ジェフリー・ディーヴァー 『スリーピング・ドール』2008/12/15

ジェフリー・ディーヴァーの最新作です。
この作品はリンカーン・ライム・シリーズではなくて、前作『ウォッチ・メイカー』に初めて登場した、尋問とキネシクスのエキスパートのキャサリン・ダンスが主人公のシリーズです。

カリスマ性を発揮し、三人の女性と集団生活をしていたダニエル・レイモンド・ペルは、複数の窃盗、不法侵入、詐欺、盗品故買で終身刑を言い渡され、刑務所に入っていました。
ペルが釈放を間近に控えた受刑者に、犯罪の証拠を回収し処分してほしいと買収を試み、それが発覚しました。
ダンスはペルを尋問し、自白を引き出すために、取り調べを依頼されます。
しかし、ダンスがペルを尋問した後、彼は刑務所から脱走してしまいます。
ダンスとペルの戦いが始まります。
ダンスは彼のカルト集団にいた三人の女性を招き、彼女たちから彼の話を聞き、ペルの意図を推察していきます。

普通の警察は物的証拠から事件解決を図りますが、ダンスは違います。
彼女の捜査方法は本を読んでください。
もちろんディーヴァーですから、最後にどんでん返しがありますよ。お楽しみに。