瀬尾まいこ 『幸福な食卓』 ― 2007/12/21

読んでいて、あまりにも登場人物がまっとうすぎて、そんなに頑張んなくっていいんだよと、声をかけたくなりました。
朝ご飯を、毎日家族全員で食べる家庭なんて、今時あります?
お父さんが、子ども達に、「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」なんて、宣言します?
「父さんのままでは支障を来しそうな気がしてるんだ」何て言います?
主人公、佐知子のお父さんは小学校教師で、一度自殺未遂をします。
その時から家族が変容していきます。
お母さんは家にいられなくなり、一人暮らしをしていますが、いつも佐知子たちに会いに来ています。
兄の直は、天才と言われるほど頭のいい子だったのに、高校を出ると大学には行かず、農業をしています。
佐知子は梅雨の頃になると、食べられなくなります。
一見すると、社会の落ちこぼれ家族に思えますが、違うんです。
この家族は、今の社会ではめずらしいほど、真面目な人たちなのです。
お父さんは、たぶんいい先生だったのでしょう。
その真面目さから、追いつめられてしまったのでしょう。
兄の直は、何でも完璧に出来たからこそ、少しのずれにも敏感になってしまい、「真剣ささえ捨てることができたら、困難は軽減できる」などといい、いい加減な人生を生きようとしているのです。
妹の佐知子は、これもいい子で、父の自殺前と同じ生き方を通そうとします。
しかし、頑張って入った兄と同じ高校で、くじ引きで学級委員になってしまった時にやりすぎて、クラスからつまはじきにされそうになります。
直はハデハデ女の小林ヨシ子に、佐知子はボーイフレンドの大浦君に救われます。
最後に悲しい事件が起こり、この意外な結末に納得のいかない思いをすることでしょう。
瀬尾さんは、独特のフンワリした文章で書いています。
中学生ぐらいの若い子に読んでもらいたい本です。
朝ご飯を、毎日家族全員で食べる家庭なんて、今時あります?
お父さんが、子ども達に、「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」なんて、宣言します?
「父さんのままでは支障を来しそうな気がしてるんだ」何て言います?
主人公、佐知子のお父さんは小学校教師で、一度自殺未遂をします。
その時から家族が変容していきます。
お母さんは家にいられなくなり、一人暮らしをしていますが、いつも佐知子たちに会いに来ています。
兄の直は、天才と言われるほど頭のいい子だったのに、高校を出ると大学には行かず、農業をしています。
佐知子は梅雨の頃になると、食べられなくなります。
一見すると、社会の落ちこぼれ家族に思えますが、違うんです。
この家族は、今の社会ではめずらしいほど、真面目な人たちなのです。
お父さんは、たぶんいい先生だったのでしょう。
その真面目さから、追いつめられてしまったのでしょう。
兄の直は、何でも完璧に出来たからこそ、少しのずれにも敏感になってしまい、「真剣ささえ捨てることができたら、困難は軽減できる」などといい、いい加減な人生を生きようとしているのです。
妹の佐知子は、これもいい子で、父の自殺前と同じ生き方を通そうとします。
しかし、頑張って入った兄と同じ高校で、くじ引きで学級委員になってしまった時にやりすぎて、クラスからつまはじきにされそうになります。
直はハデハデ女の小林ヨシ子に、佐知子はボーイフレンドの大浦君に救われます。
最後に悲しい事件が起こり、この意外な結末に納得のいかない思いをすることでしょう。
瀬尾さんは、独特のフンワリした文章で書いています。
中学生ぐらいの若い子に読んでもらいたい本です。
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