サルヴァトーレ・ウォーカー 『闇のアンティーク』2006/08/02

私の好きな職業、骨董商が主人公のミステリーです。

父親から老舗の店を継いだ美貌の女骨董商、スーザン・クレイマー。
ある日彼女の店に、現金で買うというお客が来ます。
彼はポンと大金を出し、住所も電話番号も告げず、後で商品を取りにくるからとっといてくれと言い捨て、急いで出て行ってしまいます。
不思議に思ったスーザンは、お金を預けにいった銀行でこの不思議な客のことを話すと、彼女の他に何人かが、この不思議な客からお金を受け取っていたことを知ります。

この不思議な客が現れてから、彼女の友人が次々と殺されていきます。
FBI捜査官ジョージ・ダナバァンが捜査に乗り出し、彼女の身辺警護を手配します。
やがて、ジョージとスーザンはお互いに惹かれ始め…。

スーザンの父親の友人というじいさん(ジェームズ・ヘンダーソン)がいい味を出しています。
ああいうじいさんだったら、友人にしたいですね。

作者は一応サンヴァトーム・ウォーカーと名乗っていますが、「世界的に有名なある骨董商」が偽名を使って発表した、という以外、性別、経歴、国籍とも一切不明ということです。
骨董業界の裏が分かっておもしろくはありますが、ミステリーとして考えるとまあまあの作品です。

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