「Love from Paris―エトワール フランス・バレエのエレガンス」@人見記念講堂2012/01/29

三軒茶屋にある昭和女子大学の人見記念講堂までバレエを見に行ってきました。


いつも以上に女性が多いように思いました。左にトルストイの像があります。昭和女子大と何か関係があるのかしら、と思って調べたら、創立者の詩人の人見さんがトルストイの思想を建学の精神に展開したそうです。
ホールは思ったよりも広く、椅子のクッションがへたっているようです。
自販機は水しか売っていなくて、それを見た人たちは不思議がっていました。


パリオペラ座のエトワール4人を含む10人が来日してガラ公演を行いました。
ポスターがドガの絵のようですね。

2012年1月28日(土)13時開演 <Aプログラム>

第一部:
『ソナチネ』
振付:ジョージ・バランシン
音楽:モーリス・ラヴェル
トロテ・ジルベール    フロリアン・マニュネ

バランシンをオペラ座でも踊るのですね。NYCBよりもエレガントな感じです。
ピアノがいいですね。

『ロミオとジュリエット』第一幕より「マドリガル」
振付:ルドルフ・ヌレエフ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
シャルリーヌ・ギゼンダナー   ジョジュア・オファルト

ガラで「マドリガル」を踊るのを初めてみました。「バルコニー」などは高度なリフトなどがあるので、踊り慣れていないと難しいのでしょうね。
と言っても、ヌレエフのは見たことがないので、どんなのか知らないのですが。
おきゃんなジュリエットと無鉄砲なロミオです。

ローラン・プティの『狼』
振付:ローラン・プティ
音楽:アンリ・ヂュティユー
ミリアム・ウルド=ブラーム   バンジャマン・ペッシュ

マイケル・ジャクソンの「スリラー」のバレエ版です。
昨年亡くなったローラン・プティに敬意を表して2つプティの振付のバレエが入っています。

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピュートル・イリイチ・チャイコフスキー
マチルド・フルステ    ヤニック・ビトンクール

何回見ても同じ『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』に見えないのは何故でしょう。音楽は聞いたことがあるのに。
それだけ踊る人によって変わるのでしょうね。

『オネーギン』第三幕より
振付:ジョン・クランコ
音楽:ピュートル・イリイチ・チャイコフスキー
イザベル・シアラヴォラ    マチュー・ガニオ

私は『ロミオとジュリエット』やこの『オネーギン』のようなドラマチック・バレエが好きなようです。
将軍夫人になったタチヤーナにもう一度やり直そうとオネーギンが手紙を出し、その後に彼女の私室に彼が訪ねる場面です。
シオラヴォラの熱演です。ガニオはまだまだ若い。熟女に取り入る軟弱男・・・というと言いすぎかしら。

第二部:
『ジゼル』第二幕より
振付:マリウス・プティパ/ジョン・コラーリ/ジュール・ベロー
音楽:アドルフ・アダン
ミリアム・ウルド=ブラーム    ジョシュア・オファルト

墓地の場面。
足音があまりしなかったのですが、精霊の空気感があまりなく、リフトもやっと持ち上げているという風でした。というのも前に座っていたので、そう見えてしまいました。

『ドリーブ組曲』
振付:ジョゼ・マルティネス
音楽:レオ・ドリーブ
マチルド・フルステ    フロリアン・マニュネ

ここら辺から今週の寝不足がたたって、うつらうつらとしてきました。
衣装の紫が素敵です。
振付がどこかでみたような気もしました。

『ドガの小さな踊り子』第一幕より
振付:パトリス・パール
音楽:デニス・ルヴァイアン
シャルリーヌ・ギゼンダナー    ヤニック・ビトンクール

第四景の「オペラ座の大舞踏会」の小さな踊り子は自分のパトロンになってもらうためにアボネ(定期会員)を誘惑しようとする場面だそうです。
ふ~ん、眠気のせいでそういう場面だとは思わなかったです・・・。
全幕を見たいです。

ローラン・プティの『ランデヴー』
振付:ローラン・プティ
音楽:ジョセフ・コスマ
イザベル・シアラヴォラ     バンジャマン・ペッシュ

「死が待ち受ける運命を告げられた青年が世界最高の美女とのランデヴーを愉しむ」様子を描いた作品。
すみません。まだ眠気が覚めませんでした。

『マノン』第一幕より寝室のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マネス
ドロテ・ジルベール     マチュー・ガニオ

やっとその気になって見ました。ガニオは年齢的にもデ・グリューが似合うでしょう。「駆け落ちの末にようやく手に入れた二人だけの夜」の甘美な雰囲気が出ていました。
パンフによると4月にガニオは『マノン』全幕を踊るそうです。これからどう踊りが変わるのか楽しみですね。(私はパリには見に行けませんが)

もっと見たかったという物足りなさを感じるガラでした。
1月31日(火)から2月2日(木)まで<Bプログラム>が五反田のゆうぽーとホールであります。お暇ならどうぞ。
私はボリジョイ・バレエの『スパルタカス』ために英気を養いますわ。

吉野万理子 『今夜も残業エキストラ』2012/01/30



お仕事小説です。
今回はキャラクタービジネス。ようするに企業のキャラクターを作る仕事です。
例えば、一番人気のソフトバンクのお父さん犬。
古くから親しまれているペコちゃんとかキューピー、ヤン坊マー坊。
こういうのがキャラクターです。
キャラクターを専門に考える会社があるんですね。私は広告会社がコマーシャル作りの一環として考えているのかと思っていました。

26歳、紺野真穂。通称紺ちゃん。
就職氷河期で入社試験にことごとく落ち、たまたま母校にやってきた大学の先輩の会社(携帯電話のコンテンツを作るのが主要事業)に滑り込みセーフで就職。
たった4人の社員の会社でしたが、一応コピーライターという肩書がつきました。
しかし、この会社、三年後に潰れてしまいました。
失業して三カ月たって入ったのが社員27人のキャラパークというキャラクタービジネスの会社。
そこで営業のアシスタントをしています。実は気になる先輩います。

仕事をしていると、自分がちっぽけなもののように思えてしまう時があります。
一体自分が輝ける時ってあるのだろうか?
自分の人生のクライマックスはいつなのか?
自分たちは世の中の舞台のエキストラ。
スポットライトを浴びることはないかもしれない。

「舞台にいようといまいと、たいして気に掛けてもらってない分、逆に言えば自分から降りない限り、ずっと踏ん張ってられると思うんです。それなりの自我を持って、一生ね。エキストラはエキストラでもさ、『!』マークのついたエキストラってとこかな」

う~ん、自分が20代の時にこういうことを思っただろうかと思い返すと、思いませんでしたね。ただ仕事をやることだけで精いっぱいだったような気がします。
別にスポットライトが当たんなくても気にしなかったし、当たることさえ望んでいなかったと思います。仕事で輝けることなんかそれほどないですもの。
極端なことを言うと、99%コツコツと地味にやっていくだけということもあります。一生懸命やっても成果があがんなかったりもします。

この頃思うのは、誰かが評価してくれなくても、自分で精一杯やったと思えればいいのじゃないかということです。自己満足と言いたいなら言わせとけばいいだけ。他人の評価を求めてばかりでは大変です。
これは仕事だけではなくて、人生においても同じだと思います。

あ、夢も希望もないことを書いてしまいました。

紺ちゃんのように素直に何事も前向きに考えられるといいでしょうね。
ちょっとキャラ的にこんな女の子珍しいように思いますが。

これからお仕事しようと思っている人か20代のお仕事初めの方限定本かな。