「オークション~盗まれたエゴン・シーレ」を観る ― 2025/01/18

アンドレ・マッソンはパリのオークション・ハウスで働く競売人だ。
ある日、フランス東部の工業都市、ミュルーズ郊外に住む夜勤労働者、マルタンの家でエゴン・シーレが描いたと思われる「ひまわり」の絵が見つかり、鑑定してもらいたいという手紙が来る。
「ひまわり」はナチスドイツに略奪され、行方がわからなくなっていた。
元妻で仕事のパートナーの鑑定士、ベルティナとともにミュルーズを訪れ、鑑定をすると、それは紛れもなくエゴン・シーレの「ひまわり」だった。
絵は大家が亡くなった後に購入した家の中にあったという。
マルタンは絵を元の所有者であるワルベルグの遺族に返す。
法廷相続人は9人だが、マルタンもその中に加わることになる。
しかし…。
この映画は実話に基づいて作られました。
「ひまわり」は1918年にシーレのパトロンだったステファン・ワルベルグが購入し、1939年から行方不明になり、2000年初頭に見つかり、2006年にロンドンのクリスティーズでオークションにかけられたそうです。
エゴン・シーレの「ひまわり」はこんな絵です。

シーレはゴッホの「ひまわり」にインスパイアされて描いたと言われています。
シーレらしい作品ですが、家に飾っておきたいかと聞かれると、私なら遠慮しますわww。
簡単に言うと、発見された絵が高額で落札されてよかったねというお話ですが、その中に、夫婦のこと、親子のこと、友人や同僚とのこと、コレクターの思惑などの人間模様が描かれています。
マルタン君の無欲さには感心しました。
彼は自分の幸せとは何かを知っているんですね。
弁護士の女性が彼の側に立ってくれて、誠実に仕事をしてくれたのは、彼にとって幸いでした。
強欲な弁護士だったら、彼はいいように扱われ、騙されていたかもしれません。
よくわからなかったのが、研修生の嘘つきお嬢さん。
彼女と父親の間には色々とあったのはわかりますが、なんで直ぐわかるような嘘をつくようになったのでしょうね。父親の詐欺事件に関係しているのかどうか、気になります。
そうそう、主役のマッソンは今は何をやっているのかしらww。
私的にはフランスらしい軽さ(?)がよかったです。
アート関係の映画は眠くならなくていいです、笑。
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