益田ミリ 『ほしいものは なんですか?』2010/05/13

益田ミリさんも40歳。アラフォー世代のホンネを赤裸々に描いたのが、この漫画です。


タエ子、独身一人暮らし。マンションを買いました。
ミナ子、専業主婦で娘一人。仕事を探しています。
 
ミナ子の旦那の妹がタエ子です。
この二人の女性が、バトルを展開します。
どっちもどっちで、「隣の芝生は青く見える」という感じです。
私は子供がいないので、どちらかと言えばタエ子の気持ちがよくわかります。
タエ子が将来の保証が欲しいと思う気持ちなんか、「そうだろうなぁ」と思います。
でも、結婚してたって保証はあるようでないのですよ。

この二人の間で色々と思う、ミナ子の娘のリナちゃんのつぶやきが結構ドキっとします。

 「大人って歳をとりたくない話が好きだな~
  人間にちょうどいい歳があるんだとしたら
  それって何歳?」

 「わたしは心の中で考える
  ママは「何にもなれなかった」って言うけど
  じゃあ、ママは今何なんだろう?
  ちゃんとそこにいるのにママは変なことをいう
  木から落ちたどんぐりは
  全部が木になれるわけではなくて
  鳥に食べられたり 踏まれてつぶれたり
  芽が出られないようなところに転がっていったり
  木になるってどんぐりには大変なことなんだって
  先生が言ってた
  だけどママは、もういるんだ
  それは、とても、すごいことなんだ」 

タエ子さんの言葉も素敵です。
 
 「人はすべての質問に答えなくてもいいのである
  すべてに答えようとがんばるとどうなるかわかる?
  見失うんだよ 自分を」

どんな人も自分に折り合いをつけながら生きているんじゃないのかしら?
みんなそれぞれに色々とめげることはあるんだけれど、頑張っています。
 

コメント

_ のりたま ― 2010/05/13 22時15分23秒

初めまして。
この本、立ち読みで読んでしまいましたが(笑)いい本ですね、好きです。
益田サンの本は漫画なので早く読めてしまうのと面白いのですぐ読み終えてしまうので立ち読みになってしまう、作家ご本人は損かも。

独身と専業主婦、どちらの気持ちもこれを読むとすんなり分かります。

専業主婦のダンナって随分自分勝手なんだよなと今更ながら気づきますね。
たとえば奥さんが働くのは賛成。収入が増えるからラクになるので良し。
しかし、家事は専業主婦の時と同じようにせぇよ、と。
それに、夕飯いらんと言っといて急に予定が変わった、何か食わせろと言うて、
出てきたものがごちそうじゃないと文句を言う。
ダンナは主婦の仕事を舐めてますね、これを読むとつくづく思います。

日本という国は女性が優しく我慢強いから国が保たれている、と
この本を読むとそんなことまで思いました、立ち読みだけど。

_ coco ― 2010/05/14 07時36分41秒

のりたまさん、コメントありがとうございます。

そうですね。
仕事をしているのがえらい!という感じが特に男性の中にはあるようです。
我が夫もそのようなところがあります。
私も仕事をしているのに、何で・・・と思うことが多々あります。
でも、まあ、役立つこともあるから、えばらせておくか
なんて思ったりして。
こうして男性は甘やかされていくのかしら・・・?

_ すーちゃん ― 2011/05/17 18時29分08秒

私はあだ名がすーちゃんで、親近感を覚え益田先生の本を買いました。

昔はさわ子さんに共感して、わぁ~ってなったのを覚えています。

あったかくなるし、いろいろ考えさせられる。

とてもいい本ですね。

_ coco ― 2011/05/18 22時30分34秒

すーちゃん、こんにちは。
益田さんの本はどれも心がほんわかしますよね。
ちょっと落ち込んだ時も、彼女の本を読んでがんばろう!と思ったり。
等身大の女性が書かれていて、私は好きです。

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