ミス・マープル「魔術の殺人」&「鏡は横にひび割れて」2021/12/01

面白いので、続けてミス・マープル・シリーズを観てしまいました。
ミス・マープルが出てくる一番初めの小説『牧師館の殺人 (The Murder at the   Vicarage)』は買ってあったのですが、最初に町の様子がグダグダと書いてあったので、読むのを止めたような…?再度挑戦してみますわ。
これから紹介する二作品共に本は読んでいません。
『鏡は横にひび割れて(The Mirror Crack'd From Side To Side)』が面白そうなので、そのうち読む予定です。


ミス・マープルはスイスの寄宿学校で一緒だった旧友のルースから妹のキャリィのことが心配なので、彼女の所に行って調べて欲しいと頼まれます。
キャリィはルイス・セルコールドと三度目の結婚をしています。
理想を持ち、非行少年たちの更生に尽力している夫のために、屋敷の半分を更生施設に改造しているそうです。

屋敷には夫の連れ子やら養女の孫夫婦、出戻りした娘、使用人、秘書など複雑な関係の老若男女が暮らしています。はっきり言って誰が誰だかわかりませんが、笑。
何やら不穏な雰囲気を感じるミス・マープル。
彼女の悪い予感は的中します。
みんなで昔のフィルムを観ている時に、書斎で妄想癖のある使用人のエドガーがルイスに発砲します。その最中に別室でキャリィの最初の夫の息子クリスチャンが何者かにより射殺されます。

ミス・マープルがルースと一緒に観たダンスはその頃に人気があったんでしょうか。よくわからなかったわ…。
理想を掲げるのはいいけどねぇ…というような感じでした。
残念ながらあまり楽しめないドラマでした。



「書斎の死体」で舞台になったゴシントン・ホールが売りに出され、大女優のマリーナ・グレッグ夫妻が買い取り、引越してきます。
しばらくしてゴシントン・ホールで慈善パーティが開かれ、そのパーティでヘザー・バドコックという女性が毒殺されます。
現場に居合わせた元ゴシントン・ホールの持ち主バントリー夫人はミス・マープルに詳しい話を聞かせます。
その中でヘザーと話していたマリーナ・グレッグがふとした瞬間に見せた表情がまるでシャロット姫のようだったと語ります。
(題名の「The Mirror Crack'd From Side To Side」はアルフレッド・テニスンの叙情詩『レディ・オブ・シャロット』のPart Ⅲから引用されたようです)

華やかな暮らしをしている女優にも悲しい過去があったのですね。でもあまり同情はできませんわ。
旦那さんはそんな彼女でも心から愛していたんですね。

ドラマに出てくるクラドック警部は、実はミス・マープルの甥だったんです。
いつもミス・マープルに会うと嫌そうだったスラック警部はどうしたかって。偉くなったのよ。
ミス・マープルのおかげでしょうか。
 
何気なく観ていたのですが、「鏡は横にひび割れて」が最後に作られたドラマだそうです。
この時のジョーン・ヒクソンさんは85歳ぐらいでしょうか。
散歩の途中で靴のヒールがとれ転んだりして、老いが垣間見られました。危ないですね。
でもミス・ナイトのような人はいらないです。
ミス・マープルの苛立ちがよくわかりますわ。

邸宅の中や慈善パーティの様子、大女優の暮らしなど見所が満載のドラマでした。

これで長編12作品を見終りました。
好きなものをあげてみると、「バートラム・ホテルにて」と「復讐の女神」、「パディントン発4時50分」、「鏡は横にひび割れて」の4つでしょうか。
ミス・マープルの推理が素晴らしかったというわけではなく、町の風景とか屋敷の内装、人々の服装、物腰、お茶やディナーの様子などが好きだから選んだというわけですので、あしからず。
1950年当時のイギリスの雰囲気がよくわかるドラマだと思います。
興味があったら観てみてください。


今週のおやつはゴディバです。


ブラックフライデーハッピーバッグ。
これに9個のアイスクリームと1000円のe-Ticketがついています。
その日のうちに売り切れになっていたようです。

秋川滝美 『ひとり旅日和 運開き!』2021/12/02



日和26歳、やっと『人見知り女王』から脱皮か!
三作目にして、一人旅も慣れてきました。
それなのに、世の中にとんでもない強敵が現れ、一人旅も板につくようになったというの旅に行けません。
でもせっかく見つけた趣味だから、近いところなら、ひとりなら、さっと行って帰ってくるなら、許されるかも、そう思って行った先が宇都宮。そうです。餃子で有名な町ですね。
ラーメンと餃子って好きな人が多いですよね。
私はそれほどでもなくて、ずっと食べなくても生きていけますけどね、笑。
夫が好きなので、日和の行ったところを参考にして、いつになるかわからないけれど、宇都宮に餃子を食べに行こうかしら。

