天祢涼 『謎解き広報課』2021/04/12

一応お仕事上の謎解きもあるので、ミステリーに入れときました。


新藤結子は大学卒業時に結婚する予定だった恋人に捨てられます。
彼曰く、「結子はがんばりすぎだから、僕にはまぶしすぎる」なんて、どういう意味よ。
彼の母親からは言われた「ちゃんと仕事をして親戚一同に一目置かれる女性になって」などという言葉を真に受けて、母親のつてでL県の高宝町役場に就職することにしていました。
これも彼には気に入らなかったみたいです。
その上、彼が「一緒にバスケができたらいいね」と言ったからバスケ部に入って頑張っていたのに、そのバスケ部の部員たちも彼と同じように感じていて、結子はみんなから失笑されていたそうです。
卒業旅行にも来ないでなんて言われてしまいます、グスン。

こんな目に遭った結子ですから、仕事は一年限定で、高宝町で淡々と仕事をすると決めました。
ところが広報課で広報紙担当になり、各課のお知らせを載せるだけの広報紙だったのに、係長の伊達に広報誌を変えると宣言されてしまいます。
伊達は全国広報コンクールで表彰されたことがあり、裏広報紙を作ったり、全国の広報マンと繋がりがある、いわゆる広報紙のレジェンドみたいな人でした。
彼曰く、町を愛してもらえるような広報紙を作る。
そんなことできないわと思う結子。
原稿の清書や原稿を書けば、伊達から直された大量の赤字。
つらいのは取材です。
第九自主防災会に取材に行ったら解散すると言われ、高宝町にゲームの聖地があると聞き取材を申し込むと断られ、伝統の祭、高宝火礼祭では唯一の取り柄の写真がすべてパーになったり…。
そのたびに謎解きをやっちゃいますが、その結果、さらなる試練が…。

町長の鬼庭は何故か広報課を目の敵にしています。
伊達とは友だちだというのに口をきかず、二言目には必ず「廃刊」と口に出します。
実は彼は元広報マンで、全国広報コンクールで賞をとるほどだっとそうです。
それなのに何故?

都会で育った女の子が、田舎の町で仕事をしていくうちにだんだんと町に溶け込み、地元愛に目覚めていくというお話です。
男に振られてという理由がショボいし、ミステリーというにはちょっと軽過ぎです。
役所の広報課に関するお仕事本として読むといいでしょう。



アン・クリーヴスのシェットランド・シリーズのDVDを買いました。
1話が2時間以上で、時間がなかったので1話の途中で止めてしまいました。
落ち着いて観たい時に観ますわ。
少し観てわかったのは、真ん中の女の人はウィローじゃないことです。
アリソン・トッシュ・マッキントッシュって言う役名です。
キャシーが大きくて中学生?高校生?ぐらいでびっくりしました。
日本のドラマと同じように、題名を借りていても内身が微妙に違うってことがあるんですね。そういえばアガサもそうでしたわ。
でもDVDを買ってよかったです。
シェットランドの風景がすごく綺麗なんです。行ってみたくなりました。


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