柚木麻子 『ランチのアッコちゃん』&『あまからカルテット』2014/06/28

本屋大賞の本がkindleでも読めるので読んでみることにします。


彼氏に振られどん底気分の三智子に、上司のアッコ女史からランチを一週間交換しようと言われます。
三智子はお弁当派で、アッコ女史は?
アッコ女史の指令で色々な場所でランチを食べるうちに三智子はだんだんと元気が湧いてきて、自分のこれからの生き方を考えるようになります。

これもお仕事本に入れましょう。
仕事って大変ですが、何か自分が好きと思えるものがあれば続けられるのではないでしょうか。
派遣と正社員がいがみ合うバレンタインデーの話なんて、ホント、バカらしいけれどあるよねぇ。

会社の人間関係で煮詰まっていたら読んでみるといいかも。

『ランチのアッコちゃん』が意外とおもしろかったので、美味しそうな表紙の『あまからカルテット』も読んでみました。


女子高時代の友人4人が織りなす、読み口が軽いお話です。

ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、美容部員の満里子、料理上手で唯一既婚者の由香子。
全く性格が違う4人なのですが、仲間に何かあった時の結束力はすごいです。
たまたまもらった美味しいお稲荷さんから、それを作った人を探していくなんて、普通では考えられませんね。
最後のおせちの話なんて、結末がどうなるのか、最後までおもしろく読み進んでいけました。

柚木さんの本の良さは気持ちよく読み終われるところですね。
まっとうに書くとすごく気分の悪くなりそうなこともサラッと書いてあるんですもの。
あまり重いものを読む気になれない時に読むのに最適です。