に幸せを見出しています。
しかし、それはいつか来る別れの影がつきまとうものでした。
シェイクスピアのテキストにはいくつかあります。
昔、学んだとは思いますが、記憶が…。
本の中に『ハムレット』に関する蘊蓄など色々と出てきますので、気になる方は読んでみて下さい。
各カレッジにはそれぞれ変な伝統的ないたずらがあるのでしょうか?
<ハーディングの悪ふざけ>は危ないのにねぇ。
後、ネタバレになるかもしれないので、詳しくは書きませんが、イギリスの裁判の…。
最後がとても美しく、いい終わり方です。
<シリーズの順番>
③『貧乏カレッジの困った遺産』
④『セント・アガサが揺れた夜』(本書)
「CROSSING心の交差点」を観る ― 2026/02/03

亡き妹に頼まれ、元教師のリアは行方不明のトランスジェンダーの姪、テクラを探しにバトゥミ(ジョージアの町)に行くが、彼女はいない。
そこに兄家族といっしょに住んでいる青年アチに、テクラのイスタンブールの住所を知っている、トルコ語が話せるので役に立つから、イスタンブールまで連れて行ってくれと頼まれ、二人でトルコに旅立つ。
イスタンブールで話しかけてきた少年と少女にトランスの人々が暮らしている場所に連れて行ってもらい、テクラを探すが、見つからない。
リアはアチといっしょにホテルに泊まりながら、テクラを探し続ける。
トランスの人たちのNPOがあることを知ったリアはそのNPOを訪ね、自らトランスでありながらトランスジェンダーの権利のために闘っている弁護士、エヴリムの助けを借りるが…。
私、ジョージアとトルコが接していることを知りませんでした(恥)。
ジョージアはベラルーシの方にあると思っていました。
LGBTQ+のことが話題になっていますが、実際はどうなのでしょう。
映画ではテクラは父親に家を追い出されたとなっています。
テクラはバトゥミではトランスの仲間と暮らし、トルコのイスタンブールに行っても、トランスのコミュニティで暮らしていたようです。
イスタンブールは行ったことがないのでどういう町なのかわかりませんが、映画では雑多な人々が行きかう場所として描かれていました。
リアは最初はテクラを探してジョージアに連れ戻そうと思っていたようです。
元教師ですから、若者は正しい方向へ導いていかなければならない、とか思っていたようなww。
でも、テクラの暮らしを知るにつれ、自分が彼女のことを理解していなかったことに気づき、気持ちが変化していきます。
アチに邪魔されたけど、中年男性と仲良くなってもよかったと思いますよ。
ダンスしているリアがめずらしく生き生きしていましたもの。
おしかったね。
アチは兄夫婦の家から逃げるきっかけにリアを利用しましたが、イスタンブールで暮らしていく決心ができたようです。
エヴリムは今の仕事を続けながらも、幸せになって欲しいと思いました。
病院で全科に行ってサインをしてもらわないと女性患者として診てもらえないとは、驚きました。
一番心配なのが、二人の子どもたちです。
エヴリムたちがいてくれるので、大丈夫だとは思いますが、それでもねぇ。
すっきりとしない終わり方ですが、情景がこころのどこかに残る映画でした。
堂場舜一 『怨磋の回廊 ボーダーズ5』 ― 2026/02/05
『初心の業 ボーダーズ4』に続く、「ボーダーズ」シリーズの五作目。

SCU(Special Case Unit)こと「特殊事件対策班」に、二月にチーム最年少で十種競技の選手だった島野恭平、三月に前職が警視庁本部交通捜査課で数字に強い麻田文という三十二歳の巡査部長が異動してきた。
SCUはこの二人とキャップの結城新次郎、サブキャプの綿谷亮介、そして八神佑の五人のメンバーとなっている。
元メンバーの朝比奈由宇は目黒中央署の生活安全課へ異動 最上功太はSCUに籍はあるが、サイバー犯罪対策課と兼任になり、実質的にはSCUを離れている。
4月、岩田警視総監がSCUに現れ、豊島中央署刑事課の係長、篠沢啓介警部補、四十五歳を内密に捜査するという命令が下された。
篠沢は最近、スピード違反で捕まったが、乗っていたのがベンツのGクラスで、彼は妙に金回りがいいという噂があるというのだ。
動向監視を始めると、篠沢は自宅以外にマンションを借り、駐車場にベンツを停めていて、仕事の後に銀座の雑居ビルにある「佐藤孝介事務所」に通っているのがわかる。
事務所を調べてみると、契約したのが加納真司という人物で元暴力団員の酒井俊二が出入りしているらしいが、事務所に関しては詳細不明だった。
SCUは豊島中央署の職員、横井に篠沢をスパイするように頼む。
キャップの結城がおかしな行動を始める。
いつもは大枠な指示しか出さないのに、普段とは気合の入り方が違うのだ。
疑念を抱く八神と綿谷。
そんな時に品川南署管内の自宅のマンションで加納真司が殺される。
篠沢にはアリバイがなかったが、行方がわからなくなる。
しばらくして篠沢の捜索に出ていた藤田という若い刑事が襲われる。
このことを聞いた結城はすぐに出かけていき、その後行方不明となる。
結城はどこに行ったのか。
そして、彼は一体なにを隠しているのか。
彼はなんらかの目的のためにSCUを作ったのではないのか。
八神たちの疑念が深まる。
やがてSCUは警察内部に長年蔓延る闇を暴くことに…。
新人と言えば、麻田文は変わった女性警官です。
数字に妙にこだわり、暗算が得意で、うわばみで大食い。
カツ丼に天ぷら蕎麦をいっしょに頼もうとするんですから。
八神は驚いていましたが、彼が頼んだのが三月なのに冷やしたぬき。
アラフォなのに胃袋がやわすぎですわww。
なんか堂場さんのシリーズに魅力的な女性警官がいなくて、ちょっと残念です。
イケメン刑事大友が現れ、びっくりしました。
息子君も大きくなり、仕事をしているようですから、彼のシリーズもそろそろ書いて欲しいですね。
SCUは新シーズンへ。
八神以外は新メンバーかな?
そこに旧シリーズのメンバーたちが登場するという感じでしょうかねww。
楽しみに待ちましょう。
「ペンギン・レッスン」を観る ― 2026/02/06

