森見登美彦 『熱帯』 ― 2019/06/03

とっても奇妙な本です。
千夜一夜物語からインスパイアされた、ファンタジー物。
誰も最後まで読んだことのないという本、『熱帯』。
何故か読んでいる最中に忽然と姿を消してしまう。
本を探して、「沈黙読書会」に参加してみると、本の秘密を解き明かすべく終結した「学団」メンバーが現れ、いつしか大海原に・・・。
千夜一夜物語のように物語が終わることなく続いていき、誰の話かわからなくなり、この本こそ終わりがないのかと思うばかり。
森見さんの本なので、一応京都は出てきますが。
そういえば京都に行ったあの人はどうなったのかしら?
いつの間にか出てこなくなりました。
なんとも不思議な本です。
森見さんを初めて読む人には勧めません。
長いので、途中で嫌になる人がいるかもしれません。
それでも読みたい方はどうぞお楽しみ下さい。
いつも笑わせてくれる兄犬。
また面白い寝相をしてくれました。

頭が落ちそうな寝相です(笑)。
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