次に日和が行ったのは和歌山のアドベンチャーワールド
パンダの赤ちゃんが生まれ行われた『パンダの親子観覧抽選』に当選しちゃったのです。上野動物園の抽選には外れたのに…。
パンダの赤ちゃんを見るのは今しかない。でも不要不急だよねぇ。
迷う日和。
もちろん両親は行くのに反対です。
でも行きたい…。
この頃メッセージのやり取りをしている、片思いの相手で一人旅の達人の蓮斗に相談してみます。
そして出た結論は、行く。
空港まで父に車で送ってもらい、飛行機に乗り、現地でレンタカーを借りてアドベンチャーワールドに行き、パンダの赤ちゃんだけ見て、どこにも寄らずに帰る。
そこまでして行くか、とは思いましたが。
楽しそうなアドベンチャーワールドでした。

次なる行き先は叔母さんの家です。
叔母の加世は独身で、両親(日和の祖父母)が亡くなった後に秋田県小坂町に引越しました。
この前電話をしてきて、何やらみぞおちが痛いとか言っていたので、母も日和も心配になったのです。彼女は大の病院嫌いです。
そこで日和たちが考えついたのが、旅行のついでに叔母の家に行くという嘘をついて叔母の家に泊まり、叔母を説得して病院に連れて行くという計画です。
これまた蓮斗に秋田に行くと連絡すると、母といつかは行きたいと話していた奥入瀬(おいらせ)を勧められました。
これ幸いと、奥入瀬に行くことにする日和。
(奥入瀬は中学校の修学旅行で行った場所ですが、全く記憶にありません。何を見ていたんでしょうね、笑)

叔母さんのいる小坂町は元鉱山の町で、明治の芝居小屋「康楽館」があり、今でも4月から10月まで毎日公演を行っています。
「明治百年通りの遊歩道」には、その繁栄を物語る数々の洋館が建ち並んでいるそうです。
ここもいつか行きたい町です。

もちろん日和は無事に叔母さんを病院に連れて行くという任務を果たすことができました。

日和が最後に向かった先は、沖縄です。
何で行ったのかは謎です。
10月の沖縄には行ったことがないので、天気がどうなのかわかりませんが、マリンスポーツに縁のない日和はそれなりに楽しんだようです。
本島の観光だけで、美ら海水族館で一日というのが例外ですが、特に目新しいことはしていません。
あ、レンタカーは借りずにバスを使っています。
おばさんは荷物を持ったり、バスを待ったりするのが嫌なので、レンタカー以外は考えられませんが、若ければいいかもね(棒読み、笑)。
美ら海水族館の「オーシャンブルー」で食べた軽食がまずかった(失礼)けど、今はどうなのかしら?
私が行った時は有料指定席なんかなかったわねぇ。
そうそう、燃えた首里城はどこまで再建されたのかしら。

読んでいて私としては東北地方巡りをしたいなと思いました。
小坂町と十和田湖、奥入瀬にもう一度行ってみたいんですけど、奥入瀬は日和のお母さんと同じく体力に自信がないから歩けないかも。
来世まで持ち越しとかいうほど行きたいわけではないですが、笑。

26歳の日和のつぶやきがちょっとウザいかもしれませんが、ガイドブックのつもりで読むといいでしょう。
出てくるお酒とか料理を試してみたくなりますよ。

「アイ・ウェイウェイは謝らない」を観る2021/12/04

「英国アート生活」のろきさんがアイ・ウェイウェイのことを書いているのを読んでから「アイ・ウェイウェイって誰?」と気になっていました。
何かいい映画はないかと探している時に、このドキュメンタリー映画があるのがわかり、観てみました。
2013年に公開された映画です。


アイ・ウェイウェイ(艾未未)は1957年生まれの中国の現代美術家で、社会評論家や政治評論家、文化評論家としても活動している人です。

アイの父アイ・チン(青)は18歳で絵を学ぶためにパリへ留学し、20歳で帰国しますが、蒋介石の国民党に捕らえられて長年投獄されました。
獄中で詩作を始め、釈放時には高名な詩人になっていたそうです。どうやって詩を発表をしていたのでしょうね。
その後共産主義革命に参加しますが、家族と共に中国西部へ追放され、19年間”労働改造”を受け、人民の敵として監視されていました。
この間に何度も自殺を試みたそうです。
父の生き方がアイに何らかの影響を与えているようですね。

