「ブラウン神父」シーズン5を観る2021/12/29



シリーズ5では異教徒、多重人格、悪女、バーレスク、レズビアン、錬金術師、エイリアンなど突拍子もないことが盛りだくさんです。
では、印象に残ったエピソードを紹介しましょう。

<エピソード1・The Star of Jacob>
クリスマスに開かれた舞踏会中に侯爵夫妻の赤ちゃんがいなくなります。
呼び出されたマロリー警部補は痛風発作が起ったらしく、杖をついています。
杖をついて怒鳴っている姿は威厳が全くないですね、笑。
事件で忙しくてプレゼントを買う暇がなかったマロリー警部補のために、部下のグッドフェロー巡査部長がプレゼントを用意してくれました。いい人ですね。
この回からグッドフェロー巡査部長がブラウン神父たちを助けてくれるようになります。

<エピソード2・The Labyrinth of the Minotaur>
悲しいことにレディ・フェリシアは夫が総督としてアフリカの北ローデシアに行くのでついていくことになります。シドは服役中なので、二人がシリーズからいなくなってしまいました。
彼らの代わりにフェリシアさんの姪、バンティ(たぶんペネロピが本名)が登場。
相当なはねっ返り娘なので親と喧嘩をしているみたいです。フェリシアさんはブラウン神父たちにバンディが問題を起こさないように見張ってと頼んでいきます。
別れの時、フェリシアさんは「お目付役は知恵と優しさと道徳心を備える心から信頼できる大切な友人で、誰よりも別れがたい相手」であると言います。
なんとマッカーシー夫人のことだったんです。
二人はいい友人関係を築いていたのですね。

バンティは若いので体当たりでブラウン神父と一緒に事件に挑んでいきます。
バンティに負けるまいとマッカーシー夫人は以前よりもはりきって事件と関わってきます。
ライバル意識がすごいですよぉ、笑。

<エピソード6・The Eagle and the Daw>
死刑囚キャサリンの愛人の死体が見つかり、直前に会っていたブラウン神父が逮捕されてしまいます。
いつも思うのですが、警察はよく捜査もせずに逮捕しています。まさか1950年代のイギリスの警察って誤認逮捕ばかりしていたってことないですよね。
ブラウン神父のためにグッドフェロー巡査部長が助けを申し出てくれました。
食事やら情報やらをもたらしてくれた上に、こっそりと外に出してくれたりします。彼はブラウン神父の教会の敬虔な信者だったのです。

<エピソード8・The Crimson Feather>
なんとこの回ではバンティとマッカーシー夫人が怪しい会員制クラブに潜入。
バンディの下着姿と踊りが見られます。
その上、マッカーシー夫人までもが舞台に…。
お楽しみにwww。

<エピソード11・The Sins of Others>
1年ぶりにシドが刑務所から出てきます。
裁判で彼の無実を証言するはずの人が現れなかったようです。
シドは証拠を隠蔽した弁護士に会いに行くのですが、その弁護士が殺され、逮捕されてしまいます。
ブラウン神父たちはシドのために事件を探っていきます。
ブラウン神父がシドを息子のように思っていることがよくわかりました。
おひげのシドが格好良かったのですが、残念ながら彼は旅立ってしまいました。

<エピソード12・The Theatre of the Invisible>
最後に「才能があるっていいわね」というバンティにマッカーシー夫人がバシッと言った言葉が痛烈ですね。
「あなたにも神父様と同じトラブルを招くという才能があるじゃない」
怖~い、怖すぎるぅ。

<エピソード14・The Fire of the Sky>
手がかりがなくて困っていたマロリー警部補がとうとうブラウン神父のところにやってきて捜査協力を頼みます。
素直じゃないですね。彼なりにブラウン神父のことを認めていたのね。
お話しはエイリアン登場かと思ったら…。

<エピソード15・The Penitent Man>
エルキュール・フランボウが殺人容疑で刑務所に入ります。ブラウン神父は殺人なんて彼のスタイルではないと疑念を抱きます。
実は彼、ある物を刑務所から盗むために殺人をでっち上げたのですが、生きているはずの被害者が死んでしまいます。フランボウ、危機一髪。
ブラウン神父は絞首刑になるフランボウを助け、逃亡させます。
シドに教わったことが活かされましたが、神父がそんなことをしていいのかしらねぇ、笑。

いつも思うのですが、マッカーシー夫人の異教徒や未婚で妊娠した女性など、1950年代に反社会的と思われていた行動を取る人たちに対する不寛容な態度がすごいです。彼女のような人たちが多いと暮らしにくいだろうなと思います。
その点ブラウン神父は聖職者でありながら、柔軟な考え方をする人ですね。

シドとレディ・フェリシアがいなくなったのが残念ですが、これからブラウン神父とバンティ、マッカーシー夫人の三人がどんな事件に遭遇するのか、楽しみです。