ボリショイ・バレエ&マリインスキー・バレエ 合同ガラ公演 プログラムA2010/10/23

楽しみにしていた合同ガラ公演ですが、残念なことにザハーロワさんがおめでたのために出られなくなってしまいました。それでも一流のバレエ・ダンサーたちが出ていますから、見ごたえのあるガラになりました。
 
席は後ろでガッカリしていたのですが、前の席に誰も座っていなかったので、ラッキーでした。
 
覚えている演目だけコメントします。


10月23日(土)14時開演

第一部:
≪パ・ド・カトル≫
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
アンナ・ニクーリナ
ガリーナ・ステパネンコ
ウリヤーナ・ロパートキナ

ピンクのチュチュを着たきれいどころ四人が踊ります。
1845年に当時の最高のバレリーナが一堂に会し、踊られた一幕物だそうですが、当時の振付は失われており、今回踊られたのは、1941年にアントン・ドーリンが創作したものだそうです。
オブラスツォーワは「エトワール・ガラ」で来日していた、かわいいダンサーです。
どの人がいいか、優劣つけがたいですわ。

≪眠れる森の美女≫第三幕のパ・ド・ドゥ
アリーナ・ソーモワ    レオニード・サラファーノフ

かわいいソーモワはオーロラ姫にぴったりです。
サラファーノフは来年、レニングラード・バレエに加入するということです。一体誰と踊るんだろう?

≪海賊≫よりパ・ド・ドゥ
ナターリヤ・オーシポワ   イワン・ワシーリエフ

パンフレットにオーシポワは『オネーギン』のタチアナを踊ってみたいと書いてありました。彼女はどうしても技術優先の人に思えてしまっているのですが、これから内面をどう出すのかによって、大成するかどうかの分かれ目ですものね。彼女に踊れるのかどうか、一度見てみたいです。
イワン君は顔が前とは違うようで、わかりませんでした。オトナ顔になったのですね。意外とアリ役が似合っていました。

≪愛の伝説≫よりモノローグとアダージョ
ヴィクトリア・テリョーシキナ  イーゴリ・コールプ

変わった舞台美術と衣装だったので、なんか昔のソ連時代なのかなと思ってみていました。パンフを読むと全然違いました。女王と画工フェルハドとの悲恋の話だったんですね。
衣装に目が奪われていて(スパイダーマンか!)、コールプだと気づきませんでした。コールプの活躍は今回はあまりなく、残念です。バレリーナの引立て役ばかりですもの。
アクロバチックな振りがあり、テリョーシキナの身体能力はすごいですね。

≪ジゼル≫よりパ・ド・ドゥ
スヴェトラーナ・ルンキナ   アレクサンドル・ヴォルチコフ

ルンキナの踊りは初めてみました。足音があまり聞こえなくて、びっくりしました。彼女のジゼルはいいかも。一度見てみたいです。
ヴォルチコフは見かけはいいのですが、踊りが今一。

第二部:
≪ナルシスへのレクイエム≫
ウラジーミル・シクリャローフ

鏡を見つめる男性がひとり・・・。
パンフレットによると、『ドリアングレイの肖像』を連想する観客が多いそう。そういえばそうかも。

≪ライモンダ≫よりパ・ド・ドゥ
アンナ・ニクーリナ    ミハイル・ロブーヒン

この部分だけガラで踊るより、全幕で踊るのを見た方がいいですね。というのも、あまり派手な見どころがないように思ったので。

≪別れ≫
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ   アレクサンドル・セルゲーエフ

≪タリスマン≫よりパ・ド・ドゥ
アンナ・ニクーリナ   ミハイル・ロブーヒン

≪タランテラ≫
ヴィクトリア・テリョーシキナ   レオニード・サラファーノフ

サラファーノフは、ホント、こういう演目が似合います。若々しく、好青年という見かけと小柄な身体で、ちょこまか(?)と踊る姿がすばらしいです。
相手がテリョーシキナで、ちょっとびっくり。小柄な二人ですから、合いますね。

第三部:
≪黄昏のヴェニス≫
スヴェトラーナ・ルンキナ   アンドレイ・メルクーリエフ

素敵な踊りでした。

≪チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ≫
アリーナ・ソーモワ    ウラジーミル・シクリャローフ

あの≪チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ≫よね。なんか前とは印象が違う・・・?ソーモワってかわいいだけ・・・?

≪スパルタクス≫よりデュエット
アンナ・ニクーリナ    ミハイル・ロブーヒン

『スパルタクス』はいつか見たい演目です。
今回はリフトが少なくて、あまりアクロバチックでないと思いました。が、片手リフトがあり、振付がやはり壮大です。
スパルタクスと妻のフリギアのアダージョということですが、前に見たレニングラードとは違う場面を踊ったのかしら?う~ん、踊る人が変わると印象もかわるのかしらねぇ。

≪シンデレラ≫よりデュエット
エフゲーニヤ・オヴラスルォーワ   アレクサンドル・セルゲーエフ

三回目の『シンデレラ』でやっとちゃんと見れました。前は疲れていたので、集中できずに、いつのまにか終わっていたという感じだったのです。(寝てた・・・)今日は大丈夫。シンデレラとスターが出会った場面でしょうか。情緒豊かな素敵な踊りでした。

≪カルメン組曲≫より
ガリーナ・ステバネンコ   アンドレイ・メルクーリエフ

衣装を見て、ザハーロワさんと引退したウヴァーロフさんを思い出しました。赤と黒の衣装を着たウヴァーロフさんはかわゆかった。ザハーロワさんはスタイル抜群でした。
そんなことを思っていたら、集中できず、終わってしまいました。メリハリのない踊りだったみたい。

≪ジュエルズ≫より<ダイヤモンド>のパ・ド・ドゥ
ウリヤーナ・ロバートキナ    イーゴリ・コールプ

「ダイヤモンド」はマラーホフのを見た時はあまり良さを感じませんでした。今日見て、やっと良さが少しわかりました。ダイヤモンドの硬質な感じとキラキラ感が出ていました。

≪ドン・キホーテ≫よりパ・ド・ドゥ
ナターリヤ・オーシポワ    イワン・ワシーリエフ


最後のトリはやっぱり彼ら。
なんか、一番最初に見た時の感動はなくなりました。
すごいものは一度目はよくても、次からはもっともっとと思ってしまうのでしょう。
岩田守弘さんが「すごい」よりも「すばらしい」が重要だと言っていましたが、そういうことなのでしょうね。
彼らがこれからどういう風に芸術性を高めていくのか、それが楽しみでもあります。

明日以降のチケットがまだ残っているようです。ちょっと高いけれど、それだけの価値はあります。お暇でしたら、行ってみてください。
あ、ひとつ不満があります。
オーケストラです。ロイヤルメトロポリタン管弦楽団っていうのですが、特に管楽器がひどかった。高いお値段なのだから、もっといいオーケストラに頼めなかったのでしょうか?

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2010/10/23/5434145/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。