ほしおさなえ 『星降る海 琴子は着物の夢を見る』2025/08/21

琴子シリーズの三作目。


琴子が着物の査定をしているリユース着物店「本庄の蔵」の店長で、琴子の甥にあたる柿彦から電話がきた。
琴子が昔住んでいた本庄の家の物置部屋から手描き友禅の訪問着が出てきたという。
店の商品ではなく、家族のだれかの私物ではないかと思われたが、誰にも覚えがない。
琴子のものかもしれないということになったので、見てほしいというのだ。

柿彦が持ってきた着物を見て、琴子は驚く。
その着物の裾模様が、琴子の記憶の中の風景とよく似ていたのだ。
柿彦の母親、慶子によると、その着物はまぼろしの作家と言われた杉本聡子の作品らしい。

琴子は着物を預かり、その来歴を辿ることにするが・・・。

今回は前回までとは違い、琴子自身の過去に焦点が当たっています。
琴子は三歳の時に「本庄呉服店」の社長である本庄善一・志寿夫妻に引き取られ、養女となりました。一歳下の柿彦は善一の息子・隆一の息子です。
琴子はある風景の記憶以外に何も覚えておらず、善一たちも琴子に親のことを言わずに亡くなっていたのです。

次回、琴子の母親と友禅の謎が明らかになっていくのでしょう。
だんだんと面白くなってきました。

琴子シリーズの順番
③『星降る海 琴子は着物の夢を見る』(本書)


<違いがわかるワンコ>


ママはベッドの端に使わない布団を畳んで置いています。
兄はそこがフワフワしているので、気に入っているようで、いつもそこで寝ています。

この頃、朝ご飯をあまり食べません。
ひょっとして無添加と無添加ではないフードがわかるのかしら?
そう思い、違うウエットのフードをのせると、食べます。
兄犬は0歳の時にペットショップで出される餌を食べず、1週間入院したことがあり、ペットショップの店長に「口がこえている犬」と言われたことがあります。
味がわかるのかなぁ・・・?