ダニエル・フリードマン 『もう年はとれない』2015/09/22



私にぴったりの題名、いえいえ私は「もう年はとりたくない」か・・・。

87歳、元刑事のバック・シャッツはユダヤ人で、第二次世界大戦時には捕虜収容所で悲惨な経験をしていました。
彼の戦友が死の床で、収容所でバックにひどいことをしたナチスの将校が生きているかもしれないと告白します。
彼はその将校から金の延べ棒をもらい、彼を逃がしたのです。
その時、将校は車にたくさんの金の延べ棒を積んでいたようでした。
そのことを聞いたバックは将校を探し、金の延べ棒を手に入れることにします。
しかし、戦友の息子や牧師が横槍を入れてきます。
バックは彼らを適当に扱い、孫と一緒に捜査を始めます。
身体はボロボロ、記憶もあいまいな彼がどこまでやれるでしょうか。

バックは心臓手術の後に血液をサラサラにする薬を飲んでいるため、身体にあざができやすく、その上、アルツハイマーの初期の疑いがあり、忘れないように「記憶帳」を常備しています。
口が悪く、現役の刑事の時にはやりたい放題で、357マグナムを持ち歩き、彼に銃を向ける奴に躊躇なくぶっぱなしていました。
こんな老人と関わりをもつのなんかごめんですよね。
でも80歳以上生きるには彼のようなガッツが必要なのでしょうね。

映画化されるらしいですが、バックや孫のテキーラ役は誰なのでしょうね。
痛快な老人ハードボイルド小説です。


相変わらず、兄犬は頭が落ちています。


庭で遊ばせた後、捕まえようとすると逃げますが、すぐに近くにやってきます。
「捕まえてみろよ」遊びのつもりかな。
かまうのも面倒なので、ちゃんと言うことをきくのですぐに捕まえられた弟をソファの上にのせてから相手をしようと思っていたら、汚い足で家の中に入ってきました(怒)。
わがままな奴です。