アイたち家族は1976年に北京に戻り、アイは1978年に北京電影学院に入学し、 1981年にNYに行きます。
中国では1989年に天安門事件が起り、これ以降政府はあらゆる表現を弾圧します。
1993年、父親が病気になり、アイは北京に戻ります。父は三年後に亡くなります。
1994年から1997年にかけて新世代アーティストに関する三冊の本(黒皮書、白皮書、灰皮書)を出版し、2000年に上海ヴィエンナーレで”Fuck off”展を企画します。
この時からアイは広範な問題と向き合うようになります。

2003年に建設が始まった北京オリンピック(2008年)のメインスタジアム≪鳥の巣≫プロジェクトに関わるアーティストの一人となった頃から広く知られるようになります。
しかしその後彼は北京オリンピックに反対の立場を表明します。
その理由は映画によると、オリンピックが完全に「共産党のプロパガンダ」になってしまったからです。
彼はオリンピックの開会式には出ませんでした。

2008年5月12日、四川大地震が起ります。
7万人以上の人々が亡くなりましたが、その多くが子どもたちでした。
政府の欠陥建築により多くの学校が倒壊したからです。
政府は子どもの死者数を発表しませんでした。
アイはブログで大地震で亡くなった生徒のことを調べるためにボランティアの協力者を募ります。
彼らは町を巡り、両親や学校に犠牲になった生徒の名前を聞いて回りました。
2009年、5212人の犠牲者の名前と生年月日をブログに載せましたが、掲載後当局はブログを閉鎖し、アイの自宅スタジオに監視カメラが設置されます。
それからはアイはTwitterを使うことにします。
アイは「誰よりも恐怖を感じている。だからこそ勇敢に行動するんだ。
"危険”の存在を知っているからこそ、何もしなければ危険は増大する」と述べています。

2009年8月に四川大地震の活動家である譚作人(タン・ズオレン)が逮捕されます。アイは裁判で証言台に立つために成都に行きます。
成都ではパトカーにつけられ、真夜中に警察が身分証の検査にやって来てドアを破り、アイの頭を殴ります。
この時、5人の助手が連行され、アイは12時間ホテルに監禁されます。
そのためアイは裁判で証言できず、譚作人は「国家政権転覆扇動罪」で有罪とされ、懲役5年に処されます。
アイはこの旅を「老媽蹄花」という記録映画にまとめ、ネットで公開します。

一ヶ月後、個展「ソーリー・ソーリー」を開催するためにアイはドイツのミュンヘンに行きます。
成都で警官に頭を殴られてからアイはひどい頭痛が続いていました。
ドイツで病院に行き調べて貰うと、大脳内出血が確認され、手術を受けます。

ミュンヘンの展覧会で、アイはメッセージ性の強い作品≪remembering≫を発表します。外壁に9000個の通学カバンを使い、四川大地震の犠牲者の母親が手紙に書いた「少女は7年間幸せに暮らした」と書いたのです。


2010年、アイは成都に殴打事件の被害届を出しに行きます。

四川大地震から二年が経ち、アイは新たな追悼企画として、皆に犠牲者の名前を1つずつ読んでもらう、”念 2010年”というプロジェクトをネット上に立ち上げます。

しばらくして四川省公安庁から回答が届きます。
「再調査の結果、当局は成都市警察の調査を支持する」。
アイは多くの役所に審議を請求する戦略を取ります。
「あきらめたら負けだ、。何かが変るわけではないが、それでも努力せねば」
「謝罪はいらない。こういうことは許されないと学んで欲しい。個人の問題じゃない。報いを受けることを学ぶべきだ」

2010年、ロンドンのテートモダンで展覧会「ヒマワリの種」を開催します。
景徳鎮の陶工たちが手作りで一億粒の種を作りました。
「1粒1粒の種はある意味、努力を象徴している。Twitterでの僕の活動を。これはもっともすばらしく重要な活動だ。今は人々が情報を共有して将来に期待をかける時代だ。もちろん時間はかかる、何世代もね。だが人々の”声”が必要だ。
僕は僕と同じ闘いを次の世代にしてほしくない。僕が闘うのは父の世代が失敗したからだ」

