瀬戸内寂聴 『死に支度』2015/09/07



エッセイ本だと思って読んでいたら、ちょっと違っていました。
小説というわけでもないし・・・。
昔のこととか、人から来た手紙や自分が書いた手紙やらが出てきます。
今、彼女の世話をしているモナちゃん(とちゃん付けしたくなる現代っ子)のことが愛情深く描かれていて、うらやましくなりました。
モナ25歳、寂聴91歳で年齢差が66歳なのに、関係ないんです。
普通は話が合わないとかなるのに、寂聴さんの心が若いから25歳の女性と仲良くなれるんでしょうね。

出家したのに、こんなに自由に生きていいのといいたくなりますが、出家したからこそ自由なのかもしれません。

寂聴さんの書いたものはわかりやすい言葉で書いてあります。
難しい言葉を使うよりも、誰にでもわかる易しい言葉の方が人の心を打つことが多いと思います。

何歳までとはいいません。
何歳まででもいいから生き続けて欲しいと思います。
素敵なおばあさんがいっぱい増えて欲しいですものね。

表紙の寂聴さんの絵がすばらしいと思ったら、なんと11歳の男の子(モンド君)が描いたそうです。
上手いですねェ。



家の兄犬がまた笑わせてくれました。


この頃クッションの上で寝るようになりました。
そっと見てみると、クッションから落ちそうになっているのに熟睡しています。
これだけ自由に寝ていられるなんて、うらやましいですわ(笑)。