中山七里 『人面島』2022/09/16

人面瘡探偵』の続編。


<古畑相続鑑定>に勤める相続鑑定士・三津木六兵は長崎にある島、仁銘島、通称「人面島」で、村長の鴇川行平が死亡したため、土地家屋の鑑定をすることになる。
仁銘島は今も隠れキリシタンが住む島で、平戸藩の財宝が埋蔵されているという伝説がある。

鴇川家には複雑な事情がある。
行平と亡くなった前妻華江の間に長男匠太郎がおり、その妻須磨子との間に公一郎がいる。
後妻の深雪との間に次男の範次郎がおり、亡くなった範次郎の妻由梨との間に雛乃がいる。
長男と次男の間には大っぴらにできない出来事があり、二人は反目し合っていた。
おまけに前妻の父は精神的に島に君臨している神社の宮司、法蔵地で、後妻の父は村の主要産業である漁業を統べる漁業組合長、佐倉だった。
今や行平がいたため押さえ込まれていた鬱憤やら憎悪、怨嗟が顕在化し、誰が行平の後釜として村長になって島の権力を握るかで、一触即発の状況になっていた。

そんななか、宮司の代替わりで継承の儀が行われる。
法蔵地は次の宮司として匠太郎を指名していた。
儀式の最中に、悲劇が起る。
密室となった祈祷所で、匠太郎が死んでいたのだ。
六兵は人面瘡のジンさんの助けを借り、真相を探ろうとするが、次なる殺人が…。

おどろおどろしい孤島で次々と起る殺人事件で、口の悪い人面瘡の推理が冴えます。でも犯人が簡単にわかっちゃうし、横溝正史には負けてるしで、ちょっと残念。
主人公が「とんでもなく変」な六兵だからかな、笑。


<今週のおやつ>


かわいいピンクの箱の中身は…。


カフェタナカのビスキュイ・ガナッシュキャラメルです。
キャラメルだからか、噛むとネチッとします。
チョコレートが苦手だといいながら、食べてますww。

コメント

_ ろき ― 2022/09/16 22時56分51秒

この作家さん、気になっていました。でもちょっとハズレのときもある?
日本で孤島というと横溝正史になっちゃうよね、「そして誰も~」でなく。

まーたおいしそうなお菓子を(羨)。
私は先日3年ぶりに歯医者に行ったら以前の2倍以上の料金取られた(インフレのため)ので、キャラメルはちょっと怖いです・笑

_ coco ― 2022/09/17 13時40分39秒

ろきさん、中山さんは多作なので、駄作(失礼)もあるということです。
岬洋介シリーズや御子柴シリーズはハズレが少ないかな。
次の新作も予約してるけど、どうかな…。

カフェタナカは人気があります。パッケージがかわいいもの。
味は普通に美味しいです。こちらはハズレがないかも。
歯医者、三年以上も行ってませんわ。
相棒が行ってますが、診察料は特に変わっていないようですよ。
日本はデフレだからかな?

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