2011年1月、2008年に上海当局がアイに設計の依頼をし、2011年に完成していたスタジオが違法だとして解体されることになります。
この様子をアイは撮影します。
「今のこういう政府は僕を見て動き、行動している。議論も合理性もなければ、いかなる形での評価も介在しない。ただ次々と潰すだけ」

2011年4月3日、アイ・ウェイウェイは北京空港で身柄を拘束されました。
当局は81日間彼を拘禁し、彼が脱税を認めたとして保釈します。
保釈の条件として、拘禁に関する取材は禁止。ネット活動も禁止。一年間北京を出ることも禁止。
保釈後、税務当局は1200万元(約1.5億円)を追徴しました。
アイ・ウェイウェイの支援者たちから寄付が集まったそうです。

アートレビュー誌は2011年の「the most powerful artist」としてアイ・ウェイウェイを指名しています。
タイム誌は2011年の「世界で最も影響力のある100人」の一人としてアイ・ウェイウェイを選んでいます。

彼の私生活も気になりますね。
映画に出てくる北京の家では40匹以上の猫と少なくとも3匹の犬を飼っていました。動物が好きみたいです。
奥さんはいるのですが、友だち(映画ではこう言ってました)との間に一人息子がいます。名前は老(ラオ)。
2015年にドイツに亡命したようですけど、ドイツに馴染めず、2019年にイギリスのケンブリッジに家族で移住したようですが、今年の9月の時点ではポルトガルに住んでいるようです。

2009年11月に森美術館で「アイ・ウェイウェイ展 何に因って?」が開催されたようですが、私は行きませんでした。彼のことを知らないし、現代美術ってあまり好きじゃなかったからです。
46万人もの人たちが見に行ったそうです。

今はテニス選手のことが問題になっていますが、かの国では沢山の人たちが消息不明になったり、拘束されたりしているようです。
中国式民主主義とか、わけのわかんないこと言ってるし、これからどうなるのか…。

アイ・ウェイウェイは映像関係に興味があるのか、2019年に「ヒューマン・フロー」という映画を公開していますね。
2020年には新型コロナウィルスにより封鎖された中国武漢市を記録した長編ドキュメンタリー映画「Coronation」を公開したようです。
彼の勢いはそがれていないようですね。
「Ai Weiwei Films」というサイトを見つけました。
ここで500円で「Coronation」が見られるようですので、興味のある方は見てみてください。
私はそのうち「ヒューマン・フロー」を観る予定です。

女の子と仲良くなりました♡2021/12/05



銀杏の葉も落ち、冬ですねぇ。

久しぶりに犬たちとパパとママで散歩をしました。(いつもは一人と一匹よ)


犬たちは大喜び(だと思う)。
弟はビクビク、兄は堂々と歩いています。

3人の女の子たち(小学校5年生ぐらい)がキックボードに乗りやって来ました。
誰かを探しているみたいです。
しばらくすると、キックボードに乗っている男の子と会いました。
女の子たちが探していたのが彼みたいです。
彼が兄犬を触ってもいいとパパに聞いたらしいのですが、パパは断ったそうです。
兄犬は知らない人に警戒心を抱いていて、吠えることがあるからです。

ママがパパたちに追いついたところに女の子たちがやって来ました。


犬たちを見て「かわいい」とか言い始め、触ってもいいかと聞いてきたので、弟犬を抱いてから触らせてあげました。

私の住んでいる所では子どもが犬を怖がることが多く、子どもが寄ってくることは稀です。
触らせる時は子どもに何かあってはいけませんから、十分気をつけます。
抱いて背中を触らせるようにし、どこでも自由に触らせないようにします。
弟は大人しく触られていました。こういう時は良い仔です。


パパは男の子に触るのを断ったのを気にしていました。
(相変わらず、写真を撮られるのが嫌な犬たちです)

外では良い仔の弟ですが、家では大暴れです。


今日もトナカイにかじりついています。


疲れたら、トナカイを持ってサッサとハウスの中に入っていきました。
トナカイさん、頭を囓られて、可哀想ですね、笑。

読んだ本と漫画2021/12/06



今日、兄犬はワクチンをうちに動物病院に行ってきました。
近所のおじいさん先生の病院に行ったら休診でした。お年なので、いつまで休診かわからないので、少し遠い、今度トリミングをしてもらう予定の病院に行ってみました。
動物は人間と違って医療費が決まっていない上に保険がきかないので、行く病院によってはとんでもない費用になることがあります。
前にちょっと近い病院で五種のワクチンをしたら一万円以上取られてびっくり、なんてことがありました。
今回は6種で6500円、一般的な費用だと思うのですが、どうでしょう。
前の病院は歩いて行くのが辛いぐらいのちょっと遠い場所だったのですが、今度の病院はそうでもなさそうです。
犬も人も年を取りますから、近くがいいですわ、笑。
弟のワクチンは今度のトリミングの時でいいと言われました。
そうそう、体重は3.5㎏で、少し痩せたようです。



