スーザン・カンデル 『E.S.ガードナーへの手紙』2009/09/04

かわったヒロインの登場です。
年齢39歳(だと思った)、バツイチ、娘一人、元ミス・コン優勝者、ミステリー作家の伝記作家、そしてヴィンテージファッション・マニア。
身長が180センチあって体重が65キロ。10号サイズ。結構大きい人ですね。
そんな彼女、シシー・カルーソーがミステリー作家の伝記を書くためにいろいろと調べ始めると、何故か殺人事件に関係してしまうという、そういうシリーズです。

E・S・ガードナーはアメリカの作家で法廷弁護士ペリー・メイソン・シリーズで有名な人だとか。
ペリー・メイソンの名は聞いたことはありますが、本は読んだかしら?テレビ番組でペリー・メイソン物ってあったっけ?
彼はいろいろな名で本を書いているようで、900編もあるそうです。
第二次世界大戦後、「最後の法廷(The Court of Last Resort)」というプロジェクトを組織して、法律と調査の専門家である仲間たちと、冤罪で有罪判決を受けた人々の再審請求に尽力したそうです。
この話で取り上げられるのが、この「最後の法廷」に関することです。
妻殺しの罪で投獄された男の冤罪を訴える手紙を見つけたシシーは、わざわざその男に会いにいきます。
そして、40年前の事件を探り始めることに。

私なんかゴチャゴチャした話よりも、シシーの服の方に興味が行ってしまいます。
テレビの人気女優ジャクリン・スミス風に、ダークなロングヘアを肩先になびかせ、ジャッキー・オナシス風特大フレームのサングラスを頭にのせ、オジー・クラークが1974年ごろにデザインした、揺れるようなシルエットのワンピースのコピー商品を着る。そして、ハイヒールはプラダのメリージェーン。
う~ん、どんな格好になってんだろう?
四十年代のファッションやメイクも出てきます。
レヴロン社のチェリーズ・イン・ザ・スノウとう色の口紅が大流行してたんだって。へ~。
イヴ・サンローランの四十年代ファッションからヒントを得たデザインでチャビーといわれているドレスってどんなん?
ようするに、ヴィンテージ物の洋服って古着ってこと?
ファッションにも古いミステリー作家にもうとい私は、?印が頭の中に飛び交ってますが、シシーの服装を空想するのが結構気に入っています。
エ!ミステリーとしてはどうかって。
普通です。