「オリ・マキの人生で最も幸せな日」を観る ― 2025/08/19
「コンパートメントNo.6」の監督ユホ・クオスマネンが16mmのモノクロフィルムで撮影をした一作目の映画です。
フィンランド語の題名は「Hymyilevä mies(微笑む男)」。

パン屋の息子のオリ・マキはパン屋で働きながらプロのボクサーもしている。
そんなある日、世界タイトル戦でアメリカのチャンピオンと戦うことになる。
勝てば、フィンランド初の世界チャンピオンだ。
元フィンランド・チャンピオンのエリスがマネージャーになり、世界戦に向けて万全の体制を組んだのだが、如何せんオリがやる気を出さない。
大事な試合を前に、ずっとただの女友達だったライヤに恋してしまったのだ。
試合前にはやることがいっぱいあるというのに、オリはライヤと一緒にいたいがために、彼女をヘルシンキに連れて来てしまう。
減量や試合に向けての練習はもちろんのこと、スポンサーへの挨拶回りや食事会、撮影に彼女を連れて行く。
何をしていてもオリにはライヤしか見えない。
しかし、ライヤは自分がいてもオリのためにできることがないということに気づき、実家に帰ってしまう。
しばらくして耐えきれなくなったオリはライヤに会いに行く。
なんか周りが興奮状態にある中で、一人、乗れないオリに笑ってしまいました。
彼は世界チャンピオンになろうなどという野心はありません。
彼が唯一望むのはささやかな幸せだけ。
ぽっちゃりした可愛いらしいライヤも彼と同じです。
「負けてみんなを失望させたくない」と話すオリに「何も求めていないのに、なんで私が失望するの。勝手に失望する人がいても、あなたに責任はないわ」なんて言っちゃう太っ腹なライヤ。
オリでなくても惚れちゃいますwww。
フィンランド語を聞こうと思って見ただけで、ボクシングの話だとわかって見るのを止めようかと思いましたが、結局最後まで見ました。
聞き取れたのは、短い挨拶とか「はい・いいえ」とかだけでした。
私、気づきました。サプライズがエンドロールにあります。
ヒント:Old happy couple in harbour
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