溝口智子 『万国菓子舗お気に召すまま 10 婚約のお菓子と最後のガーデンパ    
      ーティ-』
変った名前のお菓子屋『万国菓子舗』は注文されたお菓子はなんでも作るというお店です。今日も荘介に作ってもらいたいお菓子を求めてお客さんがやって来ます。
店主の荘介のお菓子に惹かれ、アルバイトを始めた久美は、今や荘介の婚約者。
いよいよ荘介と久美は結婚することになります。彼らの選んだ結婚パーティーとは…。

読むのを止めようと思っていたら、最終巻だというので、読みました。
ほっこり、楽しい結婚のパーティの様子はいいですね。私も若かったら、こんなパーティを開きたかったわ。

里見蘭 『古書カフェすみれ屋とランチ部事件』
古書カフェというのですから、カフェに本屋がついている感じです。
古書カフェすみれ屋はオーナーの玉川すみれが脱サラして店を開き、奥の五坪ほどのところに古書スペースがあります。
古書の店長は紙野貢と言い、すみれに賃料と光熱費を払っています。
紙野は本屋のみならずカフェも手伝っています。
仕事上のつき合いなのですが、実はすみれは彼のことを意識しているようです。
紙野には不思議な力があり、カフェに来る悩みを持ったお客さんに一冊の本を紹介します。その本を読むとお客の悩みが解決するという素晴らしさです。

今回出てきた本は読んだことのないものばかりでした。
クリスマスが近いので、カポーティーの『クリスマスの思い出』でも読もうかと思います。
知らない本に出会える本です。

椹野道流 『ハケン飯友 3 僕と猫の、食べて喋って笑う日々』
気づいたら、私、結構椹野さんの本読んでますね。
ホント、しょうもない話なんですけどね、笑。

失業してしまい歎いている時に神社で神様にお願いしたらやってきた「猫」。
彼は夜な夜な人間になり、坂井の家にやって来て、一緒にご飯を食べてくれます。
彼のおかげで元気になり、茶房「山猫軒」の雇われマスターになり、オーナーの沖森さんから頼られ、パン屋で宮司の猪田さんとも仲良くなり、何とか生きている坂井です。
私も「猫」さんに来てもらいたいわ。

≪漫画≫
沖田×華 『お別れホスピタル 7』
△×病院の終末期病棟のお話。
様々な最期を迎える患者たちと関わる危ないヘルパーとナース。
こんな人たち、本当にいるの。絶対に会いたくないですわ。

東元俊哉 『プラタナスの実 4』
父の小児病院で働き始めた鈴懸真心と兄の英樹。全く正反対の二人。
ある日、小児白血病患者のともりんが病院を抜け出します。
救急車で帰ってきた彼女は、稀な好中減少性腸炎を発症していました。
手術は避けたいと思う真心。しかし小児外科医の英樹も父のセンター長も手術を推す…。

阿部潤 『忘却のサチコ 17』
最初はいなくなった彼を探していたのですが、この頃は彼のことは忘れ去られ、編集者としてのサチコが前面に出ていますね。
有能なんです、サチコは。一仕事終えた後の食事が、とっても美味しそうです。

六月柿光 『警視庁犯罪被害者支援室の女 4』
犯罪被害者と真摯に向き合う静。
彼女の夫は勤務中に謎の死を遂げていた。
今回その死の真相が明らかに…。

なんと、今回が最終回。もっと話を続けていけるのに、人気がなかったので打ち切りになったのかな。残念。

この他に『しっぼ街のコオ先生 11』とか『サターンリターン 6』を読んでいます。
この中でお勧めは『プラタナスの実』と『警視庁犯罪被害者支援課』かな。
『しっぽ街のコオ先生』もいいですよ。
漫画ばかりですが、漫画は日本の誇るべき文化です、笑。

ちょっと変った女の子の映画2021/12/07

世の中を斜めにみている、ちょっと屈折した女の子が出てくる三作品を紹介します。


「レディ・バード」
シアーシャ・ローナン主演作品。
クリスティンはカリフォルニア州サクラメントのカトリック系高校に通う女の子。実名は使わず、レディ・バードと名乗っている。
NYの大学に行こうと思っているが、母は州内の大学に行ってもらいたいので、進路を巡り喧嘩をするばかり。
家庭でも学校でも閉塞感を感じているレディ・バード。
そんな時にミュージカルのオーディションで舞台に立つダニーに惹かれてしまうが…。

