「マラーホフの贈り物 プログラムB」を観る2010/05/22

2回目のマラーホフです。
それでわかりました。私にはマラーホフって好きなタイプではないみたいです。
ルジマトフのようにカリスマ性がないし、コルプのように妖しい魅力もないし、踊っている姿を見てもときめかないのです。
スタイルがなんかちょっと変。白いパンツ一丁で肉体を満遍なく見せてくれたのですが、全然目の保養にはならなかったし・・・。
帰りに、「とってもよかったぁ~」とはしゃいでいる女性を見て、ちょっとうらやましかったです。
 
5月22日(土) 15時開演
《プログラムB》

第一部:
「カラヴァッジオ」(第1幕)よりパ・ド・ドゥ
ポリーナ・セミオノワ/ウラジーミル・マラーホフ


今度は男女のペアです。「カラヴァッジオ」は「光と影」をテーマにしているとのこと。DVDが出ていて、中村祥子さんも出演しているんですね。そちらの方が見たかったです。次回は彼女を連れてきて!

「ディアナとアクティオン」
ヤーナ・サレンコ/ディヌ・タマズラカル

ディアナは月と狩猟、純潔の女神。王子アクティオンは狩に森に来て、ディアナの水浴場面を見てしまい、ディアナに牡鹿に変えられ、自分の猟犬に八つ裂きにされてしまうとか。
全然そんな感じではありません。本筋とは関係ない踊りだそうです。わけがわかりませんね。

「カジミールの色」
エリサ・カリッロ・カブレラ/ミハイル・カニスキン


カジミールはロシアの抽象画家です。今回は「青」が私には見えましたが・・・。

「モノ・リサ」
マリア・アイシュヴァルト/マライン・ラドメイカー

や~、まるっきりコンテンポラリーではありませんか。イスラエルの振付家イツィク・ガリリの作品。音楽が変っていて、タイプライターと打楽器、鐘などを印象的に使っています。アイシュヴァルトって身体柔らかい、と関心しました。

「瀕死の白鳥」
ベアトリス・クノップ 
ウラジーミル・マラーホフ

残念ながらクノップの白鳥はあまり上手いとは思いませんでした。腕の表情が美しくなかったからです。難しいですね。
舞台が暗転した後、暗闇に人が・・・。マラーホフでした。
私は今日も彼が踊ると思っていたので、女性が出てきてびっくりしたので、意外ではなかったのです。今日も見ましたが、コルプの踊った振付の方が好きかも。

第二部:
「ラ・バヤデール」より“影の王国”
ポリーナ・セミオノワ/ウラジーミル・マラーホフ
 第1ヴァリエーション:ヤーナ・サレンコ
 第2ヴァリエーション:乾友子
 第3ヴァリエーション:エリサ・カリッロ・カブレラ

何故か私の隣の人がいなくなりました。座高の高い男の人のせいで見ずらいので、怒って帰ったのかしら?
これも前の人のせいで見えず。イライラしっぱなしでした。やっぱり”影の王国”は後の席から見た方がきれいだったのでしょうね。悔しいわ。

第三部:
「ロミオとジュリエット」第1幕“バルコニーのパ・ド・ドゥ”
マリア・アイシュヴァルト/マライン・ラドメイカー

「マラーホフの贈り物」の一番の見所。小柄なのでアイシュヴァルトはジュリエットをやってもいいのですが、でもういういしくはなかったわ。それでも、見せてくれます。ドラマがあります。
ラドメイカーは金髪なので、ロメオにはぴったり。近くから見て、ちょっとガッカリ。あまり顔が私の趣味ではなかったもの(失礼)。でも、今後も楽しみにします。

「カラヴァッジオ」(第2幕)よりパ・ド・ドゥ
ベアトリス・クノップ/レオナルド・ヤコヴィーナ

「カラヴァッジオ」も三度目。それぞれに場面が違っているのですが、やっと目が慣れてきたようです。三つの中では一番好きです。

「レ・ブルジョワ」
ディヌ・タマズラカル

今日、前で見て気に入ったのがタマズラカルです。野生的でいいですね。ジャック・プレルのシャンソンに合わせ踊ります。こういうエスプリのきいた踊りは好きです。が、歌の内容が彼の年代ではないようです。40代ぐらいのダンサーが踊るともっと素敵でしょうね。


「ファンファーレ LX」
エリサ・カリッロ・カブレラ/ミハイル・カニスキン

私ってコンテンポラリーはわかりません。これは一番苦手なタイプです。だんだん眠くなってきました。
 
「ラクリモーサ」
ウラジーミル・マラーホフ

モーツアルトの「レクイエム」から。
やっぱりマラーホフは白いパンツが好きだった。全盛期の彼を見ていない私には、彼のよさがあまりよくわかりませんでした。

やっぱりシュツットガルト・バレエ団がいいと思いました。いつかシュツットガルトに行って見てみたいです。