アン・クリーヴス 『空の幻像』2021/02/28

水の葬送』に続くペレス警部シリーズ。


友人のキャロラインの里帰り結婚式に参加するためにシェットランド諸島の最北端に位置するアンスト島にやってきたエレノアとポリーはそれぞれ夫と恋人を連れてきました。結婚式に参加するついでに休暇も楽しもうと思ったのです。

結婚式のパーティが終わり、休暇用のコテージ、スレッツに戻りくつろいでいると、エレノアが妙なことを言い出します。三人が散歩に行っている時に白い昔風のパーティ・ドレスを着て浜辺で踊っている女の子を見たというのです。
エレノアは36歳で、子どもを欲しがっていましたが流産をし、それ以来鬱気味で、夫の勧めでしばらく精神病院に入院していました。
エレノアの夫のイアンは彼女の作り話だと聞き流していましたが、実はポリーも波打ちぎわで踊る少女を見ていました。
その夜、ポリーたちはエレノアをテラスに残し、ベッドに入りました。
次の日の朝、エレノアは行方不明になっていました。

シェットランド署の警部・ジミー・ペレスのところに部下のサンディ・ウィルソンから電話が来ます。アンスト島でエレノア・ロングスタッフという女性がいなくなったというのです。
ペレスとサンディはフェリーを乗り継ぎアンスト島に向かいます。
エレノアはテレビ番組制作会社を経営しており、近頃は幽霊に関するドキュメンタリー番組を企画していたようです。アンスト島には”小さなリジー”の話があったので、”小さなリジー”の目撃者に話を聞こうとしていたようです。

捜索隊が島中を探し回り、やがてエレノアの携帯電話が作物の囲いの中に、そしてエレノアもスレッツの南に位置する岬で見つかります。
不審死として扱うことになり、病理医と北スコットランド警察の犯行現場検査官、そしてインヴァネス署の警部・ウィロー・リーヴズが呼ばれます。
ペレスはウィローの指揮の下、サンディとこの事件を捜査することになります。

ペレスは亡くなった恋人のことがまだ忘れられなくて、時々意識がどこかに行っています、笑。彼女に娘を託されて、頑張って育てています。
ロンドンなどの都会と違ってそんなに事件がないので、子どもを育てやすいでしょうね。
ウィローは変った経歴の女性で、ヒッピー共同体で育ちました。身なりには無頓着(チャリティ・ショップで買って、丈があうように裾をおろしたジーンズと肘に穴のあいた手編みのセーターを着てるんですよ)で髪はボサボサ。でもペレスには魅力的みたいです。
彼女もペレスに個人的な関心があるようで、これからシリーズが進むに従い、二人の関係も変化していくようです。

シェットランド諸島がどこにあるのかわかりますか?
地図を見るとスコットランドを通り越して北東にずっと行った先にありますね。
風が強くて寒そうですが、景色が綺麗そうです。
シェットランドシープドッグとかセーターが有名ですよね。(他には何があるのかしら?)
イギリスに旅行で行っても、遠くて行けそうにないですが、行くとのんびりできそうな島ですね。

島が魅力的なので、続けて読み進んでいこうと思えるシリーズです。


久しぶりにパパとママ、そして二匹でお散歩しました。


弟は嬉しいらしく、ハイになっています。
ママが遅れると、弟は足を踏ん張って、パパが行こうとするのを止めます。
いい奴です。


梅の花が盛りです。
今年は桜が早いとのこと。どこに花見に行けるかしら。
昨年のように早朝花見でもしましょうかね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2021/02/28/9351594/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。