ジェイン・アン・クレンツ 『夢見の旅人』2007/11/24

ジェイン・アン・クレンツが書いた、ロマンティック・サスペンスだとのこと。とりあえず、カテゴリの外国ミステリーに入れておきます。
よくいく某書店に彼女の本が平積みになっていたので、買ってみました。
たぶん、覚えていないのですが、何冊か買って読んだはずです。
夢分析専門家のヒロインだったので、おもしろそうだと思ったのですが、”ロマンティック”・サスペンスというのを忘れていました。
どちらかというと、サスペンスというより、ロマンス小説にちょっぴりサスペンスの感じを付け加えた感じです。

夢分析の専門家として、ベルヴェデーレ睡眠研究センターに勤めていたイザベルは、所長のマーティン・ヴェルヴェデーレが殺されているのを偶然に見つけます。
彼女の立場は微妙で、所長以外の誰も、何をイザベルがしているのかは知りませんでした。
そのため所長の後を継いだ息子、ランドルフは、イザベルを即、首にします。
所長は「レベル5明晰夢」、夢を見ている最中に自分が夢を見ていると自覚し、夢の内容をある程度コントロールできる能力、の研究を密かにしていたのです。
イザベル自身も「レベル5明晰夢」を見ることができ、この高度な夢に現れるきわめて不可解なイメージを分析出来る人なのです。
彼女は研究センターで、2人の匿名の依頼人の夢分析をしていました。

夢の家のために家具を買いあさっていたイザベルは、このままでは家具のローンを返せないので、泣く泣く妹を頼り、妹の夫がやっている自己啓発セミナー会社の講師にしてもらいます。
そこへ、元依頼人の一人、エリス・ローソンが現れ、彼女に研究所<フレイ・ソルター>で働かないかともちかけます。
この研究所の所長は彼女の匿名依頼人のもう一人でした。

同じ頃、ヴェルヴェデーレ研究センターでは、彼女の夢分析が総収入の半分以上を占めていたことが判明します。
ある夜遅く、元同僚のギャビンがイザベルに電話をしてきて、3人の匿名依頼人のメールアドレスを買わないかといってきます。
2人は誰かわかっていたのですが、もう一人は誰なのか?
興味を持ったイザベルは、エリスと共に彼に会いに行くと、ギャビンは車にひき逃げされて、死んでいました。
いつしかイザベルは事件の渦中に…。

内容を書くと、ミステリー風ですが、ロマンティック・サスペンスですから、どんなロマンスがあるかは、本を読んでのお楽しみ。
まあ、大体誰と誰がいい雰囲気になるのか、わかりますよね。
レベル5の夢があまり事件と関係がなかったのが、残念でした。

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