ボリショイ・バレエ 「明るい小川」を観る2008/12/10

ドン・キホーテを観て、急遽行くことにした「明るい小川」です。
観てよかったわぁ。楽しかったわぁ。
S席で舞台全体が見える席だったのですが、やはり「白鳥の湖」もちゃんとした席で観るべきだったなと思いました。
やっぱり全体が見える方がいいですもの。
昨日は、開演前に振付をしたラトマンスキーさんのお話しとゲストに岩田さんが現れたり、「ロシア文化フェスティバル」関係の人が挨拶をしたりと、いつもと様子が違っていました。
ちなみにラトマンスキーさんは私の席の2つ前に座っていました。振り付けの人も客席で観るんですね。

12月9日(火) 午後7時開演

   <キャスト>
 ジーナ (ピョートルの妻): エカテリーナ・クリサノワ
 ピョートル (農業技師) : アンドレイ・メルクーリエフ
 バレリーナ : マリーヤ・アレクサンドロワ
 バレエ・ダンサー (バレリーナのパートナー) : セルゲイ・フィーリン
 アコーディオン奏者 : デニス・サーヴィン
 初老の別荘住人 : アレクセイ・ロパレーヴィチ
 その若作りの妻 : アナスタシア・ヴィノクール
 ガヴリールィチ (品質検査官) アレクサンドル・ペトゥホーフ
 ガーリャ (女学生) : アナスタシア・スタシケーヴィチ
 搾乳婦 : アンナ・アントロポーワ
 トラクター運転手 : イワン・プラーズニコフ
 高地の住人 : アントン・サーヴィチェフ
 クバンの作業員 : バトゥール・アナドゥルジエフ

<第1幕・第1場>
北コーカサスのクバン地方にある架空のコルホーズ(集団農場)、≪明るい小川≫が舞台の話です。
コルホーズでレクリエーション担当幹事をしているジーナは読書をしながら、モスクワ劇場から芸術慰問団が到着するのを待っていました。
慰問団としてバレリーナとそのパートナー、アコーディオン奏者が来ました。
驚いたことに、バレリーナはジーナと同じバレエ学校で学んだ旧友だったのです。
ジーナはピュートルと結婚し、彼と共に働くために農場に来たので、他の誰も彼女が元バレリーナであったことは知りませんでした。
夫ピュートルにバレリーナを紹介したところ、なんと彼はバレリーナが気に入り、気を引こうとします。
ジーナは気が気ではありません。

<第1幕・第2場>
芸術家達は農場の優秀な作業隊員に渡すために、プレゼントを持ってきていました。
受賞者達はみんなから祝福され、ダンスが始まります。
この時、別荘の住人はバレリーナに後で会おうといいます。
その若作りの妻は、バレリーナのパートナーに、同じような提案をします。
ピュートルはバレリーナと共にいなくなってしまいます。
ジーナが泣いているところに、バレリーナが戻り、ピュートルとは火遊びをする気がないことを告げます。
そして、ジーナにダンサーだったことをみんなにあかすようにと勧めます。
みんなの前でジーナが踊り出すと、みんなはびっくりします。
バレリーナはピュートルたちをからかってやろうと言いだし、自分はパートナーの衣装を、パートナーはバレリーナの衣装を、そしてジーナはバレリーナの衣装を着て、それぞれ別荘の主人、その妻、ピュートルに会いに行くことになります。

<第2幕・第1場>
ここでは三者三様にだまされます。
何と言っても、バレリーナに化けたフィーリンは最高です。
変ですね。男の格好をしているとスマートに見えるのに、シルフィードの衣装を着ると、やっぱり男ですね。
トウシューズを履いて踊るんです。
トゥで立ったり、回ったり、上手い!やっぱりダンサー。
基礎がしっかりしていて、身体が柔らかいので、何でもできるんですねぇ。
別荘の主人もとぼけたいい味出してました。
フィーリンを持ち上げたりして、ご苦労様です(写真参照)。
若作りの妻も独特の歩きがかわいらしかったです。

私が今回気に入ったのが、女学生役のアナスタシア・スタシケーヴィチです。
小柄で可憐!ドン・キホーテでキューピットをやっていたと思います。
その時もなんてキュートと思いましたが、今回もそうでした。
第1場のドタバタ劇がなんともおもしろかったです。

<第2幕・第2場>
収穫祭の日の朝。
昨日のバレリーナがジーナであることがわかり、ピュートルとジーナは和解します。
農場の豊作を祈って、全員が陽気に踊り騒ぎ、幕が降ります。

とにかく陽気で楽しい舞台でした。
ロシア・バレエはすごいですねぇ。
今日はアコーディオン奏者として岩田さんが踊っているはずです。
観たかったです…。
昨日は「プロフェッショナル」を急いで帰って見ました。
「プロフェッショナル」に関しては明日書く予定です。