レニングラード国立バレエ 「ライモンダ」を観る2009/01/31

ソ連のバレエ団は昔から有名だからか、50代以上の連れ立って来た女性が圧倒的に多いですね。
バレエとは関係ないのですが、相棒が奥多摩の蕎麦屋に行ったところ、その蕎麦屋にこういう張り紙があったそうです。
「混んだときの大きな声のおしゃべり、止めて下さい。特に中年の男女」
私も気をつけようっと。

    「ライモンダ」 1月30日(金) オーチャードホール

<キャスト>
 ライモンダ: オクサーナ・シェスタコワ
 騎士ジャン・ド・ブリエンヌ: マラト・シェミウノフ
 アブデラフマン: アレクサンドル・オマール

<第一幕>
中世、フランス。伯爵夫人の館から、伯爵夫人の姪のライモンダの婚約者ジャン・ド・ブリエンヌが十字軍に出征します。
ライモンダの誕生日。楽しんでいるようにみえても、ジャンの帰りを待ちわびるライモンダです。
友人達がライモンダを慰めようとします。
やがてライモンダは肘掛け椅子に座って、居眠りを始めます。
夢の中でジャンが現れ、二人は変わらぬ愛を確認し合います。
ところが、そこに東洋の騎士、サラセン王が現れ、ライモンダに迫ってきます。
何故でしょう?
サラセン王がライモンダをこっそりと見て横恋慕し、魔術師にでも頼んでライモンダの夢に出演とあいなったのでしょうか?
フロイト的に言うと、ライモンダは東洋の騎士のエキゾチックさに結構気があったりして。
<第二幕>
伯爵夫人の館での宴。そこにサラセン王アブデラフマンがやってきます。
彼が夢の中の東洋の騎士であることに、ライモンダは気づきます。
サラセン王は夢の中と同じように、ライモンダに求愛します。
自分の財力にものをいわせ、ライモンダの心を捉えようとします。
次から次へと色々なキャラクターが踊ります。
ライモンダが落ちないもんだから、どさくさにまぎれて略奪していこうと思ったアブデラフマンですが、なんとそこにジャンが帰ってきちゃいます。
ライモンダを争い、二人は決闘をすることになります。
ジャン役はガラでスパルタクスをやったシェミウノフ。
彼はホント、大きいですね(うどの大木か?もっと柔らかさが欲しいです)。
第一幕では、シェスタコワと息が合っていないようでした。
シェスタコワも疲れがでていたのか、私にでもわかるミスが・・・。
彼女らしさが見られず、だめかなと思ったのですが、後半に行くにしたがい、従来の彼女らしさが出てきました。
オマールとの方が、踊りの相性がよさそうです。
そうそう、決闘は、もちろんジャンの勝ち。
でもね、何も罪のないアブデラフマンが殺されるなんて、なんかかわいそう。
あ、もう少しアブデラフマン役が怪しげな色気のあるダンサーだったらなぁと思ってしまいました。
だってシェミウノフでかすぎで、彼に勝つにはそうとう存在感がなければね、笑。
<第三幕>
ライモンダとジャンの結婚式。
頭の横に手を持っていって、決める姿がきりっとしていていいですね。
ライモンダの気位の高さと強さがよくわかります。

これでレニングラード国立バレエも終わりです。「眠りの森の美女」と「海賊」以外は見に行けました。
次からは演目と会場を選んで観るつもりです。