兄犬は毎晩、ママのベッドのホットブランケットの上で寝ています。
犬用のレンジでチンする湯たんぽを用意したのに、カバーが気に入らないみたいで使いません。
前は寝ていると名前を呼んでも無視したのに、ママのベッドに行けるので、この頃はすぐに起きてきます。

朝はこんな風に寝ていて、起きなさいと言っても無視します。
ホカホカのベッドは気持ちいいので、出たくないのは人間も犬もいっしょですね。
また風邪をひいてしまいました。
今回はパパからうつされました。
パパが風邪やインフルエンザをひくと、ママにうつります。
ママがひいてもパパにはうつりません。
何故でしょう。
動物が出てくる映画は好きなので、見に行ってきました。
原題は「The Penguin Lessons」で、実在の英語教師トム・ミシェルが書いた小説『The Penguin Lessons (人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日)』が原作で、スティーヴ・クーガンが主人公のトム・ミシェルを演じています。

1976年、軍事政権下のアルゼンチンの名門寄宿学校に、トム・ミシェルは英語教師として赴任する。
町は爆発が起こったりと混乱状態だが、校内は校長の政治は持ち込まないという姿勢で一見平穏にみえる。
だが、生徒たちはまともにトムの授業を聞こうとはしない。
赴任早々、軍事クーデターの影響で一週間学校が休みになる。
トムはウルグアイに行くことにすると、ポーランド人の物理教師タビオもついてくる。
タビオがアルゼンチンに戻った日にトムはクラブで一人の女性と知り合う。
その女性と海岸を歩いていると、重油まみれのペンギンたちが大量に死んでいた。
その中に一匹、まだ生きているペンギンがいた。
トムたちはホテルにペンギンを連れていき、いっしょに重油を洗い流すが、女性はトムとペンギンを残して去っていく。
次の日、トムはペンギンを海に帰そうとするが、何故かペンギンはトムのもとに戻ってくる。
困ったトムはホテルにペンギンを置いて行こうとするが、地元警察に連れて行かないと逮捕すると言われ、仕方なく空港まで連れていくが、入国審査でも同様に連れて行かないと逮捕すると言われてしまう。
不本意ながら始めるペンギンとの同居生活。
やがて掃除婦のマリアと彼女の孫のソフィアにペンギンの存在を気づかれてしまう。
ソフィアはペンギンを気に入り、彼をファン・サルバドールと名付ける。
いつまで経ってもまともに授業を聞いてくれない生徒たち。
トムは思い切って授業にサルバドールを連れていく。
すると、生徒たちはサルバドールに夢中になる。
そんなある日、市場で買い物をしていたトムはソフィアと遭遇する。
彼女と話し、別れた後に、ソフィアは何者かに襲われ、車に連れ込まれ、どこかに連れていかれる。
トムはその様子を見ているばかりで、何もできない…。
かわいいペンギンとペンギンと戯れる子どもたちを見たいと思って見に行ったのですが、この映画で描きたかったことはそんなことではなかったです。
アルゼンチンでは1976年から1983年に「汚い戦争」と呼ばれた軍事政権による白日テロが行われ、沢山の人々が逮捕、監禁、拷問され、未だ三万人が行方不明だといわれています。
娘が亡くなってから、何事にも我関せずであったトムがサルバドールと出会ってから少しずつ変わっていきます。
彼の心が変化していくにつれ、授業も変わっていき、生徒たちの心に届くようになります。
うまく行き過ぎという感じがしますけど、まあ、いいでしょう。
子どもたちはペンギンが好きですものね。
ヨーロッパの国語の授業では詩を勉強することが多いのでしょうか。
トムはイギリス人なのでシェイクスピアやシェリーなどの詩が使われていました。
うまく行き過ぎ感は実はもう一つありましたが悲しい出来事もあるので、おあいこということでww。
最後に本物のサルバドール君がプールを泳ぐ姿が見られますので、楽しみにしてくださいね。
なお実際にトムがアルゼンチンの学校にいた時は23歳で、本を書いたのが63歳の時だそうです。
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