ジョアン・フルーク 『アップル・ターンオーバーは忘れない』2012/10/26

お菓子探偵ハンナ・シリーズの十三冊目。


ヴィクと比べると、このシリーズのハンナはなんなのと言いたくなります。

<クッキー・ジャー>というクッキー店を開いているので、美味しいクッキーが出てきて、それだけで嬉しいのですが、ハンナを初めとして、彼女の周りの人たちにとって殺人犯人を捜すことが趣味みたいになっています。
人の噂話が好きな住民たちがいっぱい。
こんな町があったら・・・おそろしいですわ。

今回はハンナが大学生だった時に夢中になり騙された、女たらしのラムジー教授が殺されます。
前回二人は再会したのですが、ラムジーはハンナのことを忘れているようだったので、安心していたのです。
しかし、妹に手を出しているようなことがわかり、ハンナは妹も自分と同じような目にあうのではと心配していました。
これでよかったとは思うのですが、犯人捜しは止められない。
ハンナはクッキーを賄賂(?)にいろんな人に話を聞きにいきます。

ハンナと言えば、二人のボーイフレンドがいて、どちらにしようかと迷っていましたね。どちらにも決められないわと、二人の気持ちを弄んでいい気になっていたハンナです。
でも、そんなに世の中上手くはいきません。
保安官で女性にもてるマイクは僕は君にふさわしくないと言い出し、もう一人の歯科医で誠実なノーマンはミネアポリスに行ってから様子がおかしく、歯科クリニックの新しいパートナーとして黒っぽい髪の魅力的な女性を連れてきます。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」?

タイトルのアップル・ターンオーバーってアップルパイのようなお菓子のようです。

そうそう、かわいい子犬がでてきます。
共同経営者であるリサの夫で町の交通取締官ハーブが警察犬として訓練しているディロンです。
ディロンはラブラドールとジャックラッセルテリアとのミックス犬です。
嬉しいことに、ディロン君が活躍してくれます。

家の犬も警察犬になれないかしら?
落ち着きがないから失格ですね。


ブラッシングしたてです。(背景が・・・。気にしないでください)
迷子札をつけると、しばらく嫌がっていました。
椅子の上にのせて「おすわり」というと、ちゃんと「おすわり」しました(写真)。
しかし、これも三回までで、おやつがないと、それ以降「おすわり」はしませんでした。ちゃっかりしています。

この頃抱くと、ますますたくましい体になっています。
腰回りがすごいです。
お散歩中に抱こうと手を差し伸べると、跳びあがって手の中に飛び込んできます。
生後二カ月頃に膝蓋骨脱臼気味と言われていましたが、こんなに跳びあがれるのにと思っていたら、この前の獣医さんの診断ではもう大丈夫だと言われました。
子犬の時に異常があっても成長するとなんともなくなることってあるんですね。