レニングラード国立バレエ 「ジゼル」を観る2009/01/10

昨日の雨の中、BUNKAMURAまで行ってきました。
白いチュチュを着て踊る女性って、好きです。
私は結構「白鳥の湖」や「ジゼル」のような群舞が好きなのだということがわかりました。
まあ、初めての「ジゼル」ですから、比べようがなく、自分で見たまんまを書きますが。

2009年1月9日(金)

ジゼル:イリーナ・ペレン
アルベルト:アンドレイ・ヤフニューク
ミルタ:ヴィクトリア・クテポワ
森番ハンス:ウラジーミル・ツァル

《第一幕》
いつものバレエより、マイムが多用されています。
よく内容を理解していなかった私も、ジゼルが美人だとか、心臓が弱いことなどがわかりました。
伯爵アルベルトは、従者の止めるのも聞かずに、農民のふりをして、ジゼルに会いに行っていました。
考えてみると、今のように自由に恋愛もできずに、政略結婚をさせられてしまうアルベルトもかわいそうですね。
だからといって、騙すのも…。
同じようにジゼルを愛する森番のハンスはアルベルトのことをうさんくさく思っていました。
ある日、アルベルトが着替えをしている小屋に忍び込み、服と剣を見つけます。
たまたま伯爵一行が狩りにやってきます。
そして、ジゼルの家で飲み物をもらうことにします。
アルベルトの婚約者のバチルドも一緒に来ていて、ジゼルのことを気に入り、首飾りを与えます。
ジゼルは素敵な衣装を着た彼女にあこがれます。
村の収穫祭が始まります。
ハンスはアルベルトの嘘を暴こうとしますが、ジゼルはなかなか信じようとしません。
そこで、ハンスは角笛を吹き、伯爵一行を呼びます。
真実を知ったジゼルは悲しみと絶望で、精神に異常をきたしていきます。
今までういういしくも、かわいいジゼルを演じていたペレンが、狂気に陥るジゼルをうまく演じています。
やがてジゼルは息絶えます。

《第二幕》
真夜中。ジゼルの墓のある森の中には、結婚前に死んだ女がなるというウィリ(精霊)達がいました。
そのウィリ達を率いているのが、ミルタ。
ミルタに呼び出され、ジゼルもウィリの一員になります。
そこにやってくるのが、ハンスです。
ここで疑問。何故ウィリがいるのがわかっているのに、真夜中にお墓にやってくるのかしら?
ハンスはウィリ達につかまり、踊り殺されます。
その後、アルベルトが、またまた止める従者の言うことを聞かずに、ジゼルのお墓にやってきます。
アルベルトもウィリの餌食になるのか…と思ったら、ハンスが殺される時は何もしなかったのに、ジゼルはアルベルトを殺さないでと、ミルタに頼むのです。
かわいそうなハンス。
ウィリ達が集団で集まったところなんて、ゾクっとしました。
ミルタ役の人は冷たい金髪美人です。
やがて夜明けの鐘の音が聞こえ、ウィリ達は消えていきます。
アルベルトは命拾いをし、一人残されます。
ウィリになったペレンもよかったです。
アルベルト役のヤフニュークはパンフによると、初めての主役デビューだそうです。
プレイボーイという感じではなく、純粋にジゼルを愛するアルベルトという感じでした。
彼もハンス役の人もそうですが、足が長くてびっくりしました。
胴体と足が半々ぐらいなんですよ。
ジャンプなどは、ボリショイのダンサーに負けてましたけれど。
「ジゼル」はまた観たいです。

レニングラードは女性の群舞とこういうロマンチックな演目が得意かしらと思いました。