思春期のモヤモヤした女の子の気持ちや彼女のお母さんの思いがよくわかります。
彼女と母親との間に立つのが父親。最後に彼がいいことをしてくれましたが、実際にこんなことしてくれる父親っているのかしらと、ふと思いました。
自分の今に不満のある女の子向けの映画です。


「マイ・プレシャス・リスト」
キャリー・ピルビーはIQ185で、飛び級してハーバード大学に入り、卒業した19歳の女の子。
現在はNYのアパートで引き籠もり生活をしています。
人とのコミュニケーション能力が劣り、それを心配した父親が友人のペトロフ医師に頼み、週に一回セラピーを受けていますが、その時だけが人と接する唯一の機会です。
ある日、ペトロフ医師がキャリーに「幸せになるためのリスト」を渡し、リストに載っている6つの項目を一つずつやってみるように言います。
最初は色々と屁理屈をこねてやる気がなかったキャリーですが、ペットの金魚を飼ったり、チェリーソーダを飲んだり、新聞の出会い広告で男性に会ったりと、リストの項目を一つずつ制覇していきます。
そうするうちに大学在学中の教授デヴィッドとの悲しい初恋のことを思い出します。彼に本を貸していたのに、返してもらっていないわ…。

頭がいいだけに理屈っぽくて、相手をするのが大変なキャリー。
それなのにペトロフ医師(ポスターの眼鏡をかけた男性)は彼女を黙って見守ってくれています。
お父さん(ポスターの一番上の人)も娘のことを考えて、最後にある行動を起こします。

最初は共感できなかったキャリーですが、見ているうちに可愛くてたまらなくなります。ぷくっとしたほっぺ。つねりたいわぁ(変態か)。
頭で考えずに行動してみようって映画かな。
現在の自分に嫌気がさしながらも、一歩踏み出せずにいる女の子向けの映画です。


「アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング」
副題が今一ですが、面白いコメディ映画ですので、気にせずに見てください。

レネー・バレットは太っている自分の容姿に自信がなく、いつも卑屈になり、謝罪してばかりの毎日。
コスメ会社の通信販売部門で働いていますが、オフィスが地下室であることに不満を感じていました。
本社で受付嬢を募集しているのを知り、本当は応募したいのに、こんな自分ではどうせ駄目だと思うレネー。
ある日、スポーツジムでトレーニング中に自転車から落ち、頭を打ち意識を失ってしまいます。
気づくと、自分が痩せて魅力的な女性になっていました。(錯覚よ、笑)
それからのレネーはすごいです。受付嬢に応募し、見事採用され、もともと仕事ができ、自信だけが欠如していただけのレネーですから、どんどんと会社でのし上がっていきます。
しかし…。

自分に自信のない女の子向けの映画です。

どの映画も面白いので、是非観てくださいね。
私は「アイ・フィール・プリティ!」が一番共感できました。

忘れることは幸いか・・・と思える映画2021/12/08

誰もが年を取るとなることがある認知症を扱った映画を観ました。


「ファーザー」
主演のアンソニー・ホプキンスがアカデミー賞主演男優賞を取った作品。

80歳になったアンソニーは異変に気づく。
時計がなくなり、三人目の介護人が辞めると言い出し、娘のアンは男と住むためロンドンからパリに引越すと言う。
アンは私を捨てていくのかと思うアンソニー。

キッチンにいるとドアが閉まる音がした。リビングに行くと見知らぬ男がいる。
彼はこの家に住んでいるアンの夫のポールだと名のる。
アンはとっくの昔に夫と別れていて、今度パリに男と行くのではないかとアンソニーが聞くと、ポールは否定し、結婚して10年になると言う。
アンソニーが私はこのフラットから離れないというと、ポールはここはあたなのフラットではないと言う。
アンが帰ってくるが、顔が娘と違う…。
混乱するアンソニー。

