「ブタがいた教室」を見る2008/12/02

動物の子どもって、本当にかわいいですね。
ブタちゃんも同様です。
子ども達が夢中になるのがよくわかります。
NHKでドキュメンタリーとして放送していたのを見たことがあります。
当時新米だった先生は、今や大学の准教授です。
授業をNHKで撮影していたことに驚きます。
何かコネでもあったのでしょうか?

あまり期待はしないで観に行ったのですが、内容は思ったよりもよかったです。
何よりも子ども達が生き生きしていました。
妻夫木聡は(顔が)好きな俳優ですが、頼りない新任教師そのものでした。
思いつきだけで、出たとこ勝負という感じですが、女校長がそれとなく彼をフォローしていたのが印象的でした。
彼女のような校長先生は実際にいるかしら?
教頭のような、何にでも反対するのが、一般的な教師のような気がしますが。

新任の星先生は食育教育の一環として6年生のクラスでブタを飼い、育った後に食べようと提案します。
子ども達も賛成し、ブタを飼い始めますが、子ども達は星先生の考えていた以上に暴走します。
まず、許可なくブタ小屋を運動場に建ててしまいます。
そしてブタに名前を付けようというのです。
名前をつけること=ペット化の始まりですよね。いいのかな・・・。
Pちゃんと名づけられたブタは子ども達のアイドルになり、星先生のクラスはPちゃん中心になっていきます。
保護者からのクレーム、小屋からの脱出、泣き声…。
いろいろな事件が起こります。
ひとつひとつの事件を何とかこなしていきましたが、最後にはとても大事なことが残っていました。
それは子ども達一人一人が真剣に命と向き合わなければならないことです。
大きく育ったPちゃんをどうするのかということです。
最初は食べようと言っていたけれど、友達のようになったPちゃんは人情的に食べられません。
でも、自分たちは卒業してしまいます。
子ども達は真剣に話し合います。
最終的に飼ってくれるクラスに譲ろうという意見と最初から決まっていたんだから、責任を持って食肉センターに送ろうという意見がぶつかり合います。
26人で決を採ったら、13対13でした。
さて、Pちゃんはどうなるのでしょうか。

人間が生きていくために、生あるもの(動物、魚、植物等)を殺して食べなければなりません。
その当たり前だけど、忘れていたことを突きつけられる映画です。