ジェイニー・ボライソー 『夏の夜のわるい夢』2011/12/24

今一番行きたいところ。
イタリアは除外して、イギリスのコーンウォールです。
一カ月ぐらい休みを取って、コーンウォールでのんびりしたいものです。
私にこう思わせたのが、このシリーズです。
とにかく風景の描写が素敵なんです。


画家のローズが主人公。
何故かみんな心配事があるとローズのところに話に来ます。
秘密を話したくなる、そんな不思議な魅力のある人なのでしょうね。
ところが恋人で警部のジャックに対するローズの態度は冷たいのです。
ジャックも仕事で忙しいだろうと勝手に解釈し、ジャックと仲のいい自分の母親の入院も伝えないのです。
ジャックにしたらローズのことが心配です。真剣な付き合いをしたいので、嫌われることをしたくないのです。今一つローズの気持ちを測れません。
前回までと同じようにローズの両親を含め周りは二人が結婚してくれればいいのにと思ってみています。

展覧会が近づき、忙しくしているローズ。ジャックとも会うことが少なくなっています。
そんな頃、レイプ事件が起こります。
若い女性が突然後ろから襲われ、レイプされます。
犯人の顔は見ておらず、これといった決め手が見つかりません。
その後、レイプ未遂、そしてとうとう殺人まで起こってしまいます。

ローズは特に事件を調査しようという意図はありませんでしたが、例の誰でも彼女に話をしたいということが災いします。絵画教室の生徒で、娘がレイプ被害者の親友だという母親から娘についての相談を受け、事件に関わらざるえなくなるのです。
その上、彼女の親友で詮索好きなドリーンもローズに色々と噂話をしてくれるんですから。
ジャックはまたローズが事件に首を突っ込むのではと心配で仕方がありません。
だって、容疑者全員をローズが知っているんですもの。

ローズと私の共通項を見つけました。
それは美容院嫌いです。
髪をシャンプーしてカットするのを「儀式」のようなものと言って、「年に一度か二度、耐えるのが精一杯」で「定期的に美容院にかよって、その時間を楽しむことができる女性の気持ちは」理解できそうにないというなんて、同じです。
今も髪が伸びたので、そろそろ美容院に行かなければなりません。引越したばかりなので、新しい美容院に行くのが億劫です・・・。

あとがきをみると、残念なことに、このシリーズはあと一話で終了してしまうようです。
最後ぐらい原文で読もうと思ったら、kindleショップでは売っていませんでした。アメリカではこのシリーズはあまり人気がないのでしょうか?(だから次回でおしまいなのかしら?)