別の日、アンが自分のフラットを手に入れようとして自分をどこかにやろうとしている、私はフラットから離れようとは思わない、一人でやっていけると言うアンソニー。

もう一人の画家の娘、ルーシーは連絡も寄越さないと介護人のローラに話すアンソニー。
別の日、アンソニーはローラがルーシーに似ている、ルーシーは事故で死んだと言う。

どこまでが現実でどこまでが幻想なのか…、観ている私たちもわからなくなります。
認知症になったら、こういう風に世界は見えるのでしょうか。



「レイニーのままで 消えゆく記憶」
49歳のレイニーは人気ドラマシリーズで活躍中の女優。
エミー賞で最優秀女優賞を取りますが、その頃からセリフが覚えられなかったり、会った人のことを忘れてしまったりしていました。
しばらく仕事を休み、パートナーのエヴァと海沿いの静かな郊外の家に引越しますが、レイニーの調子はよくなりません。
医師に遺伝性の若年性アルツハイマー病だと診断されます。

エヴァはレイニーにアルツハイマー病を公にするように言いますが、レイニーは受け付けません。
だんだんとできないことが増えていき、怒りをつのらせるレイニーはエヴァとことごとく衝突するようになります。
レイニーのそばにいて、力になりたいと思うエヴァでしたが…。
やがてレイニーは施設を探そうと言い出します。

レイニー役の女優さんがこれが大女優かと疑問に思われるところが難点でした。でもエヴァ役の方が美しくて、まあいいかな、笑。
施設に入り、エヴァの記憶をなくしてしまったレイニーが面会に来たエヴァに、「あなたは美しいわ」、「また来てくれる」と言う場面が好きです。
このセリフのためにエヴァ役は綺麗な人だったのね。

原題が「A Million Happy Nows」なのに何で「レイニーのままで」なんでしょうね。同じように若年性アルツハイマー病を扱った「アリスのままで」(私観ていないわ)のパクりですか。
違いは「アリスのままで」は家族を扱っていますが、こちらは同性カップルです。
邦画で若年性アルツハイマー病を扱ったのは「明日の記憶」ですかね。

この2作品では、楽しそうに演じているアンソニー・ホプキンスの演技がお勧めです。映画は感動物とかではなくて、サスペンスに近いかも。
泣きたかったら、「レイニーのままで」と「明日の記憶」です。(「アリスのままで」は観ていないので、わかりません。そのうち観ますね)


今週のおやつ。


もらった岐阜の恵那川上屋の栗きんとんです。

畠中恵 『御坊日々』2021/12/09



時は明治20年。
江戸から明治に変わり、まだ時代についていけていない人々の様子がうかがえます。

東京浅草にある東春寺には住職兼相場師の冬伯と弟子の玄泉がいますが、檀家は誰もいません。
江戸から明治となり廃仏毀釈の嵐が吹き荒れていた頃、東春寺は先代の住職を失い、一旦廃寺となりました。
しかし相場師となった冬伯が相場で金を稼いで寺を買い戻し、建て直したのです。

そんな東春寺に料理屋八仙花のおかみ、咲がやってきます。
経営不振になった店をモダンにしたのですが、モダンな新しさも十年ももたず、店の経営は再び危なくなってきました。
そのため店の建て替え費用を稼ぐために、亭主が洋銀相場に手を出しましたが、しくじり、ちょうどその頃に、店に幽霊が出たというのです。
もはや八仙花は自分の力でどうにもできないので、代わりに冬伯に店を救って欲しいと言うのです。
なんともまあ、ずうずうしいお願いですが、浅草や上野の寺町の事情話と引き換えに、冬伯は知恵を使いおかみの悩みを解決することにします。

1つ相談事を解決すると、次々と別の相談事やら難事がやってきます。
息子探しから始まり寺のお宝、徳川の埋蔵金、幕府の積み立て金などと話は段々と大きくなっていきます。
冬伯はそれらを解決しながら、長年疑問に思っていた先代住職の死の真相を追っていきます。

お坊さんが主人公で、何やら新しいシリーズが開幕かと期待して読みましたが、それほど目新しくなくて、残念。
どのシリーズも主人公が巷の謎を解いていくというものですねぇ。
あまり冬伯に魅力が感じられず、それなら新しいシリーズを出さなくても、今までのシリーズの続きを書いてくれた方がいいと思いました。

おやつください。2021/12/11

この前はパパの誕生日で、ママはごちそうを作っていました。
パパへのプレゼントを買い忘れたからだってさ。
パパはいいなぁ、僕たちはいつも同じご飯なのに。


「ママ、おやつください」と階段の上に座ってママにねだります。


弟のやろうは「ママ、遊びましょ」とうるさいなぁ。


おやつが先なのに、ママは弟と遊びます。


カモシカくんが可哀想。


もう音がしなくなった。


弟が部屋に入っていったので、やっとおやつの時間。
バカだなぁ、待っていればおやつがもらえたのに。


クンクン。ここにありそうだ。
あったぞ!


