近藤史恵 『みかんとひよどり』 ― 2019/05/09

久々の近藤さんの小説ですが、出来は今一つでしたが好きな作品です。
これは普通の小説なのか、サスペンスなのか、ミステリなのか、と迷いますが。
潮田亮二は35歳。
フレンチのシェフをしています。
フランスで修行をした後、日本でフレンチレストランを経営したのですが上手くいかず、今は雇われシェフをしています。
オーナーはジビエ料理の好きな女性で、亮二のジビエ料理が気に入り、レストランを任せてくれたのですが、赤字続きで、これからもシェフを続けていこうかどうしようかと迷っている亮二でした。
ある日、猟に出かけた亮二は山の中で迷ってしまいます。
日は暮れかけ、途方にくれているところにやってきたのが、無愛想な猟師の大高と犬のマタベーでした。
彼に助けられた亮二と犬のピリカは一夜を彼の家で過ごします。
大高は腕のいい猟師で、店でジビエ料理を出したいと思っていた亮二は大高に獲物を店で出せるように交渉しますが・・・。
無愛想な大高に惹かれていく亮二。
ピリカも大高が大好きです。
亮二と大高の関係が深まろうかという時に、大高の家が放火され、その後、大高の車に乗っていた亮二は危ない目に遭います。
大高は誰の恨みをかっているのか、心配になった亮二は調べてみることにします。
ジビエ料理は食べたことがないですが、美味しそうですね。
みかんを食べていたひよどりはみかんの匂いがするのだそうです。
このひよどりにオレンジソースをかけると・・・。
言うまでもなく、美味でしょうね。
そういえば義理の姉の父親が猟をしていて、鹿肉の缶詰をもらって食べたことがあります。
味噌味だったので、それほど不味くはなかったのですが、美味しくもなかったです。
亮二が鹿肉を料理するとどうなるのでしょうね。
日本ではジビエ料理はそれほど一般的ではないですね。
西洋社会の狩猟ではなく、日本は本に出てくるような害のある獣を駆逐するという意味合いの方が強いのでしょうね。
人間社会から距離を置こうとする大高とシェフとしてジビエ料理に挑戦する亮二は意外と相性がよさそうです。
私は犬のマタベーとピリカが大好きです。
近藤さんは犬派なのかな?
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