おやつ探しは楽しいなぁ…。


お兄ちゃんは前よりもおやつを見つける率が上がっています。
犬も学ぶんですね。この頃はアッという間に食べてしまいます。
小さい時にはご飯を食べなくて困っていたのに、中年になると食い意地がはってきました。
冷蔵庫の野菜庫を開けると、寝ていてもすぐに起きてやって来ます。
野菜庫に果物があるのを知っているのですね。

久しぶりにおやつを作ってみました。
アップルパイです。


いい色に焼けました。
パウンドケーキよりも手がかかります。いつも形が今一なのが気になります。
まあ初めて作ったので仕方がないということで。

今週のおやつ。


ふきよせクリスマス缶。


右下でひっくり返っているのがピンクのサンタさんです。
気づかずに撮っていました。
サンタさんは最初に食べてしまったので、このまま載せました、笑。
サンタさんも星も美味しくなかったです。食べちゃ駄目だったのかな?

今年のクリスマスの歌はエド・シーランが作り、エルトン・ジョンと歌っている「Merry Christmas」です。

「Yeah, there's been pain this year, but it's time to let it go
   Next year, you never know, but for now, Merry Christmas」

という歌詞がコロナ禍の今を感じさせますね。
ビデオではエドがサンタの赤い服を着てお尻を振っている姿がキュートですww。
彼のおみ足が拝めますよ。
スノーマン(ジャニーズじゃないよ)も登場しています。
エルトンはお年なので、ただ座って歌っているだけですが…。
YouTubeで見てください。昔のクリスマス・ソングのミュージック・ビデオやクリスマス映画のシーンをオマージュした内容です。
楽しい撮影風景歌詞のビデオもあります。

ネレ・ノイハウス 『母の日に死んだ』2021/12/12

ホーフハイム刑事警察署捜査十一課第一首席警部オリヴァー・フォン・ボーデンシュタインと首席警部のピア・ザンダー・シリーズの九作目。
今回はピアが主役です。


ピアも49歳になり、それなりに老いを感じ始めました。そのためか農場暮らしに快適さを感じなくなり、住んでいる白樺農場を売却することにします。
たまたま同じ時期に夫のクリストフがかつて住んでいた家が売りに出たので、渡りに船でした。
問題なのは姉妹のあいだです。
妹のキムが五年前に署長とパートナー関係になって以来連絡をしてきません。
署長とも微妙な感じです。

一方、オリヴァーはサバティカルから戻り、勤務時間を通常の80%にするという条件で捜査十一課課長に復帰。昨年カロリーネと結婚しました。
元妻のコージマはあいかわらず世界を股にかけて活動していますが、娘のゾフィアに関する取り決めを今のところは守っています。

そんなある日、マンモルスハインにある邸宅の中に男性の死体があるという通報が入り、ピアが現場に向かいます。
死んでいたのはその邸の主人のテオ・ライフェンラートでした。
いなくなった飼犬を探したところ、犬はケージで瀕死の状態。
ケージ中に人骨があり、付近を調べてみるとケージの床下からラップフィルムにくるまれ死蝋化した三体の若い女性の遺体が見つかります。
邸は女子修道会が運営していた元孤児院で、テオ・ライフェンラートの父親が買い取り、テオは妻のリタと共に三十年近く孤児院から大勢の児童を引き取り育てていました。
1995年5月にリタは行方不明になり、鬱病を患っていたため自殺したと見られています。
テオ・ライフェンラートがこの三人を殺したのか。
調べていくとライフェンラート家の周りには不審な死と壮絶な虐待がありました。

この事件と同じ頃、21歳になるフィオーナ・フィッシャーは母親を癌で亡くした後に長年音信のない父親に会いに行き、衝撃の事実を知ります。
子どもが欲しかった母とスイス国籍が欲しかった父が偽装結婚をし、チューリヒ大学病院の医師と密約し、フィオーナを実の子どもとして引き取ったというのです。
フィオーナは実の母親を見つけようと決心します。

一見関係なさそうな母親探しが、後で連続殺人事件と関係していきます。
私は名前を見落としていました(恥)。
子どもに関する問題は世界的なもので、解決への道は遠いですね。
何かよい解決策はないものでしょうか。
空港での捕物劇の後、ピアとキムの関係も改善しそうです。
次回はまともになった「伯爵」オリヴァーの回ですが、どんな事件が起るのか楽しみです。